連載シナリオ『黒電話』
40 (イメージ)校庭(冬)
※(小学生の正樹、博信、和義の3人)
朝礼台の前に、
パンツ一枚の(上半身裸)少年3人
立たされている。
オーバーを着た女子児童達が笑っている。
× × ×
同・食堂
美紀、大笑い、
泰子、関心ない様子。
博信「なー、暴れ出すと正樹の奴、
止まらねえから」
正樹、かき氷を4人前運んでくる。
美紀、正樹の顔を見てまた笑う。
正樹「何?」
美紀「何でもない」
花江「はい、いらっしゃい」
正樹「はい、いらっ・・・」
正樹、金縛りに合った様に、
動きが止まる。
好子(20)、入口に立っている。
好子と美紀、目が合う。
正樹、好子に近付いていく。
美紀、和義に
美紀「誰?」
和義「正樹の彼女」
美紀「そうなんだ」
正樹、好子の手を引き和義達のテーブル
に連れてくる。
正樹「俺の彼女」
好子、無言のまま頭を下げる。
美紀「こんにちは、正樹の彼女可愛いじゃん」
正樹「おまえ、正樹っていうなよ」
好子「正樹・・・おまえ?」
好子、怒りの表情。
正樹「違う」
好子「何が違うのよ」
好子、正樹の胸を叩く。
正樹「いて、いてーな」
好子「電話も掛けて来ないで」
正樹「俺達、別れたんじゃなかったっけ?」
正樹、冗談のつもりで笑う。
好子「分かった」
好子、踵を返し、立去ろうとする。
和義、空かさず立ち上がり、好子を椅子
に座らせる。
和義「まあ、まあ」
好子「カズちゃん、止めないで」
好子、立上がろうとするが、
和義、好子を椅子に抑え付ける。
和義「美紀は、正樹の高校の時の彼女」
好子、ハッとして一瞬安堵の表情。
美紀「美紀です、宜しく」
美紀、好子に手を出し、握手を求める。
好子、少しバツの悪そうな顔で、
手を差し出し。
好子「好子です、宜しくお願いします」
美紀「こちらが泰子さん」
泰子、手を出し、
泰子「宜しく」
好子「宜しくお願いします」
和義「ヨッちゃん、博信知ってる?」
好子、顔の前で手を振り、
好子「いえ、初めてです」
和義「ナンパ師の博信君」
博信「何!言ってんだよ」
好子、やっと笑顔。
博信「正樹とは小学校の同級生」
好子「初めまして、好子です、
宜しくお願いします」
好子、深々と頭を下げる。
40 (イメージ)校庭(冬)
※(小学生の正樹、博信、和義の3人)
朝礼台の前に、
パンツ一枚の(上半身裸)少年3人
立たされている。
オーバーを着た女子児童達が笑っている。
× × ×
同・食堂
美紀、大笑い、
泰子、関心ない様子。
博信「なー、暴れ出すと正樹の奴、
止まらねえから」
正樹、かき氷を4人前運んでくる。
美紀、正樹の顔を見てまた笑う。
正樹「何?」
美紀「何でもない」
花江「はい、いらっしゃい」
正樹「はい、いらっ・・・」
正樹、金縛りに合った様に、
動きが止まる。
好子(20)、入口に立っている。
好子と美紀、目が合う。
正樹、好子に近付いていく。
美紀、和義に
美紀「誰?」
和義「正樹の彼女」
美紀「そうなんだ」
正樹、好子の手を引き和義達のテーブル
に連れてくる。
正樹「俺の彼女」
好子、無言のまま頭を下げる。
美紀「こんにちは、正樹の彼女可愛いじゃん」
正樹「おまえ、正樹っていうなよ」
好子「正樹・・・おまえ?」
好子、怒りの表情。
正樹「違う」
好子「何が違うのよ」
好子、正樹の胸を叩く。
正樹「いて、いてーな」
好子「電話も掛けて来ないで」
正樹「俺達、別れたんじゃなかったっけ?」
正樹、冗談のつもりで笑う。
好子「分かった」
好子、踵を返し、立去ろうとする。
和義、空かさず立ち上がり、好子を椅子
に座らせる。
和義「まあ、まあ」
好子「カズちゃん、止めないで」
好子、立上がろうとするが、
和義、好子を椅子に抑え付ける。
和義「美紀は、正樹の高校の時の彼女」
好子、ハッとして一瞬安堵の表情。
美紀「美紀です、宜しく」
美紀、好子に手を出し、握手を求める。
好子、少しバツの悪そうな顔で、
手を差し出し。
好子「好子です、宜しくお願いします」
美紀「こちらが泰子さん」
泰子、手を出し、
泰子「宜しく」
好子「宜しくお願いします」
和義「ヨッちゃん、博信知ってる?」
好子、顔の前で手を振り、
好子「いえ、初めてです」
和義「ナンパ師の博信君」
博信「何!言ってんだよ」
好子、やっと笑顔。
博信「正樹とは小学校の同級生」
好子「初めまして、好子です、
宜しくお願いします」
好子、深々と頭を下げる。