久しぶりに上級登板のM本さんとK田さんが担当の上級でした。
M本さんは気合が入っていたと思います。上図は午後のバリアブルのコースですが、あたかも入念な引き継ぎでもしたかのような、先週のM川さんのバリアブルを継承したような難しいレイアウトでした。
こちらも実のところ「2本差しオフセット」によるオーバー180度のコーナーがてんこ盛りになっています。
「2本差しオフセット」は緩いコーナーだとどうということはないのですが、前後を規制して180度以上の深いコーナーにすると非常に難しくなります。また、2本のパイロンを置く位置関係にも非常に多くのバリエーションがあり、まさに上級テクニックにふさわしいレイアウト・セクションになります。
このレイアウトで言うと「深い2本差しオフセット」のコーナーは、私のカウントでは、(3)、(6)、(9)、(12)、(16)、(18)、(23)、(26)の8箇所にもなります。ちなみに先週のM川さんのバリアブルでは、その数はもっと多かったのです。
この深い2本差しオフセットやその応用であるディープSコーナーがなぜ難しいかというと、このようなセクションは、「ある速さを超えた速さで走らないと上手に走れない」という特性を持っているからです。それはa)十分に高い速度でアプローチし、b)その速度を落としすぎないような正確なブレーキングで向き変えに向かい、c)フルバンクの高い旋回速度で旋回し、d)コーナーの終盤ではハンドルをしっかり切って膨らむことなく出口に向かい、e)早めに加速を開始するという一連の操作ができて初めて全体が失速することなくつながるコーナリングです。どれか一つでも欠けると失速し、開けるに開けられず、ずるずると膨らみ、バイクの方向が回り切るのをぐずぐずと待つような失敗コーナリングになってしまいます。
さてはと思い、過去の300枚以上の上級レイアウト図を遡って調べてみたのですが、こんなに「深い2本差しオフセット」がたくさんあるレイアウトは記録にありません。こういうコーナーは一つのコースに2つくらいあれば十分だというのが過去の実績です。
ということは、明らかに最近の上級はレベルが上がっていると言えるでしょう
上級に毎回参加する皆さんの恐るべき向上心と執念、そしてそれに応えようとするイントラさん達のご努力の積み重ねの賜物ですね。これは大いに歓迎すべき傾向です。
実際、このようなコースを走ると、まっさらな新雪の急斜面をスキースラロームで駆け下りるような無重力感と爽快感が味わえるように思えます。本当にうれしいことです。
こちらは、もどって、午前中のコースです。
細かいセクションがいくつかあるのですが、全体としては、おおらかにつないでいくようなコース設定です。しかし昼休みに先頭グループの人たちと話していて、皆さんが共通して「難しかった」と指摘していたコーナーがあります。
どこだと思いますか?
(22)から(23)あたりは細かくて深い切り返しの複合コーナーで、これもかなり難しいのですが、過去の引き出しの中に蓄えられている参照例があります。もっと難しくて経験がないようなコーナーがありました。
それは(12)(13)のコーナーです。これも実は大きな2本差しオフセットなのです。というか、「大きな2本差しコーナーとして回りたいのだが、どうしてもそれが許されず二つのコーナーとして回らざるを得なくなるような境界線であるということが難しかったコーナー」なのです。つまり、皆の気持ちの中では2本差しコーナーとして一発で回りたいのだが、どうしても失速してしまい二度開けしてしまう(つまり二つのコーナーになってしまう)というギリギリのところで、何とかしたいと色々試してみたけど結局正解が見つからなかったなあというセクションなのでした。
このコーナーのポイントは手前の(11)が画面の向かって右側の食い込んだ位置においてあること。それと(12)に対して(13)が画面上方にずらして置かれていることです。もしも(11)と(12)が画面上で垂直に並び、(12)と(13)が画面上で水平に置かれているようであれば、このコーナーは全く違った性質のものになっていたはずです。もしくは(12)と(13)の間隔がもう少し狭ければ、これもずっとわかりやすいセクションになっていたと思います。
またHMSの凄さと奥深さを感じた4月の経験でした。
M本さんは気合が入っていたと思います。上図は午後のバリアブルのコースですが、あたかも入念な引き継ぎでもしたかのような、先週のM川さんのバリアブルを継承したような難しいレイアウトでした。
こちらも実のところ「2本差しオフセット」によるオーバー180度のコーナーがてんこ盛りになっています。
「2本差しオフセット」は緩いコーナーだとどうということはないのですが、前後を規制して180度以上の深いコーナーにすると非常に難しくなります。また、2本のパイロンを置く位置関係にも非常に多くのバリエーションがあり、まさに上級テクニックにふさわしいレイアウト・セクションになります。
このレイアウトで言うと「深い2本差しオフセット」のコーナーは、私のカウントでは、(3)、(6)、(9)、(12)、(16)、(18)、(23)、(26)の8箇所にもなります。ちなみに先週のM川さんのバリアブルでは、その数はもっと多かったのです。
この深い2本差しオフセットやその応用であるディープSコーナーがなぜ難しいかというと、このようなセクションは、「ある速さを超えた速さで走らないと上手に走れない」という特性を持っているからです。それはa)十分に高い速度でアプローチし、b)その速度を落としすぎないような正確なブレーキングで向き変えに向かい、c)フルバンクの高い旋回速度で旋回し、d)コーナーの終盤ではハンドルをしっかり切って膨らむことなく出口に向かい、e)早めに加速を開始するという一連の操作ができて初めて全体が失速することなくつながるコーナリングです。どれか一つでも欠けると失速し、開けるに開けられず、ずるずると膨らみ、バイクの方向が回り切るのをぐずぐずと待つような失敗コーナリングになってしまいます。
さてはと思い、過去の300枚以上の上級レイアウト図を遡って調べてみたのですが、こんなに「深い2本差しオフセット」がたくさんあるレイアウトは記録にありません。こういうコーナーは一つのコースに2つくらいあれば十分だというのが過去の実績です。
ということは、明らかに最近の上級はレベルが上がっていると言えるでしょう
上級に毎回参加する皆さんの恐るべき向上心と執念、そしてそれに応えようとするイントラさん達のご努力の積み重ねの賜物ですね。これは大いに歓迎すべき傾向です。
実際、このようなコースを走ると、まっさらな新雪の急斜面をスキースラロームで駆け下りるような無重力感と爽快感が味わえるように思えます。本当にうれしいことです。
こちらは、もどって、午前中のコースです。
細かいセクションがいくつかあるのですが、全体としては、おおらかにつないでいくようなコース設定です。しかし昼休みに先頭グループの人たちと話していて、皆さんが共通して「難しかった」と指摘していたコーナーがあります。
どこだと思いますか?
(22)から(23)あたりは細かくて深い切り返しの複合コーナーで、これもかなり難しいのですが、過去の引き出しの中に蓄えられている参照例があります。もっと難しくて経験がないようなコーナーがありました。
それは(12)(13)のコーナーです。これも実は大きな2本差しオフセットなのです。というか、「大きな2本差しコーナーとして回りたいのだが、どうしてもそれが許されず二つのコーナーとして回らざるを得なくなるような境界線であるということが難しかったコーナー」なのです。つまり、皆の気持ちの中では2本差しコーナーとして一発で回りたいのだが、どうしても失速してしまい二度開けしてしまう(つまり二つのコーナーになってしまう)というギリギリのところで、何とかしたいと色々試してみたけど結局正解が見つからなかったなあというセクションなのでした。
このコーナーのポイントは手前の(11)が画面の向かって右側の食い込んだ位置においてあること。それと(12)に対して(13)が画面上方にずらして置かれていることです。もしも(11)と(12)が画面上で垂直に並び、(12)と(13)が画面上で水平に置かれているようであれば、このコーナーは全く違った性質のものになっていたはずです。もしくは(12)と(13)の間隔がもう少し狭ければ、これもずっとわかりやすいセクションになっていたと思います。
またHMSの凄さと奥深さを感じた4月の経験でした。
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