12月16日の上級の様子をご報告します。この日の担当はY下さんでサブにM本さんでした。上図はY下さんが「朝から入念にチェックして準備した」と言うコースレイアウトです。一見、いつものバリアブルを逆回りするだけのように見えます。しかし仕込みはしっかりしておいたそうです。
Y下さんの今日のテーマは「舐めるように回る」ということです。ですから、左上の部分のきついオフセット折り返しになる部分でも敢えていつもは2本立っているパイロンのうち1本を抜いています。そうするとなだらかな旋回半径を作ることができるのです。3本パイロンが立っている右コーナーについても地面の円を舐めるように滑らかなラインを作っていきます。
左上のセクションは、ネイキッドのバイクでは、特に1本パイロンの部分で小さく回ってドンと直線的に加速する走り方もできるのですが、そうではなくて、回り込む走りをしなさいというY下さんの指示であったわけです。左上の円弧で示したように、直線を作らないで円弧をつなぐように走ることが課題でした。
「舐めるように」というのは、左下の特にいつもの右回りでは最終コーナーになる部分です。①から⑥の番号で示していますが、ここを直線を作らないで旋回動作のまま走るには高いアプローチの速度を作り、スピードを維持したまま回り切るような操縦が必要になります。
このコーナーは「大きいRから小さいRにつながる複合コーナー」で、さらに「大きいRから小さいRに切り返すコーナー」もしくは「小さいUターンの切り返し」のテクニックを動員して処理するいわば多重複合コーナーというべきセクションになるのです。
私の知る限り、桶川では再現可能な最も難しいコーナーの一つと言えるでしょう。
①へのアプローチは多分時速60kmオーバーからのハードブレーキングになります。①②のスピードを落としすぎると③までに失速してしまうので、スピードの見極めには経験が必要です。また②から③に向かうまでの間でパーシャルを作らないと④まで回れないのですが、そのアクセルの開け加減が微妙です。
さらに③から④へは旋回半径が一層小さくなるので、そのスピードコントロールとその後の⑤⑥に向う切り返しの倒し込みがスムーズにつながらないといけません。
このギクシャクしない走り方のお手本をM本イントラさんがやって見せたときに⑥で転倒したのが、午前中一番のハイライトでした。失速を嫌って速めのスピードを維持したまま切り返して⑥に向うところでバンク角が最大になったのですが、朝一番で(完熟走行をしただけでは未だ)タイヤの端の方が暖まっていなかったようです。
参加者は拍手喝采でしたが、図らずもこのセクションの難しさを示したイベントでした。
このコースでは、皆さんから「これは@sushiさん的にはどのタイプ?」と聞かれましたが、これはFの技巧派謎かけ型だと思います。
最初のコーナーにしろ、左上のセクションにしろ、コーナリングを指示されたような「舐めるような」ラインにすると、そこでの最適化の方法を色々試さないといけないからです。特にネイキッドの場合は、「敢えてそういうラインを作る」ことが要求されますので、幾分フラストも溜まります。
逆にセパハンに乗っている人にとっては、まさに水を得た魚状態で、素のままで走ればラインに乗る状態だったのではないでしょうか。
午後はこちらのコースです。
午後いちは、図の左側4番のセクションで、左から右に向う前半のセクションは割と細かいコーナーが続くA:腕力派体育会系が少し入っているのですが、なにしろ今日のテーマが「舐めるように走る」だったので、こちらはおまけです。
課題に沿っているのは、右から左に向う後半のいくつかのオフセットです。
下図の水色の半円のシンボルが入っているところです。
そっちがテーマなので、細かいところのリズムを引き摺らないようにしっかり走ってくださいとY下さんからダメ押しの指示が飛んだところでした。
最後は、左上の市街地と新コースをつないだコースで、今日のテーマの流れでパーシャルを作って大き目の回転半径を回っていくセクションが多数組み合わされたレイアウトです。
もう、こうなるとセパハンチームの天下ですね。コースレイアウトのタイプからするとC:豪快優先系緩急自在型ということになります。
この日は、73kmくらい走って、満腹な一日でした。
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もうひとつ、MFCLの投票はまだ続けています。投票していない人はぜひ、こちらにコメントを!!!
Y下さんの今日のテーマは「舐めるように回る」ということです。ですから、左上の部分のきついオフセット折り返しになる部分でも敢えていつもは2本立っているパイロンのうち1本を抜いています。そうするとなだらかな旋回半径を作ることができるのです。3本パイロンが立っている右コーナーについても地面の円を舐めるように滑らかなラインを作っていきます。
左上のセクションは、ネイキッドのバイクでは、特に1本パイロンの部分で小さく回ってドンと直線的に加速する走り方もできるのですが、そうではなくて、回り込む走りをしなさいというY下さんの指示であったわけです。左上の円弧で示したように、直線を作らないで円弧をつなぐように走ることが課題でした。
「舐めるように」というのは、左下の特にいつもの右回りでは最終コーナーになる部分です。①から⑥の番号で示していますが、ここを直線を作らないで旋回動作のまま走るには高いアプローチの速度を作り、スピードを維持したまま回り切るような操縦が必要になります。
このコーナーは「大きいRから小さいRにつながる複合コーナー」で、さらに「大きいRから小さいRに切り返すコーナー」もしくは「小さいUターンの切り返し」のテクニックを動員して処理するいわば多重複合コーナーというべきセクションになるのです。
私の知る限り、桶川では再現可能な最も難しいコーナーの一つと言えるでしょう。
①へのアプローチは多分時速60kmオーバーからのハードブレーキングになります。①②のスピードを落としすぎると③までに失速してしまうので、スピードの見極めには経験が必要です。また②から③に向かうまでの間でパーシャルを作らないと④まで回れないのですが、そのアクセルの開け加減が微妙です。
さらに③から④へは旋回半径が一層小さくなるので、そのスピードコントロールとその後の⑤⑥に向う切り返しの倒し込みがスムーズにつながらないといけません。
このギクシャクしない走り方のお手本をM本イントラさんがやって見せたときに⑥で転倒したのが、午前中一番のハイライトでした。失速を嫌って速めのスピードを維持したまま切り返して⑥に向うところでバンク角が最大になったのですが、朝一番で(完熟走行をしただけでは未だ)タイヤの端の方が暖まっていなかったようです。
参加者は拍手喝采でしたが、図らずもこのセクションの難しさを示したイベントでした。
このコースでは、皆さんから「これは@sushiさん的にはどのタイプ?」と聞かれましたが、これはFの技巧派謎かけ型だと思います。
最初のコーナーにしろ、左上のセクションにしろ、コーナリングを指示されたような「舐めるような」ラインにすると、そこでの最適化の方法を色々試さないといけないからです。特にネイキッドの場合は、「敢えてそういうラインを作る」ことが要求されますので、幾分フラストも溜まります。
逆にセパハンに乗っている人にとっては、まさに水を得た魚状態で、素のままで走ればラインに乗る状態だったのではないでしょうか。
午後はこちらのコースです。
午後いちは、図の左側4番のセクションで、左から右に向う前半のセクションは割と細かいコーナーが続くA:腕力派体育会系が少し入っているのですが、なにしろ今日のテーマが「舐めるように走る」だったので、こちらはおまけです。
課題に沿っているのは、右から左に向う後半のいくつかのオフセットです。
下図の水色の半円のシンボルが入っているところです。
そっちがテーマなので、細かいところのリズムを引き摺らないようにしっかり走ってくださいとY下さんからダメ押しの指示が飛んだところでした。
最後は、左上の市街地と新コースをつないだコースで、今日のテーマの流れでパーシャルを作って大き目の回転半径を回っていくセクションが多数組み合わされたレイアウトです。
もう、こうなるとセパハンチームの天下ですね。コースレイアウトのタイプからするとC:豪快優先系緩急自在型ということになります。
この日は、73kmくらい走って、満腹な一日でした。
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コレもスポーツですので、新しい刺激・負荷を受けて伸びる為、このくらいの距離・内容のコースを走り込んで訓練したいと思うのですが、当然の事ながらペースは赤組の方のようなレベルでは全然走れませんと言う中途半端な位置に居るので困ります。
平均的な中級クラスでやや浮くほどのペースで走れる様になるまでひたすら修練、と言う事なのでしょうね・・・
以前の、2年くらい前まででしょうか、中級だとこれ位のレイアウトを走らせてくれることもしばしばあったのですが、最近はコースが易しくなっているように思います。以前は距離も60km以上走ることがしばしばありました。
2005年度と2006年度に亘って年々安全面の強化が図られ、装備、運営、時間割などが変化してきています。時代の流れとは言え、窮屈な感じがします。
中級のプログラムは基礎練習が必ず入るようになり、休憩時間が長くなりました。その分、以前は高かった初級から中級への壁が低くなり、中級参加者のスキルの幅が大きくなっているようです。運営上は低いレベルに合わせざるを得ないでしょうからレイアウトも易しくなり、ますます幅が広がることになるのでしょう。
上級に参加している人も以前はスケジュール優先で上級か中級のどちらか開催されている方に出る(以前は開催回数も少なかった)という感覚だったのですが、中級がそういう意味で「物足らなく」なってしまいました。
ですからTNAさんの気持ちはよく理解できます。
しかし結果として上級参加者がその分「純化」されることになり、中級から上級への敷居はずいぶん高くなってしまったかもしれません。「常連さん比率」がすごく高いので、そこについてこれないと、極端に浮き上がってしまうようなこともありそうです。
とは言え、いつかはそこを目指すことになりますし、TNAさんがおっしゃるように、エクステンドしなければ成長はないということも間違いありません。
上級ではスピードの水準とコースの細かさの二つが同時にレベルアップしますから、オフセットスラロームではついていけても細かいセクションに入った途端にダァーッと離されるということがよくあります。しかし細かいセクションは中級では滅多にないので、上級に行かなければ細かいセクションの練習はできないというジレンマがあるわけです。
上級を目指すなら、中級の先頭を走りながら、中級のコースで上級で走るための練習をするという考え方も必要かもしれませんね。
例えば、中級のコースレイアウトでも、道幅一杯を使って走るのではなく意識的にもっと小さく回るようにするといったことです。バリアブルのUターンなどは、できれば道幅の半分とか三分の二だけ使って回れるように練習します。先に細かいターンができるようになった方が有利です。ですから上級挑戦戦略という観点からは1300よりは400か750で練習した方がよいと思います。
そのうちこのテーマについて記事にしてみたいと思いますが、まずはご精進ください。
詳細なアドバイス有難う御座います。
>>中級のプログラムは基礎練習が必ず入るようになり、休憩時間が長く>>
午前中は特にそうですね。ちょっと慣熟走行の後、市街地コースを何周かゆっくり回りながらフォームやブレーキングの指摘を受けウォームアップして終了→すぐお昼御飯と言う印象です。平均的な中級ライダーには重要な訓練だとは思うのですがもう少し長い距離を走りながら練習したいように感じます。
>>上級挑戦戦略という観点からは1300よりは400か750で練習した方がよい>>
そうですねこれらのマシンで、中級のコースを、上級の方が居ない日にはダントツのハイペースで駆け抜ける事が出来るくらいの状態を目指して当分訓練してみたいと思います。
最近自分は運転の仕方が「ゆっくりターンしマシンがほぼ完全に起き上がったら全開をくれる」様な典型的ヘタCB1300の乗り方に成っていて固定化していると思いますので、400や750で違う乗り方を練習しないと更なる向上+上級への移行は難しいように思われます。