三河武士がゆく

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不拡大方針を主張していたのは、「参謀本部」でした

2024年05月28日 20時38分08秒 | 歴史
以前書きましたが、日中戦争の初期の段階で、日本軍は多大な損害をだしていました。当初、日中戦争というか、事変の不拡大方針を主張していたのは、「参謀本部」でした。事実上のトップ参謀次長の多田駿が、不拡大を主張して、拡大派の政府首脳(外相・陸軍省・海軍省)と対立します。


しかし、権力が強い側が勝利していくことになります。具体的には、人事で不拡大側の口が封じられていくことになり、多田は一度は陸軍大臣に推挙されますが、つぶされてしまうのです。人事権をどこが握るかで、大勢が決まってしまうのは、世の常ですが、戦争となるとあまりにも問題が大きすぎます。


後から考えなくても、その時点で行き先が見えず、勝算なき戦争に突入していった人たちは、勢いがあり、勇ましいことを言っていたのですが、自分に都合の良いことを中心において考えていたので、誤ってしまったのです。


今の日本はどうなのでしょうか?
政治でも経済でも先頭で、行け行けドンドン、勇ましく旗を振っている人たちは、どれほど先を見据えているのか。


貧しい国であることを知っている人達はどれほどいるのか?
(将来を見据えて対策をして行く必要があるのです)

※陸軍や参謀本部悪玉説を見直す必要がることは以前から言われております。本質が見えなくなるからです。

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