書いたものを軸にするため表装しますが、その軸を紙箱に入れて保存することが多いですね。
大事に長く保存するには、やはり桐箱で保存することがベストです。
我々が書いたものは紙箱でも十分かなと思いますが、価値のあるものはやはり桐箱でしょう。
お宝探偵団でも、箱書きがどうのこうのとうんちくが述べられています。
箱書きは作品の価値を高めるものかも知れません。
吉野大巨先生に書いていただいた書を表装し、桐箱で納めていただきました。
そして、先生に箱書きをお願いしました。
先生の説明では、桐箱は大変優れており防虫はもちろんのこと、これを水に湿らすと火にも強いとのことです。
ですから、長く保存するには桐箱が良いのです。
箱書は、先ず表面から書き始めます。
誰が書いたのか。どんな書体で。何という字を。大きさは。が書いてあります。
そして、裏面です。
いつ(年月日)。誰が書いたのか。
そして、印を押します。
この印は、彫が深く桐箱に深く印泥が染込むようにしてあるのでしょう。
専用の印かも知れません。
ちなみに、書道の用語は難しいものが多くありますが、ネットで用語集がありましたので紹介します。
「書道用語集」これをクリックして下さい。
これで箱書きが完成です。
立派に書いていただきました。
「 吉野大巨書 篆書 楽 小品幅 」と書かれています。
これは保存のためであり、本来は書を飾る(掛ける)ことが大事だと思います。
追伸: 軸を表装し桐箱にしていただく値段ですが、荻窪「廣悦堂」で20,000円でした。
平成22年9月時点ですが、他店より非常に安いと思いますよ。
文責 萬鶴
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