久しぶりの記事になります。
車両の気温計が39度から40度を示す猛暑です。風もなく湿度も高かったので、集中力を維持するのが大変でした。にもかかわらず16名が参加。担当イントラはIZMさんと、上級初登板のY下さんでした。
午前中は、久しぶりに市街地と新コースを広く使ったおおらかなコースレイアウトを走りました。
上図は午後の最初のコースです。(図にはAMとなっていますが、PM1の誤りです)
いつものIZMさんとはテーストが異なるレイアウト設定でした。IZMさん的には「細かい方」に分類されるようですが、フルロックに持っていくようなコーナーは1)2)と27)28)の2箇所だけと少なく、全体として寝かせたままのブレーキングやアクセルワークとスムーズな切り返しが必要になるコースです。
私のHMS考現学からすると、これは「2本差しオフセット」が連続して多数含まれることをテーマにしたレイアウト設計に分類することができます。
4)5)のようにパイロンを2本一組でコーナーを作るパターンを「2本差しオフセット」と呼んでいます。このコースでは、その2本差しオフセットのコーナーが7箇所あり、バリアブルでそういう設定をされたのは私の経験の中でも4月10日の上級と今回かぎりのことで滅多には味わえません。しかも、今回の方が純粋に2本差しコーナーの理念型が作られています。
2本差しのコーナーは、1本パイロンと違って旋回半径がコースに制約され、大きくなります。そして前後するコーナーによってアプローチ・アングルが変るので、コーナリングの頂点(エイペックス)とクリッピングポイント(本文では加速開始点を意味する)を変えていく必要があります。ラインは2本目のパイロンの脱出方向を取るようにして出口のアングルを決め、1本目の進入と2本目の脱出の間を定常円を描くようにして走るようにするのが基本です。もう一つのライン・メイクのポイントは切り返しで5)6)や7)8)のようにコーナーの間が近い場合には直線を作らない(バイクを直立させない)ようにしてスパッと素早く切り返すようにしないと、次のラインが苦しくなります。逆に24)25)のように間隔が開いているときは思い切りよくアクセルを開けるようにします。
後でわかったのですが、このコースは前日の中級でM川さんとM本さんが担当して、M川さんのテーマが「にゅるるん、にゅわーっと曲がる練習」で、それに応えてM本さんが作ったレイアウトがそのまま残っていたのだそうです。(思ったとおりM本テーストでした。)それをIZMさんが本日走ってみると「意外と面白い」ということで若干きつめにアレンジしたものだったのでした。
そういうことで、一般論として言うと、2本差しオフセットは、車体をしっかりバンクさせながら、加減速を抑えてバイクを前へ前へと進め、スムーズな切り返しを行うようなテクニックです。
一方、もっと高い速度域でこれを走ろうとすると、全体としてはスムーズなラインを心掛け、前後の荷重変化を抑制しながらも、個々のコーナーの位置関係を読んでフルバンクからの加減速を行い、細かくラインをレイアウトに合わせていくことになります。 私の場合では、4)5)は中間でエイペックスをとり、6)7)は奥目で折り返し、8)9)は分けて8)で強めに向き変えして9)に向かって少し直線的な加速をとって、9)で再度向き変えするといったラインを取りました。人によってスタイルは色々ですが、タイムを詰めていくときには自然にそういう細かい調整が入ってきます。
最後にIZMさんにお願いです。このコンセプトでいくなら、さらに2本差しのセットを徹底してもらっても良かったのではないかと‥‥‥。こんな感じでいけないでしょうか。いつの日か、実現できますよう心に留めておいていただければ幸いです。
車両の気温計が39度から40度を示す猛暑です。風もなく湿度も高かったので、集中力を維持するのが大変でした。にもかかわらず16名が参加。担当イントラはIZMさんと、上級初登板のY下さんでした。
午前中は、久しぶりに市街地と新コースを広く使ったおおらかなコースレイアウトを走りました。
上図は午後の最初のコースです。(図にはAMとなっていますが、PM1の誤りです)
いつものIZMさんとはテーストが異なるレイアウト設定でした。IZMさん的には「細かい方」に分類されるようですが、フルロックに持っていくようなコーナーは1)2)と27)28)の2箇所だけと少なく、全体として寝かせたままのブレーキングやアクセルワークとスムーズな切り返しが必要になるコースです。
私のHMS考現学からすると、これは「2本差しオフセット」が連続して多数含まれることをテーマにしたレイアウト設計に分類することができます。
4)5)のようにパイロンを2本一組でコーナーを作るパターンを「2本差しオフセット」と呼んでいます。このコースでは、その2本差しオフセットのコーナーが7箇所あり、バリアブルでそういう設定をされたのは私の経験の中でも4月10日の上級と今回かぎりのことで滅多には味わえません。しかも、今回の方が純粋に2本差しコーナーの理念型が作られています。
2本差しのコーナーは、1本パイロンと違って旋回半径がコースに制約され、大きくなります。そして前後するコーナーによってアプローチ・アングルが変るので、コーナリングの頂点(エイペックス)とクリッピングポイント(本文では加速開始点を意味する)を変えていく必要があります。ラインは2本目のパイロンの脱出方向を取るようにして出口のアングルを決め、1本目の進入と2本目の脱出の間を定常円を描くようにして走るようにするのが基本です。もう一つのライン・メイクのポイントは切り返しで5)6)や7)8)のようにコーナーの間が近い場合には直線を作らない(バイクを直立させない)ようにしてスパッと素早く切り返すようにしないと、次のラインが苦しくなります。逆に24)25)のように間隔が開いているときは思い切りよくアクセルを開けるようにします。
後でわかったのですが、このコースは前日の中級でM川さんとM本さんが担当して、M川さんのテーマが「にゅるるん、にゅわーっと曲がる練習」で、それに応えてM本さんが作ったレイアウトがそのまま残っていたのだそうです。(思ったとおりM本テーストでした。)それをIZMさんが本日走ってみると「意外と面白い」ということで若干きつめにアレンジしたものだったのでした。
そういうことで、一般論として言うと、2本差しオフセットは、車体をしっかりバンクさせながら、加減速を抑えてバイクを前へ前へと進め、スムーズな切り返しを行うようなテクニックです。
一方、もっと高い速度域でこれを走ろうとすると、全体としてはスムーズなラインを心掛け、前後の荷重変化を抑制しながらも、個々のコーナーの位置関係を読んでフルバンクからの加減速を行い、細かくラインをレイアウトに合わせていくことになります。 私の場合では、4)5)は中間でエイペックスをとり、6)7)は奥目で折り返し、8)9)は分けて8)で強めに向き変えして9)に向かって少し直線的な加速をとって、9)で再度向き変えするといったラインを取りました。人によってスタイルは色々ですが、タイムを詰めていくときには自然にそういう細かい調整が入ってきます。
最後にIZMさんにお願いです。このコンセプトでいくなら、さらに2本差しのセットを徹底してもらっても良かったのではないかと‥‥‥。こんな感じでいけないでしょうか。いつの日か、実現できますよう心に留めておいていただければ幸いです。
浜名湖オンリーですが、初級10回・初中級4回・中上級6回ほど受講しました。
車両は初級からずっとCB400レボに乗り続けています。
初級の頃や中級に入ってから悩み始めた事、恥ずかしながら全てが自分に当てはまってます。
そして実は、少し前からこちらのブログを勝手に活用させてもらっています。
おかげ様で、それからというもの講習毎に具体的な目標を持って取り組む事ができるようになりました。
最近は、ストパイで3速走行(定速切り返し)を1速走行にシンクロさせるところが壁になっており、試行錯誤の日々です。
またこれから、何度も読み返させてもらいますので、今後ともよろしくお願いします。
浜名湖は本当によいところですねえ。私のブログでは、テクニック編目次を参考にしていただくとよろしいかと存じます。古い記事に対するご質問等も遠慮なくコメントしてください。
直パイは本当に奥が深いです。私自身もずっと苦手意識があって、未だに20本も並べられてしまうと、結構つらいです。
よろしくお願いします。