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逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

国家ぐるみの「原発」の闇

2019年10月07日 | 放射能と情報操作

「お前の家にダンプを突っ込ませる」関西電力の報告書には、森山栄治氏の恫喝が生々しく書かれていた。2019年10月03日  HuffPost News  

3月に90歳で死去した森山栄治氏から関西電力の幹部20人が3億2000万円の金品を受け取った社内調査報告書を存命中の去年9月にまとめて1年後の10月2日に公表

 (1年前に関電内部で作成した調査報告書)
■お菓子の袋の底に金品、拒否すると激昂

調査対象者のうち20人が森山氏らからお菓子などの土産物の袋の底に、見えないようにして現金、商品券、金貨、小判などの金品を渡されていた。
拒否すると「お前、誰に向かって言うてんねん」「無礼者。ワシを軽く見るなよ」と激昂されるため、諦めざるを得なかった。
金品の受け渡しの際以外にも、少しでも意に沿わないことがあると急に激昂し、「無礼者!」「おまえは何様だ!」、「お前の家にダンプを突っ込ませる」「お前にも娘があるだろう。娘がかわいくないのか?」などと長時間にわたり叱責・罵倒。激しい恫喝の影響で、身体を悪くし半身不随となった担当者がいた。

■関西電力社長「森山氏の影に怯えてしまった」と弁明

岩根茂樹関西電力社長は2日、「他の事例でありましたら通報していましたが、森山氏の影に怯えてしまったことがあるかと思います」と恫喝を警察に通報しなかった理由を述べた。
2018年の報告書に書かれた、森山氏の普段の「恫喝」の詳しい内容は以下の通り。○○○と書かれている部分は伏せ字になっていた。

■発電所を運営できなくしてやる

「お前とも関電とも関係を断ち切る。 ○○○○発電所を運営できなくしてやる。」と原発を妨害するぞと恫喝。
高浜3・4号機増設時に関電経営トップと何度も面談し、増設に関して依頼を受けた。森山氏は関電経営トップから受け取った手紙やはがき等を保管して、「発電所立地当時の書類は、今でも自宅に残っており、これを世間に明らかにしたら、大変なことになる。」などと脅した。

■お前なんかいつでも飛ばせる

「お前のいい加減な仕事ぶりを社長に言ってやる。今すぐ、この電話を社長につなげ。ぐずぐずするな。早くつながんかい。」「お前なんかいつでも飛ばせるし、何なら首も飛ばすぞ」と人事異動や解雇を示唆して恫喝した。
社内では森山氏からの圧カに耐えかね、うつ病になった人、辞表を出した人、すぐに左遷された人の話が伝えられるている。

■お前の家にダンプを突っ込ませる

「お前の家にダンプを突っ込ませる」とか「お前にも娘があるだろう。娘がかわいくないのか?」と自身やその家族の身体に危険を及ぼすと恫喝。対応者は森山氏のあまりに激しい恫喝の影響もあって身体を悪くし半身不随となった。その対応者は身の危険もあることから経緯を書いた遺書を作って貸金庫に預けていた、などの話が伝えられる。
(抜粋)
10月3日  HuffPost

原発は国策であり今回唐突に問題となった裏金環流も関西電力一人の責任ではない。絆社会の我が日本国では大昔から全員で、みんな仲良く行っていた。みんなが知っていたが、ただし、空気を読んで全員が黙っていたのである。(まさに、美しい絆社会の面目躍如)
このハフポストの記事が、口から出まかせの無責任な真っ赤な嘘ではなく、丸々事実であるなら法律とは無関係な暴力が支配する西部劇とかマフィア映画、麻薬カルテルの無法地帯の話である。(国辱というか世界のもの笑いのネタというか、ほぼ破綻国家というか)

怖ろしい『マフィア組織が牛耳る原子力発電』とのハフポスト記事の正誤はともかく、それを日本で最大の原発11基を所有・管理する関電が人前で平気で喋るなど有り得ない異常事態なのである。
★注、
37年前(1982年)の日本共産党の理論誌月刊「前衛」8月号の記述と1年前に作成された関西電力の社内調査報告書(ハフポスト記事)とがピッタリ対応している。

 
『日本外国特派員協会での小出裕章の渾身の訴え<福島原発事故>今も緊急事態宣言は解除されていない〜「もし、私が安倍さんであれば、まず真っ先にやることは子供たちを汚染地帯から避難させる!2015年4月25日』

『赤信号、みんなで渡れば怖くない』

『原子力ムラ』政治、官僚、財界、学会、報道の野合による極悪利権集団の鉄の五角形(ペンタゴン)が原子炉4基が同時に暴走するフクシマの悪夢(レベル7の未曾有のフクシマの核事故)を生んだ。
政官財学報の鉄の五角形『原子力ムラ』(日本の悪のペンタゴン)ですが、フクシマから8年半が経過した現在、今でもしぶとく生残って、『トカゲのしっぽ切り』を行う心算らしいのである。下手人の一人である『解同』を生贄にして自分たちだけ逃げ切る魂胆なのか。(極悪ギャング映画の筋書きとほぼ同じ不愉快な展開だった)
3・11フクシマ以前は真っ赤な嘘の『日本の原子力発電所は安全・安心。心配ない』を、フクシマ以後は『日本の放射能は安全・安心。心配ない』『風評被害だ!』と言い換えて誤魔化す。

     町山智浩 @TomoMachi                           

「の闇」とやらに話を逸らしても、関西電力が不正な金を受け取っていた事実は消えない、じゃないの?

     菅野感 @prewarwrestler    

関電が極めて差別的なのは間違いないんだけども「だから金が!」で納得してしまった人も、差別に加担してるのよ。
悪いことは「金貰ったこと」なの。それを「」で納得してしもうてるわけでしょ。そこに「ヤクザ」「宗教」入ったら、同じ反応するの?せんでしょ?
どんなけ罪深いか反省せぇ

「利権だから、関電に金を払ったんだ!」
…これ、論理的に破綻しとるよなw
「利権だから、関電から金をかっぱいだんだ!」ってんならわかるけどw

「もうね、が怖いんですよ。怖くて怖くて仕方ないんです。タブーなんです。だから、もう本当にが怖い」
「あのやろう。が怖いって言いながら、金貰ってやがる。おい手前ぇ!本当は何が怖いんだ?」
「次は、ヤクザが怖い」
…落語でしかないなw

★注、
いわゆる『有識者』ですが、なんとしてでも極悪利権集団(原発ムラ)の一部分である(解同の暴力や脅迫)の明らかな事実を、デマだ!差別だ!と決めつけて頭から否定したいらしいが、今回は絶対に無理なのである。
何しろ何時もとは大違いで、今回は悪党どもが仲間割れ(内部告発?)しているのですよ。まったくの異常事態でトカゲの頭(安倍晋三)が必死でトカゲのシッポ切りに走っているのである。(そもそも、解同の暴力が問題なのは警察や国家権力と一体なので、個人や企業にとってヤクザの1万倍くらい怖い)

関電高浜問題の意味=山田孝男(安倍晋三など政府自民党に一番近い政治記者)

事なかれ主義の関西電力エリートを手玉に取ったモンスター的人物(福井県高浜町元助役、今春死去)の逸話は興味深い。

 関電高浜原発をめぐる騒動の歴史的な意味は、全国の原発の再稼働がこれでますます難しくなり、原発が運転できなくなるところにある――と思う。

原発誘致の中心、元助役の錬金術を暴くルポはかねて出版されていた。「原発のある風景」(柴野徹夫、未来社、1983年)▽「誰も書けなかった若狭湾『原発銀座』の巨大利権・・・

京都府職員から高島町収入役に採用された助役になる前の69年から72年まで解放同盟(解同)高島支部の書記長だった。解同の『糾弾』闘争を主導し、その威勢をもって町政を支配した。 元助役が、解放運動を利用して自分に刃向かう勢力を退け、関電から裏金を受け取ったーと当時の町議の証言を書き留めている。関電幹部など赤子の手をひねるごときものであった。とはいえ関電も元助役を利用して原発立地を推進した。関電は被害者では無い。

先月26日の共同通信の特報で問題が露見した。 驚くのは、この期に及んで関電幹部が誰一人辞めないこと。のみならず、八木誠会長が艦載経済連合会の副会長に、岩根茂樹社長が電気事業連合会会長に居座ったことである。

厚顔には恐れ入るが、彼らは3・11から学んだに違いない。電力会社は何が起きても責任を取る必要がないし、決してたじろがず、粘ってしのげばよいということを。

原発マネー環流で電力会社の信用は地に落ちた。 原発の再稼働には新規規制のお墨付きと地元の同意が必要だが、誰が電力会社を信じるか。この時代、もう日本で原発は無理だ。高浜の問題は、その流れを決定付けた。
(抜粋)
10月7日 毎日新聞

『エマニュエル・トッドが指摘した欧米先進国の高学歴左翼知識人の右傾化と右翼の左傾化との「左右の逆転」現象がとうとう日本でも起きた???』

頭がから空っぽで目が節穴のネットウヨの大人版の池田信夫や常に政府自民党や安倍晋三首相の思惑を最優先するので、政権に一番近い政治記者と呼ばれている毎日新聞の山田孝男が、今回は37年前の昔の共産党と同じこと(政治権力と結託した解同の暴力)を主張しているのですから何とも不気味だ。(しかも、本家の共産党の方が一切沈黙しているので余計に不気味である


1年以上前に起きた簡易保険契約でのNHK恫喝謝罪事件は毎日新聞が、関電の原発マネー環流事件は共同通信はそれぞれ特ダネとしてすっぱ抜くが、なぜか特報した時期がピッタリ一致している。
日本を揺るがす2大ニュースですが構造的に『中身が同じ』内容で両方とも1年も前の話。此処までに似た事件が連続すると、偶然にしても不思議すぎるのである。(★注、今回発覚した驚愕的事件は、いずれも同じで『国家ぐるみの詐欺』でなんとなく『内部告発』的な体裁を取っている摩訶不思議な事件で、それそれの組織トップの責任問題が浮上する)


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15 コメント

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ちくわ (狙いは?)
2019-10-08 02:46:16
本当の狙いは電力会社ではなく解同?
最近芸能やスポーツで、裏社会との縁(金)を絶つような
動きが見られますが、その流れの一つなのかも。

自分はカジノやパチンコとの関係を疑ってしまいますね
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なぜ今頃の不可思議 (セコイアの娘)
2019-10-08 06:00:05
2018年1月 吉田開発に税務調査が入る
2018年6月 国税局が森山の自宅からメモを発見
2018年3月 森山死去(ネットで探したのですが、日にちが特定できない)
2019年3月10日 関電幹部の告発怪文書がまかれる
疑問1 メディアはどうして2018年1月、あるいは遅くとも6月の段階で報道しなかったのか
疑問2 告発怪文書は、森山の死去前か後か 
メディアは、森山が死ぬまで報道を自粛(忖度)していたのではないか。怪文書はやらせではないだろうか。関電側に森山生存中に事を公にできなかった理由があるのではないだろうか。それをメディアが忖度したのでは。死人に口なし。
宗純さんの、解同関連の過去の記事を読んでる最中です。解同問題が、左翼のアライアンスのネックになっているとのことですが、それはもしかして結果論ではなく、Hidden Agendaだったかもしれないと思います。
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訂正 (セコイアの娘)
2019-10-08 06:01:22
誤 2018年3月 森山死去
正 2019年3月 森山死去
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死人に口なし-被害者ズラ (オオタニ)
2019-10-08 07:03:11
すべてが「死人に口なし」でストーリー展開され、金品をもらっていた関電幹部が被害者のような面をしているから不思議。
金品を受けとらせる=裏金の付き合いや腐れ縁を続けさせるという意味合いもあろうが、要するに恫喝されようがされまいが、関電幹部たちがみんなして原発立地自治体の企業等等を迂回して、原発マネーを個人的に懐に入れていたというだけである。
紛れもない収賄事件であり、本来なら検察が捜査に踏み込み、立件しなければならないような疑獄事件だ。
加えて、原発建設には自民党の国会議員が全国各地の立地点で関与してきた。関電の元副社長(故人)は少なくとも1972年から18年間にわたって在任中の歴代首相7人に年間2000万円ずつ献金していたと証言している。

本当の悪を見逃してはならない。
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ロシアの民芸品、入れ子細工のマトリョーシュカ人形のように何重にも重なるスピンコントロール (宗純)
2019-10-08 10:37:21
『逝きし世の面影』ブログの一つ前の記事、
なぜ米国産牛肉は安いのか 2019年10月06日 | 社会
ですが、
金子勝‏ @masaru_kaneko 2019年10月5日 ツイート以外に何もないが、・・・
もし事実なら、トンデモナイ重大事ですよ。しかも事実である可能性は非常に高い。EUは30年も前からアメリカ産の成長ホルモン剤牛肉を輸入禁止にしているんです。

7月の参議院選挙のれいわ新選組の山本太郎ですが、
なんと、嫌韓ネットウヨが大絶賛しているのです。有り得ない驚くべき出来事が目の前で起きていた。
しかも、今回の不可解な動きでも同じで、大人のネットウヨの池田信夫や山田孝男が37年前の日本共産党と同じ主張を行ったのですから、この珍事は山本太郎を絶賛する嫌韓ネトウヨと同じ現象なのです。

そして、山本太郎ですが一貫して主張しているのがフクシマの放射能被害であり、今回の不思議な原発マネーの還流も原発の再稼働なのですから同じ範疇の話なのです。
関電ですが被害者では無くて、政府も関電も解同も地元市町村も全員がぐる。もちろんマスコミも原子力ムラの一員でぐる。
今回はその原子力ムラで『仲間割れ』が起きたと考えるべきでしょう。

入れ子細工のマトリョーシュカ人形のように何重にも重なるマスコミのスピンコントロールが行われているが、
たぶん、福島第一原発事故から8年半が経過して、とうとう最終局面が迫っているのです。
もし日本人のパニックを押さえる(放射能被害の隠蔽)目的のフクシマのスピンコントロールなら、次から次えと前代未聞、空前絶後の珍事件が今後も続きます。

『解同』など、西日本限定の超ローカルな話であり、猫だましの、『赤いニシン』(間違った結論に誘導するニセの手がかり)である可能性が非常に高い。
返信する
6年半ぶり2回目の東大話法のネット工作員もどきの出現 (宗純)
2019-10-08 11:44:51
必ず10倍返しのコメントが付く、この『逝きし世の面影』ブログの特徴の一つが、東大話法のネット工作員もどきが滅多に現れないことなのですが、

福島県、3万8千人中で小児甲状腺癌3人確定(10人発症)の異常事態
2013年02月20日 | 放射能と情報操作
に対して、
数値をよみ間違っている (落ち着きなさい)2013-02-18 14:00:58
が送られてくるが、今回も
「臨界」の残像
2019年09月30日 | 政治
に対して、
臨界 (物理学科卒業者)2019-10-03 06:03:44

稼働中の原発は臨界中。
臨界の意味をよく理解しなさい。
との相手を小馬鹿にした典型的な東大話法を駆使する工作員もどきが現れた。
6年半ぶり2回目の珍事なのです。

今回は政府やマスコミ、有識者、野党など、挙国一致で、汚染水と冷却水が同じだとの、決して隠せない真実を死に物狂いで必死になって隠しているが、解同の暴力を必死で隠す不可解なマスコミと同じ範疇で、
これはマトリョーシュカ人形のように何重にも重なるスピンコントロールの一環である可能性が高い。
返信する
トランプ氏の圧力を否定 ウクライナ大統領 (ロハスな人)
2019-10-08 16:01:26
宗純さん>
6年半ぶり2回目の東大話法のネット工作員もどきの出現>
911記事の時もしつこく『自作自演を否定する書き手』が出没しましたが、『彼らの飼い主?』がトランプ政権に追い詰められて(こちらのブログで記事にされた)無理筋の『ロシアゲート』やそれ以上の無理筋の『ウクライナゲート』をでっち上げたことと関係があると推察します。

『ウクライナゲート』は早速ウクライナ大統領が『トランプ氏の疑惑を否定』して、民主党(及びその背後のグループ)が返り討ちに遭う未来しか見えませんが…。

『 トランプ氏の圧力を否定 ウクライナ大統領(2019/10/6 18:06)静岡新聞 』
https://www.at-s.com/news/article/international/690164.html
○【キエフ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、共同通信と単独会見し、トランプ米大統領が首脳会談開催や軍事支援の見返りに、バイデン前米副大統領のウクライナ絡みの不正を調べるようゼレンスキー氏に圧力をかけたとされる疑惑について「圧力を受けたり、条件を付けられたりしたことはない」と述べた。疑惑に関して外国メディアに見解を表明したのは初めて。
返信する
爆轟直前にEMPは発生したのでしょうか (十三湊淳之介)
2019-10-08 19:37:36
ブログ主様、記事の主題とは関連の無い質問をお赦しください。冒頭写真の建屋の爆轟を核爆発によるものとの記事を他で読みました。もしも核爆発があったのならば、このビデオにはX線の干渉による映像ノイズが出るらしいのですが、「物理学科卒ではない」小生にはその映像雑音を同定できません。カメラまでの距離が大きく、発生したが減衰して検出されなかったのでしょうか。またガンマ線の発生しない核爆発は存在するのでしょうか。小生の友人には国立大学物理学科卒の核物理学者がおるのですが、フクシマ事故が発生直後から”中性子検出時点で東京は放棄されるべきだ”と断言しておりました。
返信する
原発の冷却水と福島の汚染水は全くの別物 (ロハスな人)
2019-10-08 20:53:59
物理学科卒業者さんがコメントされているように東電は確かにいろいろとオープンにはしているようです。『PL法対策のように重箱の隅をつつかないとわからないレベル』にこっそりとですが…。

そもそも論として原発の冷却水は『原子炉内を循環』し、海に廃棄する海水(トリチウム水)とは直接は接しておらず(間接的に冷却)、福島の汚染水のように『燃料に直接触れて大量の放射性物質を含有してしまった水』とは全く別物であることを政府や東電、大手メディアは報じませんよね。(苦笑)

※間接的に放射能汚染された水(海水など)を浄化するよう設計されたALPSでは、福島の『想定外の大量な放射性物質に汚染された水』は浄化しきれていないのが現状だと思われます。

https://hbol.jp/202689?cx_clicks_art_mdl=4_title
◎『議論再燃。「処理水海洋放出」は何がまずいのか? 科学的ファクトに基づき論点を整理する 2019.09.27 牧田寛 ハーバー・ビジネス・オンライン 』
○  昨年の記事にも書きましたように、昨年8/30公聴会の7日前の2018/08/23に河北新報*によって、更に2018/08/27にフリーランスライターの木野龍逸氏**によって、「トリチウム水」海洋放出の大前提である「トリチウム水」中の放射性核種は、それまで説明されてきたように事実上存在しないのでは無く、ヨウ素129など複数の核種で基準=告示濃度を超えているという事実がスクープされました。
<*処理水の放射性物質残留 ヨウ素129基準超え60回 17年度 河北新報 2018年08月23日木曜日 (リンク切れ)>
<**トリチウム水と政府は呼ぶけど実際には他の放射性物質が1年で65回も基準超過(木野龍逸) – Y!ニュース 2018年08月27日月曜日>

 この事実は、「トリチウム水」海洋放出処分の大前提が虚偽であったと言うことで、要は、トリチウムだけが含まれる(告示濃度を超える放射性他核種は含まれない)という説明は真っ赤な嘘であったことを意味します。

 このスクープにより、国と東電が合意形成の儀式と目論んだ2018/08/30、31の公聴会は大荒れに荒れ、完全に失敗しました。

 現在、東京電力の処理水ポータルサイトでは、「トリチウム水」という言葉は姿を消し、「処理水」として説明されています。そしてすでにスクープから一年以上していますが、素人にはきわめて見つけ難く、読み取りにくく、理解しがたい形で開示されている資料を読みますと、事態は全く改善しておらず、むしろ河北新報と木野氏がスクープした内容より遙かに深刻であることが分かります。

 東京電力が処理水ポータルで公開している資料を見ますと、いわゆる「トリチウム水」と呼称して良いものは約100万トンあまりのタンク内「処理水」のうち僅か23%足らずしかありません。残りは、「ALPS不完全処理水」と呼称すべきものです。
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アンテナがないので受信不可とのことです (十三湊淳之介)
2019-10-09 01:26:20
小生宅ではロシア人大工イーゴリさんが丸太造りの別荘を建ててくださっております。サピョールという地雷処理工兵出身で大学は出ておりません。しかし電子回路に強く、二十数年前に秋月通商で買い求めたガイガーミューラー放射線測定器キットに附属した回路図で、抵抗値の誤りに気づき、正しいものに直してくれるほどです。測定器(音だけで知らせる)は、ロシアや旧東欧では建築材に放射線源が混入していることがあって、自衛のために帰国時買い求めたものです。ブログ冒頭の爆発写真や旧記事の写真を見せましたところ、ガス爆発ではなく、炸薬(ウズルイヴァーチェリ)による爆轟(ジェトナーツィア)に見えると語っております。核爆発説もあり、その場合ビデオには映像ノイズが出るとのことだが、これこのように映像雑音は見当たらないと、小生の疑問を述べてみました。イーゴリさんはチェルノブイリのビデオ録画のことを説明し、ヘリから撮影したビデオの映像雑音は粒子線の衝突によるものであり、ガンマ線やX線のような電磁波はラジオでジージーと聞こえるものである、ビデオ録画録音としてはアンテナがある場合にしか映らないのだと教えてくれました。電磁波だとすると、発信源から電離層までの距離(昼間は高く、夜は低い)と、アンテナの種類(同調波長が重要)、その他の自然条件に大きく左右されるとも。あの衝撃的映像は監視カメラのものですから、音声記録用のアンテナはもちろん付いていない。ゆえに映像としては、捕捉されなかった。そう考えて今夜はこれで眠ることといたします。フクシマ関連の記事、毎回ロシア語に翻訳し友人に提供しております。ただただ感謝もうしあげます。何処の国にも知性高い人物に”嫉妬”するものがおります。無視するのがよろしいかと存じます。
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