とある引きこもり主婦の徒然なるままに

対人恐怖症の引きこもり主婦が、日々思いついたことを書き綴る日記

対人関係の悩みをラクにする「課題の分離」という考え方

2019-12-22 23:55:01 | 本・読書

以前の日記アドラー心理学が易しく学べる『嫌われる勇気』でもアドラー心理学について少し書いたのですが、

アルフレッド・アドラーは、

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。」

と断言します。

たしかに生きていく以上、人と全く関わらずに生きることは不可能ですよね。

まず家族が居て、学校や職場があり、地域共同体があって、社会がある。

生きている限り、他者や世間の目から解放されることはない…ということになりますね。

アドラーは、この「対人関係の悩み」を解決できるシンプルな方法とは「課題を分離する」ことだと言っています。

 

「課題の分離」ってどういうこと?

byいらすとや

 

『嫌われる勇気』の中に面白い逸話があって、

なかなか勉強しない子ども、どうしても勉強させたい親が出てきます。

まるでウチのようだなぁと思いつつw

「勉強する」という課題があったとき、まず「これは誰の課題なのか?」を考えます。

子どもが勉強するのかしないのか。あるいは、友達と遊びに行くのか行かないのか。

本来、これは「子どもの課題」であって、親の課題ではありません。

子どもの代わりに親が勉強しても意味がありませんよね?

・・・たしかに。

勉強することは「子どもの課題」です。そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、

他者の課題に対して土足で踏み込むような行為です。

親は、自分が勉強しなかった後悔があるので、ついつい子どもに「勉強しなさい」と口酸っぱく言ってしまいがちですが、

そもそも自分が勉強しなかった後悔は「親の課題」であって、子どもに押し付けるものではありません。

 

じゃあ、親は勉強しない子どもを放っておいてもいいのか?という問いに、アドラーはこう答えます。

子どもが何をしているのか知った上で見守ること

もしも子どもが勉強したいと思った時には、いつでも援助する用意があることを伝えておく。

頼まれもしないのに、あれこれ口出ししないこと。

ハイ、とても耳が痛いですw

 

あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと。

あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること・・・によって引き起こされます。

自分の課題と他者の課題を分離して、他者の課題に踏み込まないーー

これが対人関係において必要なのだと、アドラーは言います。