今となっては、後出し・ジャンケン・・・と、間違いなく思われるネタであるが、
昨日の各種メディア報道は、『エミー賞・ドラマシリーズ部門で「将軍」が作品賞など18冠』となり、主演でプロデューサーの
『真田広之』の話題で一色になった感があったが、 なんとその前日、私は偶然?にも
『真田広之』 Hiroyuki Sanada - KING LEAR 1999 Documentary NHK・・・というドキュメント動画に出会い、『へえ〜!』と感心していた
矢先であったので、彼の積年の『思い・・・』の実現に、心から喜ぶ彼の姿に他人事とは思えないモノを感じたのだ。
真田広之氏については、例の映画『ラスト・サムライ』で他の役者とは一線を画す・・・と言えるほど気合の入った印象があった他は
彼についてはほとんど何も知らず、たまたまこのドキュメント動画を観ることで、彼の俳優としてのバックボーンを観せられた思いがあった。
真田がこれまで培ってきた日本舞踊や、アクション俳優としての才能を集大成して新天地を見出す事になった『リヤ王』での道化役の姿(1999年)
このドキュメントは、著名な演出家・蜷川幸雄をロンドンに訪ねて、直談判する形で意気投合した結果、『ハムレット』をやることになり
その公演をイギリスでやることで、シェークスピアの『リヤ王』の道化役を要請され、古いクイーンズイングリッシュを駆使しての公演を目指し苦闘する
真田氏のドキュメント動画であった。 それまでのアクションスターから大きく脱皮する瞬間のドキュメントであったわけで、映画俳優としての
『真田広之』を知っている人でも、このような過去を持った役者であることをしっている人は少ないのではないだろうか・・・。
そういった経緯を経て、2003年の『ラスト・サムライ』出演により、これまでのような西洋人による誤った日本文化解釈を改めさせ、
真の日本の姿を伝えられる俳優を目指すために、拠点をロスアンゼルスに移し、今日に到ったというのだ。
先日、ほんの3週間程前にこんなブログ記事 2024年8月23日のブログ記事〜武士は食わねど高楊枝
を書いたが、それは映画『ジョーカー』と対象的な精神の象徴として、『武士道』について書いたわけであるが
役者として西洋世界に飛び出した真田氏が、伝えたかった『真の日本』・・・の姿とは、つまるところ『武士道』の『道』にあることを
『将軍』という時代劇を通して、世界に向かって発信したかった・・・事ではなかったか!? などと私には観えたわけである。
そういった意味では、つい先日書いたブログ記事、映画『日日是好日』なども、字幕付きで外国に公開すれば、(すでにしているか!)
もっと宣伝に力を入れて、再公開すれば、アカデミー賞も夢ではないのでは?
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