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06年12月3日HMS上級のコースレイアウト

2006年12月05日 | 上級レイアウト
 天気予報に反して日差しの良い穏やかな冬の一日になりました。
 今日のイントラさんは、T網さんと、M本さんです。チームマリ併設でコースが狭い日なので、正直、あまり期待を持たないでコース入りしたのですが、T網さんが面白いコースを作ってくれました。

 朝一番のウォームアップとブレーキング確認の後、4番と5番をつないだコースです。多分、全長は700メートル超で、長いコースです。
 この日は、上級の参加者は常連さんばかりで、そのことはT網さんも、事前の参加者チェックで承知していたそうです。ですから「心置きなく」赤ゼッケン向けのコースを設定したようです。少なくとも私の周囲の声は、赤ゼッケンの心を打つレイアウトだという賞賛?と感謝?の声で一杯でした。

 どこが、という話になります。図を見ればすぐに気が付くのですが、右側(4番)は高速(桶川にしてはという基準で)、左側バリアブルはチマチマという組合せの妙が一番です。右側の高速コースを走ると、アクセルの開け方にしろ、倒し込みの加減にしろ、あるいは前後荷重の按配が、高速向きにセットされるわけです。ところが、バリアブルに入ると、特に後半がとても細かいコースで上体を使って切り返すことを強いられる設定です。その精神的なリズムの切り替えが難しいのです。精神的というだけでなく、4番は後乗りで、バリアブルの細かい部分は前乗りでといった物理的なフォームの対応も必要になります。



 もう一つのハイライトは、こちらの拡大図の②の制約パイロンの設定ですね。これは参加者の間からはグチがこぼれました。「あそこが走りにくい!!!」「気持ち悪い!!」 しかし、例によってこれは赤ゼッケン的には嬉しさを隠し切れない褒め言葉なのです。これをどう攻略するかが数周走った後の皆さんの関心事で、挑戦心が掻き立てられたことは間違いありません。

 もし②の制約パイロンがなければ、いつものコースでは①を小さく回って、③に向って直線的に加速し、⑨の辺りに向ってガァーと行くのですが、それを物凄く不自由にされるわけです。いつもの基本バリアブルを走り慣れている人ほど、そこがきつかったのではないでしょうか。(ということはこの日の参加者の多くが‥‥‥‥)
 小さく回ってはいけないというのが実は一番しんどいですからね。
 さらにこのセクションでは、③の後、短い距離でUターンに入るので、③をしっかり回って④に対してなるべく右側の離れたところからアプローチしたい。ところが②があるために③のUターンがいつもの180度ではなくて200度くらいのターンになるのです。これも走りなれているほど辛いことでした。ついついいつものように180度で回ろうとしてしまい、④のパイロンに向うところで起こしてしまうのです。これはもう20度我慢して④の右側に向う(画面左手水平方向)まで待たないといけないのです。

 そして、三つ目のハイライトが⑭から⑲の小さなUターンの連続です。こちらの方は、思いっきり小さく回りましょうというセクションです。しかも⑰⑱と微妙に間隔が短くなっていくので、段々難しくなっていきます。ですから⑮⑯あたりも回り切ったところでちゃんと内側に付けないのです。お釣りを引き摺ると後で破綻します。

 この他、私が個人的に難しかったのは、コース右手奥の折り返しの部分です。その手前がスピードが上がっているので、スピードを保ったまま、ほぼ定常円的な旋回(後半で半径が小さくなる)で折り返してくるところです。1300だとすぐにステップを擦ってしまうので、スピードと旋回半径の折り合いをどのようにつけるか、悩ましい複合コーナーでした。セパハンの人にすうっと引き離されるのが悔しいところでした。
 また、細かいところでは、⑪から⑫に向って微妙に加速しながらバイクの傾きを変えていくのですが、開け加減閉じ加減に悩みながら走ったところです。


 この日は午前中、このコースを2時間走り込み、実に12時45分までに40kmの走行です。さらに午後の最後にもう一度このコースに戻ったのですが、最後まで、飽きを感じさせないレイアウトでした。イントラさん、ありがとうともう一度言いたい。

 午後は入口側のコース(2番)で直パイを20本に同じ間隔の直パイを50cmほどオフセットさせた変則直パイを10本ほど。折り返してオフセット、Zターンといったコースで汗をかきました。



 そして最後に午前のレイアウトを若干変更したコースです。あの忌まわしい②のパイロンが消え、①から③に直線が作れるようになり、④のパイロンが③に近付いたのでハンドルの切り返しで通れるようになったので、スッキリと走れるようになっています。まあ、最後の締めですから、ストレスを残さないようにという配慮でしょうか。というとで一日を通じて楽しく過ごすことができました。

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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
待ってました~。 (光Ginji)
2006-12-05 12:23:32
@sushi さん、いつもながらの力作、素晴らしいですね。お待ちしておりました!
T網さんも喜んでますよこれ読んで(^^)。
自分も⑪~⑫の「比較的傾けながらも、かなりアクセルを開けたい」箇所は、後輪のトラクション・センサーが最大になるところです。こういう箇所があるので、1300ではリアタイヤはできたら磨耗してて欲しくないです。
(とはいえ、SWDさんなんかは磨耗のぐあいなんかお構いなしであのペースですから、要は乗り手の技量ですなあ結局。)
あと、参加者のリストは埼玉も湖畔でも、担当いただくイントラさんによってキッチリとチェックが入り、メンバーの顔ぶれにあわせて練習内容にアレンジがなされることは多い模様です。

まあとにかく赤ゼッケンは「あれもこれも短時間にもっと距離も伸ばして!」と飢えた狼みたいな修行僧が多いので、イントラさんも料理のしがいがある、と思ってます(笑)。
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12/3 中級も (ろけっと)
2006-12-05 19:24:07
はじめまして、ろけっとと申します。

こちらのブログの解説はいつもじっくり
読ませて頂いています。12/3の中級に参加してきたの
ですが、その日の中級PMのレッスンが、殆ど12/5AMの
レイアウトでした。違いは②のライン制限は同じですが
③④の位置がPMのように近く置かれていました。

桶川中級に参加してからまだ3回目ですが、
今回初めて、筋肉疲労を感じたコースで収穫大でした。
こちらのブログのコース解説、ラインの理論は、
今回も反芻し勉強させて頂いきたいと思います。

今後とも宜しく御願いします。
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こんばんは! (harry hawk)
2006-12-05 21:39:42
@sushiさん、ろけっとさん、こんばんは!

私も中級でご一緒していました。
うまく走れたかどうかは別として、上級設定の“残り香”を堪能させていただきました。

@sushiさんの書かれている通り、前後半のアタマの切り替えが要求される、また“とりあえずパイロン裏にぴったり付けとけば何とかなるでしょ”的な甘い考えを打ち砕かれるコース設定でした。

参加された皆さんのマナーも素晴らしく、気持ちよく走れた一日でした(翌日は筋肉痛で大変でしたけど)。
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ごめんなさい (harry hawk)
2006-12-05 22:06:58
光Ginjiさまへのご挨拶が抜けておりました。
大変失礼しました。
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いえいえ (光Ginji)
2006-12-05 23:00:25
harryhawk さん、みなさんこんにちは。いえ全然お気になさらぬよう。そもそも、上級の「走るソクラテス」と御呼びしてよいくらいの @sushiさんの硬派なブログをしっかり勉強なさっているだけでも素晴らしいことです。ぼくなんか、上級の「愛の伝道師」ですから(笑)。
筋肉痛、とくに股関節にくるやつは、何年練習しても無くなりませんねー。毎週、練習の予定なんかが入っていると、ようやく痛みがとれたころに次の練習日になったりしますから。(^^)
桶川でご一緒する際はよろしくお願いいたします。
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すみませ~ん (@sushi)
2006-12-06 01:08:56
 今、帰ってきたのですが、すみません、図面のタイトルが間違っています。12月3日の上級のコースです。12月4日は月曜日でTEC-Rはお休みです。

 とりあえず、ろけっとさん、12月3日は図面のPMのコースで正解です。多分中級も概ねこのコースで走っていたはずです。

 光Ginjiさん、harry hawkさん。こんばんは。
 コメントありがとうございます。

 すみません、私も週末の筋肉痛がまだ抜けないので今日は休ませていただきます。

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おはようございます (@sushi)
2006-12-06 09:10:59
光Ginjiさん、ろけっとさん、harry hawkさん、
おはようございます。

>光Ginjiさん、
「走るソクラテス」とは恐縮です。アリストテレスと呼ばれるよりはソクラテスと呼ばれる方が何となく嬉しく結構気に入りました、
HMSは我々にとってネバーランドのような空間で、一回一回の講習が魅惑と謎に満ちています。私はアトランティスのように何もかもが失われる前に伝道者としてこつこつとレイアウト図面を書き溜めているようなものですね。

>ろけっとさん、harryhawkさん
中級としてはかなり難しいコースだったでしょう。貴重な体験をしましたね。
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中級はPMレイアウト (ろけっと)
2006-12-06 16:49:46
>@sushi さん

ご指摘有難う御座います。そうでしたPMレイアウトが
正解ですね。AMの⑰⑱の切り返しは有りませんでした。

中級は、PMレイアウトにAMのS字規制が残ったものでした。
僕としては、今回のコースはウキウキして気分が高揚し
楽しくなってしまいました。
どちらかというと、スピードの出る右側でCB750を
どう走らせればいいのか悩みました。
白バイのようなリーンインが合っていたのでしょうか?
なかなか練習できないスピードに戸惑ってしまいました。
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>ろけっとさん (@sushi)
2006-12-06 23:14:54
これだけのスピードが出るコーナリングは桶川ではあまり無いですから、かなり度胸が必要ですよね。
リーンインも、一つの方法だと思います。安心感があります。
PM図のコースをスタートした後、一本目ゆるい右、二本目左、三本目右Uターンで、二本目の左をどれくらいのスピードで回るか‥‥‥‥。
また、その後、四本目左、五本目緩い左、六本目緩い右の、五本目六本目でブレーキをかけないで加速したまま切り返すことができるか‥‥‥‥。
その辺が課題ですね。

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Unknown (ろけっと)
2006-12-08 17:27:28
素朴な疑問なのですが、@sushiさんは、上級のペースを走りながら
パイロンレイアウトまで記憶され、家に戻ってレイアウト図を作成
されるのですか?

それともパイロンマークの入っていないコース図を印刷したものを
持ち込んで、レッスンの合間に手書きで書き込んでいて、お仲間とも
「そこはもう少し離れてた。このパイロンは、この位置だった」など
正確にコース図を書き上げ、ブログ用に走行ライン付き解説図を
作成されるのですか?

どちらにしろ、すごく大変な作業だと思います。コース図を拝見する
たびに驚いています。
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