週末、我が家に帰ってきました。
今住んでいる所から、国道をまっすぐ南下したら、45分ほどで自宅に着けるのに。
帰宅希望者の集合場所まで2時間、朝早く出発しなければなりませんでした。
『○○さ~ん、久しぶり~!元気だった~?今、どこにいるの~?』
会場に着くと、懐かしい顔、顔、顔がありました。
山形や埼玉、遠くは京都に住まわれている人も。
当日の帰宅者は200名はいただろうか、長~い説明、注意事項を聞き、防護服を着込み、
10時半過ぎから10台のバスに乗り自宅へと向かいました。
いつもの道路が使えず、隣町を経由しながらやっと家の近くにバスが停まりました。
何一つ変わっていない空、山々・・・なのに・・・
道路脇の土手の草が伸び放題となっており、自宅を見れば、これまた草ぼうぼうで・・・
庭か畑かもわかないほどに草が伸びていました。
ちょっ見、空き家のような感じさえ・・・・
家の中に入り、メモした紙を見ながら持ってゆく物を探しました。
棚から全部下に落ちて散乱してるので、そこを掻き分け掻き分け探しました。
帰宅者への注意事項として、冷蔵庫は開けるなという事でした。
これは正解です。
ちらっと開けて見たら、ものすごい事になってました。 もう冷蔵庫は使えないです。。。
時間は(2時間)あっという間に過ぎ、帰る時間となってしまいました。
西側の紫陽花がまだ花を咲かせていました。
汚れた空気の中で、けなげにも今年も咲いてくれてたんだ。。。
迎えのバスに乗り込み、遠ざかる我が家を見ていたら、胸がいっぱいになりました。
家が流された人たちの事を思ったら、家があるだけでも幸せな事なのに。
『絶対、戻るよ』
『我が家だもの・・・』