とある引きこもり主婦の徒然なるままに

対人恐怖症の引きこもり主婦が、日々思いついたことを書き綴る日記

アドラー心理学が易しく学べる『嫌われる勇気』

2019-12-04 17:20:46 | 本・読書
昨日の日記「考えることをやめるのが一番難しい」の続きです。

主治医の先生の薦めもあって、うつ治療中に様々な本を読みました。
本を読んでいる間は余計なことを考えなくてもいいという単純な理由と、自分の考え方を少しでも変えたくて、自己啓発本やスピリチュアル系も読み漁りました。

その中でも私の心に一番響いたのはコチラ↓


『嫌われる勇気』

以下、『嫌われる勇気』の目次にある冒頭部分を抜粋します。

 本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です――
 欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な”答え”を提示します――

アドラー心理学を小説でも読むような感じで、易しく学べます。
青年と哲人の対話に引き込まれて、あっという間に読み終えてしまいましたw

私が特に印象に残ったのは「トラウマは存在しない」ということ。

何故かって、私は過去のトラウマを治療するために通院していたのですからw
主治医の先生も患者さんのトラウマを治療するのに心血注いでいらっしゃいました。

 トラウマ(心に負った傷)が、現在の不幸を引き起こしている――

そう考えるのが自然だと思うのです。
ですが、アドラー心理学はトラウマを明確に否定します。

『嫌われる勇気』の哲人の言葉を借りて言うと、

 たとえば大きな災害に見舞われたとか、幼いころに虐待を受けたといった出来事が、人格形成に及ぼす影響がゼロだとは言いません。
 影響は強くあります。しかし大切なのは、それによってなにかが決定されるわけではない、ということです。

 人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです――

めちゃくちゃ厳しいですね、アドラー先生!
過去のトラウマに苦しむ私も、主治医の先生も全否定です。

つまり、そうなったのは私が自分で不幸になるような選択をしてきたからってことですか;
甘えるな!と。

目からウロコでした。
一見すると厳しいだけのアドラー心理学ですが、この話にはちゃんと続きがあり、

 人の過去は変えられないが、人は変われる――

過去に支配されない生き方を提唱しているのです。

読み進めるにつれて、私はすっかりアドラー心理学の虜になってしまいましたw


12月3日付けのBUSINESS INSIDERの記事で、

「人間の悩みはすべて対人関係。200万部突破の『嫌われる勇気』がSNS時代に求められる必然」
https://www.businessinsider.jp/post-203303

という著者の(岸見一郎氏、古賀史健氏)お二方との対談が載せられており、大変興味深く読ませてもらいました。(12月中は無料で読めるようなので、気になる方はお早めに)