思えば、この旅の出発2日前にコルチゾン注射を打ち、その前までの一週間半、坐骨神経痛のためベッドに横になることもままならず毎日寝不足に悩まされ、痛み止めだの、炎症どめだのと普段の自分からしたら大量の薬を服用しての旅立ちであったことを思えば、極寒の奈良巡礼の旅の2/3をこれといった大病も煩わず、今日まで来れたことを感謝する・・・のみ。
昨日は、雨と寒風の吹きまくるなか、我々にとっては第三弾、最後の定期観光バスでの『奈良大和四寺巡礼』とパンフに謳ったツアーに参加し、朝8:15に出発するバスに乗ると、総勢25名の年配のカップルやら、お一人参加あるいは友人と参加したご婦人らの目立つグループであった。
安倍文殊院〜岡寺〜橋本屋(昼食)〜室生寺〜長谷寺の順で周り、夕方18時ごろ終了した。最初の安倍文殊院で住職から『巡礼から信仰へ』・・・という主旨から各自に巡礼用の厚手の紙でできた白衣の上着を頂き、それを着てこれらっ大和4寺を巡礼することになり、なんせ25名であるからその姿で、傘をさしながらの大和寺の険しい階段を登る人々の景色はなかなかのものであった。
それに加え、それぞれの寺に奉納して護摩で焚いて頂く(?)ための自分の名前を書いた長さ17cmぐらいの平たい板棒をそれぞれの寺で坊さんに渡さなければならず、巡礼白衣を着たり脱いだり、お堂にお参りする時は、靴を脱いだり履いたりして、相方いわく『修行そのものね!』と文句を言いながらも、どの寺も森厳なおもむきであることに感動しているようであった。
私は一応、写真家のはしくれであるので、今回の旅にはカメラを持参したが携帯カメラと写真機の両方を、最初のうちは使い分けていたものの、早くも三日目ぐらいからは携帯だけで撮影することにした。いずれにせよ、名佛像の撮影はどこの寺でも禁止していることでもあるし、しっかり自分の眼で観る事・・・限界のある眼で直に観ることが、巡礼では何より重要なのだろう。
たぶん、私の古寺巡礼はこれが最初で最後になるだろう。
もう一生分の名佛を拝観できた気がする。これからはいろいろな所で『生き佛』を拝観したいものだと思う・・・
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