連載シナリオ『黒電話』
23 食堂(夕方)
客は真理と恵、ひと組だけ。
正樹と二人組、会話の最中
正樹「それじゃ、二人とも、俺の通ってる
大学の近くに住んでるんだ・・・・」
春江「お兄ちゃん、5時だから、上がっていいよ」
正樹「いけね、これから波乗りだ、それじゃ」
正樹、そそくさと厨房に入る。
春江「お兄ちゃん、ディスコのタダ券有るけど、行く?」
正樹「一人じゃ、ディスコ行く気しないな」
春江「あの子ら誘えばいいじゃん」
正樹「えー、行くかな?」
春江、二人組の所に行き。
× × ×
正樹、厨房から見ている。
春江、正樹を指差す。
春江「お兄ちゃん、OKだって」
正樹、厨房から出て来て。
正樹「俺でもいいの?」
真理「こちらこそ、私達でもいいんですか?」
正樹「全然OK,じゃ俺コレから、
サーフィン行くから、8時にこの店の前で」
正樹、2階へ駆け上がって行く。
春江、笑って正樹を見送る。
× × ×
春江「おねえちゃん達、占い好き?」
真理「好きです」
恵「私も大好き」
二人とも興味深々の表情。
春江「それじゃ、占ってあげようか?」
春江、エプロンの内側から、巾着を取り
出し、天然石をテーブルに置いて行く。
上から時計回りに、サファイア(青)、
エメラルド(緑)、トパーズ(オレンジ)、
ルビー(赤)、紫水晶(紫)
6色の石で、円を造る。
中心に水晶(透明)を置き。
春江「どっちが先にする」
恵「はい」
恵、手を上げて、石の前に座る。
春江「それじゃ、最初にこの石を円の外側の
自分の好きな所に置いて」
春江、オニキス(黒)を恵に
手渡す。
恵、すかさず、青の上側に置く。
春江「次はコレを何処でもいいから、好きな所に置いて」
春江、ローズクオーツ(ピンク)を恵に手渡す。
恵、黒の横すぐに置く。
春江、一瞬石全体を凝視し、目を閉じる。
× × ×
春江、目を開ける。
春江「おねいちゃん、男運が悪いよ、
今月は特に気をつけたほうがいいかもね?」
恵「えー、そうなんですか?」
春江、ピンクと黒の石を、手に取り、
春江「次はコッチのおねいちゃん」
恵、もう終わりなの?という、
納得のいかない表情。
真理「コレが外側ですよね」
春江「そう」
真理、紫と赤の中間の直ぐ外側に置く。
真理「コレは何処でもいいんですよね」
春江、頷いて
春江「そう」
真理、緑と黄色の間、黒と対極の位置に
置く。8色の石でより円型に見える。
春江、一瞬石全体を凝視し、目を閉じる。
春江「おねえちゃんは大丈夫、何もない」
真理と恵、顔を見合わせる。
恵「うそー~、おばちゃん反対だよ、だって、
真理は今月カレシと分かれたんだよ」
春江「へー、そうなん?それじゃ外れだね
中るも八卦だからね」
春江、豪快に笑う。
恵と真理も釣られて笑う。
23 食堂(夕方)
客は真理と恵、ひと組だけ。
正樹と二人組、会話の最中
正樹「それじゃ、二人とも、俺の通ってる
大学の近くに住んでるんだ・・・・」
春江「お兄ちゃん、5時だから、上がっていいよ」
正樹「いけね、これから波乗りだ、それじゃ」
正樹、そそくさと厨房に入る。
春江「お兄ちゃん、ディスコのタダ券有るけど、行く?」
正樹「一人じゃ、ディスコ行く気しないな」
春江「あの子ら誘えばいいじゃん」
正樹「えー、行くかな?」
春江、二人組の所に行き。
× × ×
正樹、厨房から見ている。
春江、正樹を指差す。
春江「お兄ちゃん、OKだって」
正樹、厨房から出て来て。
正樹「俺でもいいの?」
真理「こちらこそ、私達でもいいんですか?」
正樹「全然OK,じゃ俺コレから、
サーフィン行くから、8時にこの店の前で」
正樹、2階へ駆け上がって行く。
春江、笑って正樹を見送る。
× × ×
春江「おねえちゃん達、占い好き?」
真理「好きです」
恵「私も大好き」
二人とも興味深々の表情。
春江「それじゃ、占ってあげようか?」
春江、エプロンの内側から、巾着を取り
出し、天然石をテーブルに置いて行く。
上から時計回りに、サファイア(青)、
エメラルド(緑)、トパーズ(オレンジ)、
ルビー(赤)、紫水晶(紫)
6色の石で、円を造る。
中心に水晶(透明)を置き。
春江「どっちが先にする」
恵「はい」
恵、手を上げて、石の前に座る。
春江「それじゃ、最初にこの石を円の外側の
自分の好きな所に置いて」
春江、オニキス(黒)を恵に
手渡す。
恵、すかさず、青の上側に置く。
春江「次はコレを何処でもいいから、好きな所に置いて」
春江、ローズクオーツ(ピンク)を恵に手渡す。
恵、黒の横すぐに置く。
春江、一瞬石全体を凝視し、目を閉じる。
× × ×
春江、目を開ける。
春江「おねいちゃん、男運が悪いよ、
今月は特に気をつけたほうがいいかもね?」
恵「えー、そうなんですか?」
春江、ピンクと黒の石を、手に取り、
春江「次はコッチのおねいちゃん」
恵、もう終わりなの?という、
納得のいかない表情。
真理「コレが外側ですよね」
春江「そう」
真理、紫と赤の中間の直ぐ外側に置く。
真理「コレは何処でもいいんですよね」
春江、頷いて
春江「そう」
真理、緑と黄色の間、黒と対極の位置に
置く。8色の石でより円型に見える。
春江、一瞬石全体を凝視し、目を閉じる。
春江「おねえちゃんは大丈夫、何もない」
真理と恵、顔を見合わせる。
恵「うそー~、おばちゃん反対だよ、だって、
真理は今月カレシと分かれたんだよ」
春江「へー、そうなん?それじゃ外れだね
中るも八卦だからね」
春江、豪快に笑う。
恵と真理も釣られて笑う。