論理と感性は相反しない 山崎ナオコーラさん

山崎さんのエッセイを始めて読みました。
正直な人だと思いました。


フィクションと言っているけど
ご自身の経験から話を作っているのが
分かります。

彼女の有名な作品はタイトルが
露骨で映画化もされ話題になりました
が読んでません。

自分を公のものにしていくって
凄いと思います。

ただ自分に全く関係のない経験の
ない事を書ける作家さんも
凄いと思います。

問いのない答え 有島有さん

ツイッターのお題に集まりコメントする
人達。

ハンドルネームを使い、だんだんと
友達が出来て、
中には結婚したり、オフ会
で会ったりリアルな友達になったりします。

ツイッターに集まる人の生活を
書いていて、実際に起きた事件の
話もあって、パソコンの中と、
リアルな生活を行き来する人達。

ツイッターは、情報が多くて付いて
行けずやめてしまいましたが、

チャットにハマっていた事が有ります。
仲間の中には結婚した人もいるし、
オフ会をした事があります。

みんな真面目で誠実な人達でした。

もうツイッターやチャットは
やっていませんし、多分
もうやらないと思いますが
その時は音楽の話をして楽しかったです。

この本のツイッターの住人の皆さんの
日常を読んで、懐かしく思ってしまいました。

こうふくのあかの 西加奈子さん

西加奈子さんの勢いのある
若いなあと思った小説。

プロレスの話と、結婚して
12年、奥さんが妊娠したと
言われたが、課長で職場受けを
気にする旦那は、奥さんにここ
三年触れてもいない。
誰の子？なかなか妻は話さない。

この二つの話が交互に展開します。

プロレスは、祖父が好きで
観ていたので、つられて観ました。
クラッシュギャルズや、ブル中野が
活躍する時代は、かなり観ていたかも。

そんなに夢中にはならなかったけど。

二つの話は最後に繋がる展開に
なっています。

これからお祈りにいきます 津村記久子さん

今週は西加奈子さんのエッセイに
載っていた本を何冊か借りました。

サイガサマのウィッカーマンは
かなりシュールな祭りのある地域の
シゲルが主人公。

弟は引きこもり、お父さんは浮気中、
そして若さゆえ彼は何時も何かに
怒っている。

私も特に高校生の時はそんな
感情だった。

バイアブランカの地層と少女は、
作郎が主人公。
京都に住んでアマチュアガイドを
している、
英語が上手くなりたくて、
ネットでアルゼンチンの日本が
好きな女の子ファナと友達になる。

作郎の気持ちの描写が絶妙です。

二つとも日常を重ねていく話で
これといった事件が起こるわけでもない、
ただこういう気持ちになった事っ
てあるわ！とおばさんの私が
若い頃をちょっと思い出して
しまいました。