拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 渡り来た ツバメ帰しの 寒五月 :一撮

2013年05月26日 | ヨーロッパの風
  同じことを云うようだが スイスに来て二十数年 こんなに寒い5月を迎えるのは初めてだ。

  ここスイスには それでなくても多いのに こんな天気だと「落ち込み症候群」に罹る人々が増えているんだろうなぁ。

  「天気が悪いと プシィキャート(精神科医)が儲ける」・・・に違いない。

  変な話だが スイスは ヨーロッパ大陸の真ん中にありながら 住んでいる者(例えばボク)は 閉塞感を持っているようなのだ。
  地理的に山国だから 谷で隔てられ 言葉が3カ国語で 言語に隔てられ 国境に隔てられ さらに貧乏人のボクは 金壁によって
  移動の自由を隔てられでいる。 ここスイスでは外国人のボクは さらに言語壁、文化壁、そして禅の銀山鉄壁 諸々の壁に 隔てられているような・・・・   
  気がしているのは かなり重症な 落ち込み症候群だろうか?

  そういえば ボクをこの国に誘ったのは 当時プシィキャートの卵の女学生だった。
  初めてローザンヌに訪れた時 石を投げるとプシィキャートに当たるのではと 思うほど精神科医が 多いのに驚いたっけ。

  実は相方は 若い頃からプシィキャートのお世話になっていて いまでも時折 通っているが、 どんなことをやっているかというと
  ひたすら自分の話を プシィキャートに話しているだけのようなのだ。(相方の話を聞いていると)
  とにかく話好きな相方、何の遠慮もなく心の重箱の隅までも プシィキャートに話し出して 綺麗にしてもらっているのだろう。
  聞き役のプシィキャート・・・楽な商売のような気がする反面 案外大変なのかも?
  長年お世話になったプシィキャートが定年退職することになった 最後から2番めのミーティングの時 話している相方の前で
  老年のプシィキャートは居眠りしていた・・・っと 相方は笑っていた。
  若い頃からの自分のことをほとんど全て知っているプシィキャートと 別れを告げるのは 寂しい事のようであったが 
  自分より若い女性プシィキャートを見つけた相方 新しいやり方に希望と期待をもったようだ。

  ボクのプシィキャートは 少年期はお月様で 青年期は音楽 と 写真 そして還暦以降は ブログにツイッターだろうか?

        


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