考えることをやめるのが一番難しい

うつになって良かったと思うことはあまりないのですが、唯一良かったと思えるのは理解のある先生に出会えたこと。
札幌ならまだしも、北海道の片田舎で良い病院を探すのは至難の技なのです。
精神科の薬は依存性が高い薬も多いので、内科とは違って近所の精神科でいいやっていうワケにもいきません。
というか、精神科すらない、病院もないのが当たり前で・・・
知人の紹介で月に1度、帯広（音更）の精神科まで片道3時間、車で通院していました。

とても人気のある先生で予約はいつも満杯、午前中に診療の予約を入れても診てもらえるのはいつもお昼過ぎｗ
待ち時間の長いこと、長いこと。
それでも先生と話すと何故かとても落ち着くのです。
30分の診療時間はあっという間に過ぎて行き、話足りないと思うこともしばしばで・・・

精神科というと薬を山ほど飲まされる印象が強いのですが、先生は心理療法やその他の治療法を積極的に取り入れて、薬に頼らない治療を目指していらっしゃいました。
その治療の中で、私は沢山のことを学びました。
やはり薬は対処療法にすぎず、一時期良くなっても患者自身の考え方が変わらない限り同じことを繰り返してしまうのだそうです。

うつは真面目で責任感の強い人がなる病気です。
いつも肩に力が入っていませんか？

「まず、考えることをやめてみましょう」

初診の時、私の話をウンウンと頷きながら聞いていた先生のアドバイスがこの言葉。
当時の私の頭の中は悩みと不安でいっぱいでした。
でも、どうやったら考えることをやめられるのだろう？
目を瞑っても考え事が頭の中をぐるぐる回っていて、2時間も眠れたら良い方で。
全く眠れない夜もありました。

とにかく脳を休めないとダメですよ、考え事をしている間、脳はフル回転しているので。
すぐに出来る様にはならないと思いますので、そういう時はお薬に頼りましょう。

先生とそういった趣旨の話をしました。

考えることをやめるって、無心になること？
瞑想でもすれば良いのかな？
瞑想ってどうやるの？
次から次へと考えが浮かんでは消え、浮かんでは消え・・・
結局、その間中ずっと考えているのですよねｗ

そうやって考えなくていいことを延々と考えてしまうのが、私の悪いクセなのです。
だいぶ後になってから気がつきましたｗ

考えても仕方のないことは考えないで、気持ちを切り替えることが大切なのです。
考えたところで行動しない限り何も変わりませんしｗ
それより音楽を聴いてリラックスしたり、好きなことに熱中したほうが良さそう・・・
思い切って寝てしまうのもアリだと思います。

最近になってようやくこういう風に考えられるようになりました。
以前より少しは上手になれたかな？

あ、でも結局はこれも考えているのですよね？ｗ

シンプルでいて一番難しい「考えることをやめる」こと。
どうやら、まだまだ修行が足りないようですｗ