エステティシャンの皆様へ

連載シナリオ『黒電話』

４４　同・砂浜。
　　好子が心配そうな顔で沖を見詰める。
　　和義、何事も無かった様な顔で
　　戻って来る。
和義「あれ！正樹は？」
　　好子、沖を指さす。
　　和義、沖を見て、
　　　×　×　×
　　同・沖
　　正樹、独りで遥か沖で波待ちしている。
　　　×　×　×
和義「正樹あんな沖にいるのかよ、あそこで
　割れるのかよ？」
博信「割れるぜ、さっきもっと沖で
　割れたもん」
　　博信、サングラスをして沖を見ている。

４５　同・沖
　　正樹の前方から海面が盛り上がってくる。
　　正樹、ボードを反転させて、パドリング
　　を始める。
　　　×　×　×
　　海面、山のようにもり上がる。
　　　×　×　×
　　正樹のボード前方に滑り始める。
　　
４６　同・砂浜
　　和義、拳を握り締め、唇を噛む。
　　好子、不安な表情で見守る。
和義・博信同時に「行けー」

４７　同・沖
　　正樹、ボードの上で立上がる。
　　　×　×　×
　　正樹、ボードの上に立つ。

４８　同・砂浜
和義「よっしゃ！」
　　和義、ガッツポーズ。
　　和義、口を開ける。

４９　同・沖
　　正樹、テイクオフ成功・・・？
　　したかに見えたが？
　　　　×　×　×
　　ボードが足から離れ、そのまま、
　　頭から海面に叩きつけられ。
　　大波に飲み込まれる。