田舎道

東電の町から各町を転々と・・やっと終の棲家を決めました

一時帰宅

2011-07-06 13:46:17 | 大震災と原発事故
週末、我が家に帰ってきました。



今住んでいる所から、国道をまっすぐ南下したら、45分ほどで自宅に着けるのに。

帰宅希望者の集合場所まで2時間、朝早く出発しなければなりませんでした。


『○○さ~ん、久しぶり~!元気だった~?今、どこにいるの~?』

会場に着くと、懐かしい顔、顔、顔がありました。

山形や埼玉、遠くは京都に住まわれている人も。



当日の帰宅者は200名はいただろうか、長~い説明、注意事項を聞き、防護服を着込み、

10時半過ぎから10台のバスに乗り自宅へと向かいました。

いつもの道路が使えず、隣町を経由しながらやっと家の近くにバスが停まりました。



何一つ変わっていない空、山々・・・なのに・・・



道路脇の土手の草が伸び放題となっており、自宅を見れば、これまた草ぼうぼうで・・・

庭か畑かもわかないほどに草が伸びていました。



ちょっ見、空き家のような感じさえ・・・・


家の中に入り、メモした紙を見ながら持ってゆく物を探しました。



棚から全部下に落ちて散乱してるので、そこを掻き分け掻き分け探しました。


帰宅者への注意事項として、冷蔵庫は開けるなという事でした。

これは正解です。  

ちらっと開けて見たら、ものすごい事になってました。  もう冷蔵庫は使えないです。。。


時間は(2時間)あっという間に過ぎ、帰る時間となってしまいました。



西側の紫陽花がまだ花を咲かせていました。

汚れた空気の中で、けなげにも今年も咲いてくれてたんだ。。。





迎えのバスに乗り込み、遠ざかる我が家を見ていたら、胸がいっぱいになりました。

家が流された人たちの事を思ったら、家があるだけでも幸せな事なのに。


『絶対、戻るよ』

『我が家だもの・・・』


コメント (4)
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