トーベヤンソンさんは戦争の
時代を生きました。
ムーミンの童話はほのぼの
幸せストーリーではありません。
常に不安や、大変な状況
にあったりします。
処女作のこちらはヤンソンさんが
出来が良くないと言って躊躇して
後ほど30年遅れて出版されます。
音楽ファンの偏った表現で
すが、勢いのあるバンドが
メジャーデビューして、
今まで聞いたルーツの
曲の良いところや、
自分の今できる
最大限の力を発揮して
なんの憶測もなく素直に
作った
ファーストアルバムの様な
感じです。
実際そういうアルバムに
良いものが多いです。
訳者のあとがきも素晴らしく
自由と責任
ムーミンたちの生き方を表す
特徴です。
自分と違うものへの思いやり、
自分が自分であることの喜び、
どんな苦しい時でも自分に
対する信頼
ムーミンは成長しているのです。
このお話にも少し猫ちゃんが
出てきます。
そしてトーベさんの写真にも
抱っこした黒猫ちゃん?の
姿が。
かなりの猫好きさんです。