とみもさんからご質問をいただきました。基本のコーナリングで、
>では、「アクセル全閉を0」、「アクセル全開を10」とした場合、
>この図の①~⑦の箇所では、スロットルはどのくらいのさじ加減で
>閉じて&開けていますか?
とみもさん、ご質問ありがとうございました。
そこで、コーナリング中のアクセル、ブレーキ、バンク角の関係をスペシャル図解します。
○数字は全て後輪を基準としたバイクの位置をあらわしています。
①:②に向かって減速のためのブレーキをします。
②:②から③に向かって、ブレーキを緩め、同時にバイクを倒していきます。パイロンの手前側から円周を作るようにアプローチします。
③:セルフステアを妨げないようにニーグリップをしっかりとして旋回します。
④:後ブレーキを引き摺ったまま回るので、スピードが徐々に落ち、回転半径が小さくなっていきます。同時にバンク角も大きくなっていきます。
⑤:①~④まではアクセル全閉です。⑤でアクセルを開ける準備としてアクセルの遊びを取ります。
⑥:回り終わる直前に後輪がパイロンの角にきたところでバイクそのもの(後輪の方向)は次のパイロンの方向に向かっています。ここがクリッピングと呼ばれる加速開始点になります。ここからアクセルをジワッと開け始めます。そうするとバイクが起き上がろうとするので、それを切っ掛けにしてバイクを立てていきます。
⑦:前輪が回り切りバイクが直立したらアクセルを全開にして次のパイロンに向かいます。ハンドル(前輪)が直進方向を向き、バイクが直立していることを確認してください。
アクセルの開け加減ですが、車両特性とスキルによって全く違うので、一概には言えません。とみもさんにお勧めするならば、ということで考えてみます。
⑤でアクセルの遊びを取り、⑥の手前からアクセルの効き始めを感じ取りながら自分ができる最小の開度からジワッと開けていきます。⑥から⑦にかけて、アクセル開度でいうと、1%から5%くらいまで開いていくというイメージです。大事なのは、全閉アイドリング状態から回転が上がり加速が効き始めるという境目が感じられるということです。境目が「段差」にならないような開け具合を探してください。加速の効き始めを感じ取れるということは、それをバイクを立てていく切っ掛けを掴めるということです。
で、提案ですが、とみもさんの場合は「ジワッ」と「ガバー」の間に「クォッ」というのを入れて、3段階でアクセルを開いていくようにしたらよいかと思います。
図の⑦の上に赤線でアクセル開度を示しましたが、そのように「ジワッ」「クォッ」「ガバー」という順序で開けていきます。
「クォッ」というのはバイクが8割がた起き上がったと思った時に、アクセル開度を5%から15%位まで持っていきます。この時に、後輪が路面をきちんと掴んで蹴飛ばしているか、つまりアクセルの開度が大きくなることに従って、ぐいぐいと押されていく感覚を確かめられるようにしてください。で、後輪がしっかりぐりっぷしていることを確認し、バイクが次のパイロン手前の目標地点に向かい、完全に直立していることを確認したら、遠慮なくアクセルを「ガバー」と開けてください。
従って、最初の段階では、
「ジワッ」1→5%、「クォッ」5%→15%、「ガバー」15%→70%くらいのイメージになるかと思われます。
要領がつかめてきたら、
「ジワッ」3→10%、「クォッ」10%→15%、「ガバー」15%→90%という感じに開度を上げていきます。
この開度のパーセンテージは、正直、今机に向かっている段階ではよくわかりません。
次に実際に走ってみて、もう一度考えてみて、違っていたら修正します。
また、私は今、ケガの後遺症でアクセル・イップスなので、その分も考えなければなりません。
とみもさん、頑張って研究してみてください。
>では、「アクセル全閉を0」、「アクセル全開を10」とした場合、
>この図の①~⑦の箇所では、スロットルはどのくらいのさじ加減で
>閉じて&開けていますか?
とみもさん、ご質問ありがとうございました。
そこで、コーナリング中のアクセル、ブレーキ、バンク角の関係をスペシャル図解します。
○数字は全て後輪を基準としたバイクの位置をあらわしています。
①:②に向かって減速のためのブレーキをします。
②:②から③に向かって、ブレーキを緩め、同時にバイクを倒していきます。パイロンの手前側から円周を作るようにアプローチします。
③:セルフステアを妨げないようにニーグリップをしっかりとして旋回します。
④:後ブレーキを引き摺ったまま回るので、スピードが徐々に落ち、回転半径が小さくなっていきます。同時にバンク角も大きくなっていきます。
⑤:①~④まではアクセル全閉です。⑤でアクセルを開ける準備としてアクセルの遊びを取ります。
⑥:回り終わる直前に後輪がパイロンの角にきたところでバイクそのもの(後輪の方向)は次のパイロンの方向に向かっています。ここがクリッピングと呼ばれる加速開始点になります。ここからアクセルをジワッと開け始めます。そうするとバイクが起き上がろうとするので、それを切っ掛けにしてバイクを立てていきます。
⑦:前輪が回り切りバイクが直立したらアクセルを全開にして次のパイロンに向かいます。ハンドル(前輪)が直進方向を向き、バイクが直立していることを確認してください。
アクセルの開け加減ですが、車両特性とスキルによって全く違うので、一概には言えません。とみもさんにお勧めするならば、ということで考えてみます。
⑤でアクセルの遊びを取り、⑥の手前からアクセルの効き始めを感じ取りながら自分ができる最小の開度からジワッと開けていきます。⑥から⑦にかけて、アクセル開度でいうと、1%から5%くらいまで開いていくというイメージです。大事なのは、全閉アイドリング状態から回転が上がり加速が効き始めるという境目が感じられるということです。境目が「段差」にならないような開け具合を探してください。加速の効き始めを感じ取れるということは、それをバイクを立てていく切っ掛けを掴めるということです。
で、提案ですが、とみもさんの場合は「ジワッ」と「ガバー」の間に「クォッ」というのを入れて、3段階でアクセルを開いていくようにしたらよいかと思います。
図の⑦の上に赤線でアクセル開度を示しましたが、そのように「ジワッ」「クォッ」「ガバー」という順序で開けていきます。
「クォッ」というのはバイクが8割がた起き上がったと思った時に、アクセル開度を5%から15%位まで持っていきます。この時に、後輪が路面をきちんと掴んで蹴飛ばしているか、つまりアクセルの開度が大きくなることに従って、ぐいぐいと押されていく感覚を確かめられるようにしてください。で、後輪がしっかりぐりっぷしていることを確認し、バイクが次のパイロン手前の目標地点に向かい、完全に直立していることを確認したら、遠慮なくアクセルを「ガバー」と開けてください。
従って、最初の段階では、
「ジワッ」1→5%、「クォッ」5%→15%、「ガバー」15%→70%くらいのイメージになるかと思われます。
要領がつかめてきたら、
「ジワッ」3→10%、「クォッ」10%→15%、「ガバー」15%→90%という感じに開度を上げていきます。
この開度のパーセンテージは、正直、今机に向かっている段階ではよくわかりません。
次に実際に走ってみて、もう一度考えてみて、違っていたら修正します。
また、私は今、ケガの後遺症でアクセル・イップスなので、その分も考えなければなりません。
とみもさん、頑張って研究してみてください。
プリントアウトして研究します!
本当に有難うございます!!!
実は、追加質問もあるのです…。
またコメント欄から失礼させて頂きます。
宜しくお願いします。
>「ジワッ」、「クォッ」、「ガバー」
ですね…、早速女房のヒロに伝えます。
アクセル開度のパーセンテージについては私も自信がありません。イチさんはどんな風に思いますか?
とみもさんの場合、「ガバー」がちょっと早いのでその前に「クォッ」を入れたらよいのではないかと思ったのです。
「ガバー」が早すぎる人にも、こわがって「ガバー」が遅くなり気味な人にも有効かと思います。
ヒロさんは普通に中級を走られているようですから、基本のラインだけでなくラインBやラインCについてもご参考にしていただけたら嬉しいです。二三日中に出稿します。
前回のバラ1で、パイロン360度連続回転の課題がありました。パイロンを1本用意して、それを中心に定常円をグルグル描くという課題は以前に経験があるものの、何本も用意されたパイロンを360度回転しながら通り抜けていく課題は初めてだったので、想像以上にテンパってしまいました。
緊張でガチガチの私、何を血迷ったか、アクセルの調節とバンクだけで回転しようとしてしまい、超ドでかい円を描くハメに…。あわや隣の芝生にツッコムところでした。
何本かパイロンを回っている最中に、ふとリアブレーキを一切使っていないことに気付きました。リアを引き摺りながら回ってみると、アラ不思議。みるみるうちに円の半径が小さくなっていきました。超ドでかい円から、プチどでかい円にまで、円の半径を縮めることが出来ました。
リアの大切さを改めて実感した一瞬でした。
@sushiさんのスペシャル図解を拝見しても、リアブレーキはずっと引き摺ったままですものね。リアブレーキに引き摺られた後輪を軸に、バイクが「クルリン♪」と回るイメージを持って、今週末のHMS初中級にトライしてみます。
週末、頑張ってくださいませ
私がまだ「速さ」を意味なく追い求めていた頃。「速さ」=「巧さ」だと思い込んでいた頃。
赤ゼッケンの方々から、『重要なのは、「速さ」ではなく、「綺麗なフォームで安定して走ること」だ』と教えられました。『「速さ」なんか気にせずに、とにかくイントラさんみたいに「綺麗に」走ってごらん』と。それ以来、速さなんかどうでもよくなって、とにかくフォームにだけ気をつけて走りました。
ある程度「リーンウィズ」が分かってきて、ある程度綺麗なフォームで走れるようになると、また赤ゼッケンの方々から言われました。『とみものライディングは、遅くてツーリングみたいだ』と。『もっと開けなきゃ、次のステージには進めないよ』と。
赤ゼッケンの方々のアドバイスを受け、今度は「ガバーーーッ!!!」とアクセルを開けて走ってみました。1速でのアクセルコントロール、ブレーキを使った転回の仕方が分かってきました。すると、また赤ゼッケンの方々に言われました。『バイクの挙動に体がついていっていない』と。『バイクがまだ寝ている状態なのに、「ガバーーーッ!!!」と開けているから、操作が乱暴になっている』と。『そのままの乗り方をしていれば、いつか転倒するよ』と。
赤ゼッケンの方々のアドバイスを受け、前回の初級では、オフセットパイロンスラロームやバリアブル走行でパイロンを曲がり終わろうとする時に、いつもならば「ガバーーーッ!!!」と開けるであろう瞬間をコンマ何秒か自分の中で遅くするように努めました。そのコンマ何秒かの間にバイクが立ち上がってくるのを確認しつつ、「ガバーーーッ!!!」と開けるように気をつけました(このコンマ何秒かの操作が、@sushiさんの仰る「クオッ」なのでしょうか?)。
バイクを立ち上げるには、以前@sushiさんから教わった方法によると、①ハンドルを切り増す方法②リアブレーキをポンと踏んでやる方法③アクセルを開ける方法、があります。「クオッ」のコンマ何秒かの間にこの操作をやってみると、なるほど、バイクが起き上がってくる感じが少しつかめるようになってきました。
だがしかし。
こうやって、頭の中で「ブレーキ→バンク→ジワッ→クオッ→ガバーーーッ!!!」の挙動を考えながら走っていると、パイロン通過にすごく時間がかかってしまうのです。まさに、「パイロンを曲がりきるところでバイクが一瞬停止」してしまいます。野○イントラさんは、氷上のフィギュアスケート選手みたいに、どんなパイロンも流れるように軽やかに通過していくのになぁ。「ブレーキ→バンク→ジワッ→クオッ→ガバーーーッ!!!」を個別の操作ではなく、一連の流れる操作として扱えるようになりたいです。
今、私の課題になっている操作は、「アクセルの遊びの取り加減」と「パーシャルのさじ加減」です。これがスムーズに調節できるようになると、パイロンを通過するときのギクシャクさが少しは減ると思うのですが…。
このような背景があり、「アクセルの開け方のさじ加減」について、前回@sushiさんに質問させて頂きました。無駄に長くなりまして申し訳ありません。今度実際に私が乗車しているところをご覧頂き、またアドバイス頂けますと有難いです。もちろん、無駄に長いこのコメントの中でオカシナ点があれば、ご指摘下さいマセ♪
今週末も、どうぞ宜しくお願いします!
上記を伺っていますと、とみもさんは、あぁ順調に成長されているなあと、改めて感じます。
順当に成長の段階を追って、成長の結果を次の課題につなげているので、すごいことだと思いますよ。
その調子で進んでいけば、きっと上手になると思います。上記を読んでも、どこか間違っているとは感じませんでした。
>今、私の課題になっている操作は、「アクセルの遊
>びの取り加減」と「パーシャルのさじ加減」です。
>これがスムーズに調節できるようになると、パイロ
>ンを通過するときのギクシャクさが少しは減ると思
>うのですが…。
⇒
それができれば中級でも上の方です。特に「パーシャルのさじ加減」は今の私自身の課題でもあります。まあ、これもレベルがいろいろありますから、まずはギクシャクさが抜ければ立派なものです。
あと、ライディングは感性ですから、私が書いているようなことを「考えながら」走っても、うまくいかないと思います。走っている間は忘れて、走り終わってから振り返り分析するということの繰り返しなのだと思います。自分が混乱しないようなテーマの立て方を考えていただきたいです。
多分、桶川で走っている人の中で、私ほど「頭で走っている人」は他にいないのではないでしょうか。だいたいがHMSレインボー埼玉の走りの話だけを話題にするという、このブログの奇異さがその証明ですよね。考えすぎると走りは破綻するというのが常識なのに、こんなに考え込んでいてよいのでしょうか、なんて考えてしまいますね。ですから私は冷やかし半分でこのブログを読んでもらいたいと思っています。
「とみもさんが考えていることは、まったく正しいですよ」ということと、「あまり考えすぎないように走りましょう」ということの二つのアドバイスをプレゼントしましょう!
PS:
>まさに、「パイロンを曲がりきるところでバイクが
>一瞬停止」してしまいます。野○イントラさんは、
>氷上のフィギュアスケート選手みたいに、どんなパ
>イロンも流れるように軽やかに通過していくのにな
>ぁ
一つ:一瞬停止して見えるのはラインAおよびラインCでは間違っていません。
二つ:野○イントラのラインについては後で触れる予定です。
この週末は私は仕事です。とみもさん、感性に任せ、適当に頑張ってください。