初心者&中年サーファーの為に・・・
毎週水曜日は、SURFオヤジのサーフィン講座36回目
ファンサーフでは、難易度も低くそれ程重要でないパンピングですが、
コンペサーフ(大会)では、波打ち際までの、ロングライドが要求されるので、
勝敗のカギを握る時もある、重要なテクニックになります。
コンペサーファーを目指すならパンピングは上達しておきたいテクニックです。
1.湘南パンピング伝説
80年代初頭、日本は空前のサーフィンブーム。
湘南の鵠沼海岸では、サーファーの波待ちラインは夏以外でも2、3列は当たり前で、
それ以上に成る事もしばし、
この頃『世界で一番、サーファーで混雑するビーチ』と海外のサーフィン雑誌にも紹介され、
鵠沼海岸の『マクドナルド』は、『アジアで一番とか世界で2番』売上が高いと云う都市伝説が生まれました。
僕がオーストラリアに留学した時に、波もないのにサーファーが波待ちで5列並んでいる
湘南(鵠沼)の写真が載るオーストラリアのサーフィン雑誌をみせられ、
『何故、日本人は1フィートも波が無いのに、こんなに並ぶんだ?』と聞かれました。
それ以来、そのオージーサーファーと、ポイントに波のチェックに出掛けて、
フラットかヒザ下以下の波の時には、
『ショーナン・ビーチ・ワンフット』とジョークを飛ばされるようになりました。
僕がサーフィンを始めたのも、上記の鵠沼でしたので、
何重にも並ぶサーファー達の中を、サーフボードのノーズを上下に動かし、
パタパタと音を発し、縫うようにパンピングしながら抜けて行く
ローカルサーファーの姿が30年以上経っても脳裏に焼付いています。
2.パンピングの実践
パンピングは、波のパワーが落ちた時に、普通のターンでは波を成り継げない時に
サーフボードに推進力を与えるテクニックです。
厚い波にテイクオフしたときに、波のブレイクが止まってしまい、フラットに近い状態になり
ターンも出来ない状態の時にパンピングでうねりが再び盛り上がるまで耐える。
アウトから波に乗って来て一旦フラットになった時に、再び波がブレイクする地点まで、
パンピングを使って移動します。
3週類のパンピング
① 普段のライディング姿勢より腰を少し上げ、スタンスは後足を前足寄りにステップアップして、ボードの中心寄りに立ちます、膝のクッションを利用して上下に動かせば、ボードは前に進みます。
② 普段のライディング姿勢より、腰を落とし、後足をステップバックして、ノーズを上下に動かします。ノーズを上げる時は腰、ノーズを下げる時は前足を使います。
③ ②の腰を落としたパンピングにサーフボードに左右の動きを加えます。
ノーズをあまり上げず、小刻みに左右に腰を振ります。
プロが大会の時に、波打ち際まで乗って来る時によく目にするパンピングです。
上記、3種類ともターンが出来るサーファーなら直ぐ出来る筈です、
波の状態、自分のスタイルにあったポンピングを使ってみましょう。
3.スケートボードでパンピングの練習
パンピングはスケートボードでも練習できます。
① スケートボードに立ちボードが前に進むように膝のクッション使って膝を上下に
動かします、実践①の動きです。
② 少し腰を落とし、後足に体重を掛け、ノーズを上げバランスを取ります。前足を使って、
ノーズを戻せばボードは前に進みます、実践②の動きです。
③ 練習②のノーズを上げた時に、バランスを取りながらノーズを左右に振ります。
※スケートボードに慣れていない方は、転倒する危険がありますのでヘルメット&プロテクター着用をお勧めします。
パンピングは簡単なテクニックですが、コンペティター(大会)を目指すなら上達しておきたいテクニックです。