『ドルvsユーロの通貨戦争』
今ドルとユーロの両方が崩壊寸前で、強欲資本主義のカタルシスが目前に迫っている。
国家をバックにしているから『通貨』は信用を得ているのですが、この原則に反する無国籍な国際人造通貨『ユーロ』は、そもそも米国が弱体化してドル一本では支えきれなくなったので仕方なく補完通貨として創設された。(ドルが71年のニクソンショック以前の兌換紙幣ならユーロの必要性は無い)
EUには加盟しても決してユーロを導入しないイギリスは欧州の国ではあるが米英同盟の特別の存在である。
英国でユーロ導入が無い事実が『ユーロの持つ意味』を物語っている。
国家とは無関係な『ユーロ』にはそもそも根本的な矛盾が内包していて、ユーロでなければ今回のギリシャ危機は決して起きていない。
今回のドル体制の崩壊の意味とは何か。
間違いなく今まで世界が信じていたアメリカン・ドリームの崩壊を意味しているでしょう。
『壮大な虚構だったアメリカン・ドリーム』
夢幻(ゆめまぼろし)で実現しないネガティブの代表だった『夢』を、コペルニクス的に正反対の価値観である『夢は実現するものだ』と声高に主張する、不思議すぎるアメリカン・ドリームとは何か。
そもそも『夢』とは今のように『希望』や『願望』等と合体してポジティブな意味を獲得したのは極最近の話である。
近代以前の世界で夢はあの世のメッセージをこの世に伝える『霊的で恐ろしい現象』で本来ネガティブなものだったし、フロイトは『人間の深層心理が反映されたもの』と考えた。
皆さん、『素晴らしい夢』なんかを本当に見たことがありますか。
普通に私達が普段見る夢は決して『素晴らしい夢』なんかではない。経験している事実は正反対である。
普通に見る夢は『意味不明』な辻褄が合わない不思議な話であり、時にはぞっとする禍々しい恐ろしい話ですよ。
私が小学生の低学年だった大昔の話ですが何回も何回も裸の赤ん坊が空を飛ぶという意味不明の恐ろしい夢に悩まされていたが中学生になって夢の原因が幼いときに見たキリスト教系の幻灯画だったことを思い出して、やっと長年の悪夢から解放されたのです。
思い出そうとしても『素晴らしい夢』なんて見た記憶が無い。
楽しい話は夢では完結することは無い。美味しそうな料理が出ても普通は絶対に夢の中では食べれない。
楽しい夢というのは本当は少ない例外である。
普通の夢は、最初から奇妙な出来事の連続で夢の中では不安に慄き、恐怖に身をすくませ夢がひたすら早く終わることを願っている。
だから本来ネガティブだった『夢』を、ポジティブな『良いもの』と考える現在の方が、実は現実離れしていて奇妙奇天烈。不思議なのです。
この『夢』の意味をコペルニクス的に180度ハッピーに転換させた張本人がアメリカ文化である。
『アメリカン・ドリーム』という言葉があるようにアメリカは人類にとって禍々しい『不幸の印』で『実現しない』ことが確実な『夢』を、『願望』(欲望)と合体させることで、正反対に『夢が実現して幸福になる』と大宣伝した。
アメリカは世界一の情報宣伝力を使って、本来禍々しい『夢』を、鮮やかに『希望』に向かって一直線にひた走るハッピーでポジティブな言葉に変えたのである。
しかしどれ程美しい夢でも、やはり夢は夢に過ぎず何時かは覚める時が来る。
そして、いま世界中の人々は『夢が実現する』と主張するアメリカンドリームは、実は真っ赤な嘘だったことが証明された『原発安全神話』と、その構造が『同じである』ことに気が付きつつある。
そもそも悪魔の碾き臼である新自由主義全盛の今とは違い、以前の社会では無限に膨らむ危険性がある人間の欲望を『如何にして抑制するか』が宗教や哲学の大事な役割だと思われていたのですよ。
ところが現代資本主義(新自由主義)は人々の欲望(希望+夢)を最大限解放してしまう。
しかし、今『夢』は本来の意味である禍々しい不可解で恐ろしい悪夢に逆戻りしつつあるのです。
今素晴らしいアメリカンドリームがナイトメア(悪夢)に変りつつあるのですが、『夢』とは、そもそも実現しないから『夢』だったのです。
我々は、この出発点の最初の一番大事な、『第一歩』を踏み間違えていた。
『鉢呂「死の町」発言の何が問題なのか』
鉢呂の『死の町』をマスコミが袋叩きする様は異様で、日本の致命的な病理を見る思いです。
原発周辺は現在立ち入り禁止なのですから、一般市民の感覚なら、誰が考えても普通なら『死の町』に見える。
大島自民党副総裁が『夢を奪う発言で辞任相当』だと言っているし、今の全てのマスコミが福島県知事や飯館村村長や避難住民の『言語道断』との怒りの声を伝えて、野田首相や鉢呂吉雄経済産業相本人の『不適切な発言だった。申し訳ない』との謝罪を許さず『辞任』を要求した。
この恐ろしい事実は何を意味しているのか。
何がそれ程の大問題なのか。
『パンドラの箱を開けて仕舞った3・11』
顔が怖い自民党幹事長として有名になった大島理が今は自民党副総裁なのですが、余り大きくは報道されていませんが鉢呂の『死の町』は被災者の『希望を傷つけた』とはっきりと非難しているのですね。
マスコミの論調も実は大島副総裁ほど露骨ではないが、中身的には『希望を傷つけた』の意味なのですよ。
何か、考えさせられる話だと思いませんか。
ギリシャ神話で愚かなパンドラが絶対に開けては駄目だといわれていた禁断の『箱』を開けてしまう。
これは、まさに日本の3・11の福島第一原発事故ですよ。
パンドラは絶対に開けてはならない扉を愚かにも開いて仕舞って、その後は人類にとってのありとあらゆる災難が出てくる訳です。
パンドラが慌ててフタを閉めようとすると箱の底に『希望』がたった一つだけ残っていた。
人類を苦しめる戦争や老病死等世界中のあらゆる邪悪な『災い』が入っていた禍々しい箱の中に『希望』が入っていた。
それは何故か。
これは人類にとって一番恐ろしい『災い』が実は『希望』だったからとの解釈が一番正しいらしい。
人類以外の他の生命では『希望』を抱くことはなく、失敗(経験)から学習して最悪の事態を避けることが出来る。
『人』だけは例外で幾ら痛い目にあっても最後まで『希望』を捨てることが出来ない。
だから何度でも同じ失敗を繰り返す。
賭博で幾ら負け続けても止められず全財産を失う悲惨で非理性的な話を世間で良く聞くが、何故『自分が破滅するまで止め無かったのか』の動機の説明に、何時かは勝てるとの『希望』の存在以外の合理的な理由は不可能で、この場合の『希望』とは破滅の最大原因(最悪の災い)である。
日本は敗戦の1年も前にグァム・サイパン島が陥落、最後の防衛ラインを突破されていて、この時点で本土防衛戦略は完璧に打ち砕かれていたのです。
しかも最後の同盟国ドイツが5月に降服しても、それでも8月の原爆攻撃やソ連軍参戦まで降服しなかった理由とは、まさにこの『希望』の存在だったのですよ。(ドイツ敗戦後3ヶ月以内のソ連軍参戦はヤルタ会談で決まっていたのですから3ヶ月間の時間の浪費は致命的失敗だった)
日本は自分に都合のより停戦の夢が叶うとの儚い希望を、最後の最後まで抱いていた。
なんとも情け無い話ですが『希望こそ最大最悪の災い』であるとのパンドラの箱の恐ろしい伝説は日本にとって本当の話だった。
戦争や過酷事故の危機管理、山の遭難事故のサバイバル等にとっては『希望』や『夢』は最悪な誤った判断で、命が幾ら有っても足りなくなる最悪の選択である。
この場合には一番大事な最優先順位なのは『希望』の正反対の、『最悪の予想』を如何にして的確に行えるかが、自分や仲間の生死を分ける。
そう考えると、今の日本政府やマスコミですが、一番悪い選択を行っている。
これから放射能の漏洩が徐々に収束して今後何の影響も無い可能性(希望)よりも、数年後か十数年後に人々に放射線被曝した影響が出だして益々悪くなる可能性が高いでしょう。
枝野幹事長が繰り返し言っていたように放射能は『直ぐには健康には影響が出ない』仕組みですが、これから起きるであろう悪夢(最悪の予想)にため息しか出ない。
『なんとも不思議な、腹立たしい悪夢』
この鉢呂経済産業大臣の辞任劇ですが、アメリカから『TPP交渉の最大の障害』と看做されたので、因縁をつけられたと見るのが一番正しいのではないでしょうか。
マスコミ報道ですが異常です。
報道は各社色々でまとまりが無く具体性が希薄。
ところが辞任要求だけは金太郎飴状態で全く違いが無い。
最初から問答無用の『上から目線』であり、『お前達マスコミは、何時からそんなに偉いのか』と言いたくなるような、目に余る尊大な態度である。
報道機関としての節度を完全に踏み外した、度外れた腹立たしい『思い上がった』不真面目な態度なのです。
ところが鉢呂大臣の方でも、まともに反論しないのですよ。
勿論野田総理なんかは最初から全面屈服して鉢呂の謝罪を要求する始末。
力関係が明らかにマスコミ>>首相>経済産業大臣になっている。
権威や権限があるはずの一国の大臣がマスコミにかかってはまるで赤子の手を捻るが如く、ひとたまりも無いのですね。
いくら何でもこれは酷すぎるのですが、これ程マスコミの力を見せ付けた事件も珍しい。
今までの例が無いのですよ。たとえ大マスコミと言えど小沢一郎や鈴木宗雄、田中角栄など追い落とすまでには沢山の時間と労力がいったのですね。
鉢呂は謝罪したのに1日で辞任に追い込まれた。
今回はマスコミの『力』が水爆なみに凄まじすぎるので、到底『マスコミだけの力ではない』可能性が疑われる。
鉢呂バッシングの意味とは、具体的には『虎の威を借る狐』で傍若無人、相手の謝罪を無視して居丈高に振舞う日本のマスコミのバックにいるアメリカの意向が大きい、と思われるのです。
これはアメリカの国務省やクリントン国務長官が直接大手マスコミ首脳陣にバッシングを命令したとの意味ではない。
その逆で、日本独特の『思惑や言葉に出ない空気』を自分から忖度して、相手に言われる前に真っ先に従う超日本的システムが稼動していた可能性が高い。
敗戦後の日本の文部省が、それ以前の教科書を『軍国主義を助長した』として墨で黒塗りにした話は有名ですが、この話はGHQに何か命令されて日本側が教科書に墨を塗ったのではない。
この話の原因と結果の前後が逆、因果関係がさかさまなのですよ。
アメリカ占領軍が動く前に、日本側が真っ先にアメリカ政府(軍)の意向を忖度して行動していたのですね。
絶対天皇制の官僚組織は中身は同じなのですが、8・15以後に即座に看板を挿げ替えアメリカ制民主主義(米占領軍)の官僚組織に鞍替えしていたのです。
ですから今回の不可解な鉢呂大臣辞任劇も、実は同じような日本的な相手の思惑や空気を忖度して言われる前に素早く実行する軍国教科書『墨塗り事件』の、嘆かわしい類似行為が起きていたのでしょう。
『先例が無い摩訶不思議な鉢呂バッシング』
先ずフリージャーナリストの上杉隆氏が指摘しているように事実関係が明らかではない。
これでは新聞などの報道機関としては失格で、信用度ゼロの怪しげたイエロージャーナリズムと同じ不真面目さ。
これは信用が新聞よりも低い週刊誌でも今回の様な『・・・のような趣旨の発言』などとは書かない。
必ず『・・・と発言した』と断定する。
断定するから『活字』として新聞記事に出来るのですし、読者の方も満足する。
ところが今回は誰でもが行う報道の常識的な『約束事』が守られていない。
一般市民が書いている個人のブログ程度でも、こんな書き方をすれば『具体的には如何なのだ。』と読者に突っ込まれる情け無い水準である。
これはマスコミ側だけでない。実は鉢呂の方でも同じ態度なので、もっと不可解なのです。
通常、有り得ないのです。
芥川龍之介の『藪の中』よりももっと不鮮明。
『藪の中』では各人が別々ではあるが『・・・だった』と断定しているから、話が盛り上がるのである。
これが今回の鉢呂事件みたいに関係者全員が『良く覚えていない』では話にも何も、馬鹿馬鹿しすぎて盛り上がりようが無いのですよ。
今回は誰もが一様に具体的に『・・・だった』と言わないのです。
何を恐れているのでしょうか。
不思議です。
唯一具体的にはっきりしているのは今回12時近い深夜の議員宿舎前の地点まで鉢呂大臣が『防護服着用のまま』だった事実ですね。
『当然過ぎる記者と鉢呂大臣のやり取り』
報道の最初の時期から不思議すぎる。
大臣は20キロ圏の退避区域に入っているので『防護服の着用』の事実は当然なのです。
しかし『着用のまま』東京の議員宿舎の自分の自宅に帰ってきた。
これは異様。不思議です。
それなら今回記者から当然、『福島の危険な放射能を東京に持ち込む心算か』とか『汚染していたら明らかに違法行為ですよ』などの、誰もが感じたであろう当然の疑問が口から出たと予想される。
ぶら下がりの記者から鉢呂大臣が『防護服着用のまま議員宿舎へ戻った』摩訶不思議な目の前の事実を取り上げて、『放射能をばら撒いている』、『それはいくら何でも駄目でしょう』と、からかわれて当然なのです。
東京都のど真中で、鉢呂大臣でなくても防護服着用の見知った人物が居れば誰でも異様に思い、何か一言皮肉をいう。
何故なら鉢呂大臣は放射能汚染で記者や一般人が立ち入り禁止になっている福島第一原発20キロ圏内入り直後なのですよ。
誰一人も、例外なく黙っていない。
今回記者でなくても、その場にいれば例外なく誰でも全員が東京都心で放射能防護服を着る人物を不思議に思うでしょう。
記者のからかい(皮肉)はあまりにも当然過ぎるほど当然な話でこれ以外には有り得ない、『必然』である。
この記者とは記者クラブ所属です。
この様なぶら下がり取材には制限があり、上杉氏の様なフリーの記者は含まれていない。
いわば少数の顔見知り『身内』なので、からかわれた鉢呂大臣は悪ふざけで毎日新聞の記者に近づき身振りで放射能の擦り付ける動作を行ったのが真相に近いのではないでしょうか。
着用の放射能防護服は、普通なら20キロ圏の出口で脱ぐ予定であった筈です。
もしも放射性物質に汚染していたなら完全に法律違反ですが、ただ大臣は『政治家個人』では無い。
公務として行っており政治家個人ではなくて、これは組織の行動ですよ。
大臣の防護服の着用や脱衣、そもそもその使用自体が公務であり通商産業省が管轄しているのですから、法律違反であるとしたら通商産業省官僚の意識的なサボタージュが伺われるのですよ。
ですから、これはあの田中真紀子外務大臣当時の外務官僚と大臣との激突の再現に近いスキャンダルですね。
色々な閣僚の不祥事の言動ですが、この場合には『言』と『動』では意味が異なる。
閣僚の『言葉』(失言)は喋った本人に由来するが、これとは違い『行動』は基本的に周りの官僚側に由来している場合が多いのです。
鉢呂『死の町』発言ですが、マスコミの対応や地元自治体の反応が何とも不思議なのですね。
鉢呂以前でも使っていたし、特にチェルノブイリでは普通に誰でもが使っていたが、勿論誰一人も文句を言わない。
当たり前なのです。
ですから農協出身でTPPに消極的な鉢呂大臣を辞めさせる目的であるとの考え方も当然出て来ます。
そう考えていくと、この鉢呂経済産業大臣の辞任劇ですが、鉢呂大臣がアメリカからTPP交渉の最大の障害と看做されたので『因縁をつけられた』と見るのが一番正しいのではないか、との結論に導かれるのです。
そこで、原発問題一つ考えるにも政治・経済を知らなければ分からないことを学びました。
TPPなどについても、以前の私なら、国が国民の為に考えてくれるだろうくらいに思っていたでしょう。
でも、原発事故は、国がおよそ信用ならないことに気がつかせてくれました。
私なりに調べた限りでも、TPPは危険です。
(やるなら時間をかけて、国民に覚悟のほどを問いかけるべきです)
今なら、政府にしても、震災や原発事故という国難を理由にいくらでも逃げられるのにと思います。
鉢呂氏の辞任劇は本当に摩訶不思議でした。
「希望を傷つけた」という国民感情に訴えるのは一番上手い方法ですね!
(通産省には都合が良すぎることに気がつくべきでした)
(とっととTPP参加を決定しろ!と言わんばかり)
米韓FTAの内容を記します。
01.サービス市場は記載した例外以外全面開放
02.牛肉はいかなる場合であっても輸入禁止処置は行わない
03.他の国とFTAを結んだら、そのFTAの有利な条件をアメリカにも与える(互恵待遇)
04.自動車の売上下がったらアメリカのみ関税復活出来る
05.韓国の政策で損害を出したら米国で裁判する
06.アメリカ企業が思うように利益を得られなかったらアメリカ政府が韓国を提訴する
07.韓国が規制の証明をできないなら市場開放の追加措置
08.米国企業にはアメリカの法律を適用する
09.韓国はアメリカに知的財産権の管理を委託する
10.公企業を民営化
完全なる不平等条約ですね。
アメリカが、日本にTPP加入を迫るというのは、TPPがアメリカにとって有利だからです(当たり前か)。
前経産大臣の鉢呂氏ですが。
環太平洋経済連携協定(TPP)への参加の是非を議論する民主党の「経済連携プロジェクトチーム」の座長に就任しています。
TPP反対の鉢呂氏を経産大臣に任命して、すぐに辞任に追い込み、さらに経済連携PTの座長に任命とは、誰のどのような意図によるものでしょうか?
謎です。そもそもなぜ、TPP反対派の鉢呂氏が経産大臣に就任したのか?どうもよくわかりません。
彼らが言うことを気にしなければならないのか。テレビは切ればよいし、新聞は取らなければよいのです。
ですから、むしろ鉢呂大臣がなぜあんなに気弱だったのか、ということに疑問を感じます。どうして、あんなに簡単にいじめられてしまうのか。「政治家」って、ずうずうしい奴の代名詞だったのでは?
私も、上記のような考えですから、いじめられることはあったようです。「あったよう」と推量にするのは、そんなことがいじめの理由になるのか、と頭を掻いてしまうからです。だから無視するしかありません。しかし、やっぱりかなりのストレスを受けるので、できたらそういう状況は避けたい。何の影響力もない、しがない小市民ですから、こそこそ生きています。しかし、鉢呂さんは代議士ですからね。私並以下では困る。
まったく、マスコミが描くこの国は、夢のような社会です(笑)。夢は、不条理でネガティブなものというブログ主様のご指摘は、体験的に、その通りとうなずけます。しかし、大成功!みたいな夢をみる人もいるらしいです。ちなみに、アメリカ人です。
私の場合、不条理な夢なのですが、カタルシスになることはあります。仕事柄、極限まで自分を追い詰めて、疲れて横になると、深い水の中に飛び込むように夢をみます。覚えていないのですが、いろいろ深層心理を経験するらしく、そこで「反省」しているらしいです。泣きながら目が覚めることがあり、大泣きした経験のある方はよく分かると思いますが、非常にカタルシスになります。
この現実の夢の社会からも、いつか泣きながら目が覚めるのかもしれません。
基本的に当ブログは大悪党小悪党が跋扈する魑魅魍魎の世界である一筋縄ではいかない『政治』扱っているのですが、その中でも特にプロパガンダ論が主力なのです。
メインのこのプロパガンダとは、マスコミなどの政治的な宣伝広報を『これは真実ではない』として告発するのですが、通常なら数ヶ月に一度程度の大きな事件事故での出来事を手がけてきたのです。
ところが半年前の3・11以後は様子が大分違い、数日おきにマスコミや政府、電力会社などが飽きずに悪質なプロパガンダを行う。
忙しい忙しい。
今までなら行っていた様なそれ以外の『話』を書く暇が無いのですよ。困った話です。
読者数も数倍に膨れ上がりが、その代わりまこと君のような不真面目な恥ずかしい人物も含まれるので、人間万事塞翁が馬ですね。
しかし、どれ程不思議に見えようとも、全ての事柄には必ず合理的な原因があるはずであるとの考えで記事は統一されています。
ジョブズの話でも、これは同じで全ての事柄は整然と当て嵌まるのですね。
それにしてもネット世界は不思議な世界で、世の中の社会生活では絶対に出会えない摩訶不思議な人々に出会えて愉快です。
一般社会の実生活はでネットウョなど一人もいませんよ。
アメリカの原理主義の記事に対しては『私は何十年も住んでいるが事実は違う原理主義など一人もいない』と在米の日本人無政府主義者から何回も言われたのですが、21世紀に無政府主義者と論争する羽目になるとは呆れ返る。
これは実生活では絶対にありませんよ。
ネット世界は、現実と完璧に遊離した仮想空間なのでしょうね、
他と違う読む値打ちのあるブログ記事を書いている護憲左派ですが殆どが元極左か、それとも現役なのには我ながら驚きました。極左なんか現実世界では滅多にお目にかかれない絶滅危惧種ですよ。
極左で無い場合は日本では1%しかいないはずの珍しい元か現役のクリスチャンですね。
沢山いるはずの共産党系は極少数の例外で、世間ではそれ以上に沢山いる創価学会が共産党よりももっと少なくて粗ゼロです。
小沢一郎に対する評価でも、ネット世界は世間の比率とは全く無関係なのですから面白いですね。
米韓の輸出入の貿易額は、国の大きさが違い、そもそも日米の貿易額とは額が違いすぎるのですね。
しかもこの米韓では双方の輸出入が粗釣り合っているのですよ。
しかも韓国は日本とは大違いでGDPに占める貿易比率が日本の4倍の正真正銘の貿易立国です。
日米の貿易不均衡は、今では昔とは大きく違いそれ程大騒ぎされていませんが実は全く変っていないのですよ。
日本の対米輸出額の額は膨大で輸入額の倍なので、結果的に大きな赤字がアメリカに生まれる仕組みなのです。
日本が買いたいような魅力ある製品をアメリカが作れないのですね。
アメリカの対日輸出の4分の1は農業製品で、これを増やすしかアメリカには方法が無いのですが、それは自動的に日本の農業の死を意味します。
しかも日本農業の基本は米作なのですが予想される水田の放棄は数十兆円の国土保全の波及効果の放棄でもあり、これでは日本は滅びます。
ただTPPですが如何も不思議なのですよ。
無敵に見えるアメリカが農業大国であるのは事実で到底日本農業が逆立ちしても勝てないのですが、肉ではオーストラリアに価格面で勝てないし小麦でもアルゼンチンなど他の先進国で無い国よりも高いのです。アメリカ自身が農業補助金で輸出作物を買い支えているのが現状なのですよ。
サトウキビなどは補助金漬けの見本の様な有様で到底キューバに価格面で勝てないのですね。
サトウキビ利権を握っているのがフロリダ州のキューバ系移民なのですが、その為に他の州での強盗事件では通常拳銃が使われるがフロリダ州では自動小銃であると皮肉られているほどです。
アメリカが意識的に砂糖の国際価格を異常に引き下げてフィリッピンのネグロス島の飢餓地獄を誘発したりして、何とかキューバ経済を破壊しようと一生懸命努力した結果、キューバは崩壊しなかったが砂糖の過剰摂取で世界中の先進国に肥満が蔓延するなど副作用が出て来ているのです。
欧州では高カロリーの食物の税金を上げるとの不思議な動きまで出て来ています。
仰られている様に鉢呂大臣の態度が一番不思議で、あれ程気弱で政治家が務まるのかと此方のほうが心配になるほどの情け無い有様なのです。
ただこれは大臣の任命責任者である野田首相が早々と鉢呂大臣の謝罪を要求していたのですから、その意味では当然な話ですね。
ですからこれは鉢呂大臣よりも野田首相の方に責任がある。
しかもこのバッシングの根本には田中真紀子外務大臣を叩いた外務官僚と同じ様に、鉢呂大臣を快く思わない通商産業省の思惑があるでしょう。
宿舎まで大臣が防護服を脱げなかったのですよ。大臣個人の力量云々よりも、鉢呂は自分の周りの通産官僚の強烈な嫌がらせ(イジメ)にあっていたのです。
これは誰よりも鉢呂大臣本人が、気が付くでしょう。まさに四面楚歌状態であるのですから、鉢呂大臣のあの不思議な弱気も頷ける話ですね。
そもそも、貿易黒字とは、いったい何なのでしょうか?
例えば、日本が工作機械や自動車、ハイテク素材、電子部品などを輸出して外貨を得て、その外貨で鉱物資源、農産物などを輸入する。
輸出と輸入を相殺して余った外貨が貿易黒字です。
外貨が沢山積み上がっただけで、なんで日本国民の暮らしが豊かになるのか?
外貨を積み上げてみても、そこに住むことも出来ません、食べることも出来ません、身に纏って寒さをしのぐことも出来ません。
貿易黒字が積みあがるということは、日本から日本人の労働によって生み出された価値のある製品やサービスが海外に流出して、外貨が入ってきて溜まるということです。
外貨は、それを使って何かを輸入しなければ、国民生活の役に立ちません。
なんと、過剰な貿易黒字は、自国の貴重な労働の成果が海外に流出して、役に立たない外貨が国内に溜まるということです。これって、良いことですか?
貿易黒字が過剰であることは貧しさの指標なのかも知れません。(貿易赤字も問題ですが)
アメリカの通貨ドルは、貿易の基軸通貨なので、ドルを刷って海外から製品を輸入すれば豊かになります。
ドルを刷って、国内の産業に補助金を与えて、その補助金漬けの国内製品を輸出しても同じことです(結果的には製品にドルを上乗せして輸出していることになるから)。
つまり、貿易の基軸通貨であるドルの通貨発行権があるアメリカの最強の貿易商品はドルであるということになります。
アメリカの貿易赤字が積みあがるということは、アメリカに世界各国から価値のある商品やサービスが流入して、ドルが流出したということです。
ドル紙幣の発行費用または電子データの送信費用など、タダみたいなものでしょう。
アメリカ人、ウハウハです。
ただし、その恩恵に与れる者は極少数であり、富の偏在があまりに激しすぎるので、格差と貧困の問題として顕在化しているのではないでしょうか。
現在日本の食料自給率は39%の絶望的な低さなのですが、これはカロリーベースだからで、日本以外の国が採用している金額ベースなら今でも6割近い。
野口悠紀雄『食料自給率40%の虚構』の虚構(政治的嘘)
2009年09月05日 | 経済
日米の貿易額の比較でも今の金額ベースではなくて重量ベースで比較すれば間違いなく逆転します。
この様に絶対確実と思われている数字でも、幾らでも操作が可能で、インチキをする心算なら悪事のネタは尽きないのです。
現在の日米輸出入の大幅な日本側の黒字(アメリカの赤字)ですが、これは誰も指摘しませんが為替相場の問題が最大の問題点なのですよ。
1ドル80円だから日本側の輸出額が大きくなりアメリカからの輸入が半分の数字になるが、1ドル160円にすれば自動的に日米の輸出入の総額が均衡します。
貿易が現状と同じでも、為替相場が昔のような1ドル360円なら丁度今の逆の日本側の大赤字になるでしょう。
事実固定相場制だった1960年代は日本は大きく赤字を出していたのですね。日本の国際収支が黒字に転換したのはそれ程昔の話では無いのですよ。
アメリカですがニクソンショック以降は意識的にドル安政策を取っているのですが、普通ならこれは国家破綻にまっしぐらの亡国の道なのですが、40年間も持っている。(まあ今は破綻しかかっているのですが。)
この謎の一つがドルが基軸通貨であり幾らドル価格が下がろうとも印刷経費よりも下がる心配が無い。
借金を自分で摺っている米ドル紙幣で払うのですから自分の腹は痛まない。
この構図は日本帝国が中国で満州銀行券や貯備銀行券を発行して(印刷経費だけなので)大儲けして戦争を遂行していたのと同じなのですね。
これが日中15年戦争の実体なのですが、日本よりも格段に経済規模の大きいアメリカは、15年どころか40年間も旧日本帝国と同じ事をしていたのです。
捨て置くのはあまりにも、もったいない。
本来このまこと君のヘイトコメントは自分で自分の説を否定するセルフサービスの親切な代物なのですが、今回はもっと親切。
『鉢呂経済産業大臣の辞任劇はTPPが原因ではないか』との当ブログ記事の趣旨を、
例によって口汚く『ジョブズのホモ説と同じ妄想である』と罵っているのですが、『鉢呂TPP原因説』は私の独自の説などではなくて、世間に広く流布している説ですよ。
日本の普通の世間の動きをまったく御存知無いらしい。
これでは私の一連の記事の応援にしかならない。
政治を全く知らない子供で、普通の解説を読んでいないのでしょうな。
大悪党小悪党が跋扈する魑魅魍魎の恐ろしい政治経済を扱う当方のブログの、下らないタイプミスとか転換ミスを、中学生程度の発想で鬼の首でも取ったように何十回も同じコメント(落書き)を送って来る。
論の趣旨は大切だが、国語教科書ではないのですから誤字脱字など些細なミスは何の意味も無いとの当然の判断が出来ない。
そもそも日本語は常に変化しているのだとの認識までが欠落しているが、これは政治ブログとは真逆(まぎゃく)の発想である。
辞書的な正当な日本語では、この真逆は『まさか』としか読めないのですが、今この『真逆』を『まさか』と読む日本人は超高齢者でもいないでしょう。
まさかの意味で真逆を書けば意味が通じない。学校で習う『正しい日本語』の意味が正しく通じるとは限らないのですよ。
このように、日本語など言語とは基本的に世間にあわせて変化するのですよ。
『一番最先端のアメリカ』との重複表現が間違いだと何遍も口汚く罵るまこと君。
!!と同じでこれは二重丸で強調している表現方法で、政治ブログとして見るなら正しい政治的な表記であるとの肝心の目的が見えないのですね。
正しい日本語と言いたいのだろうが、そもそも今の日本語は60年ほど前にそれ以前の『正しい日本語』とは全く変ってしまった事実をご存じないのだろうか。
全ての文化の基本は言葉(国家の言語)なのです。
ところがアメリカに日本が敗れて、米軍占領下で日本語が根本的に変えられたのですから、『押し付けられた憲法』云々の前に、順番として『戦前の正しい日本語に戻す』との発想がないと主張の一貫性が無い。
中国の危険性を主張するなら、使用する言葉も中国製の漢字(中国語)など使わずに、『シナはむかしをわすれずしゅうねんぶかい。ナマイキだ。こわくて、あぶない』と書かないと間違いですね。(南北朝鮮やベトナムでは70年代以降に自国語からほぼ漢字を追放している)
横書きで、この様に左から書くのは根本的に間違いで反対の右から書かないと間違いですよ。(イスラムのアラビア語国家ではアメリカ式の反対で今でも右側から書いている)