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ポジティブな私 ポジ人

旭山記念公園

7月21日木曜日、旭山記念公園に行った。
たくさんの野鳥が見られるらしいと夫が提案してくれたのだ。

旭山記念公園は、昭和45年に札幌市創建を記念して造成された約20ヘクタールの自然豊かな公園だ。長らく札幌に暮らしているのに、一度も行ったことがなかった。
駐車場に車を停めて歩くと、ほぼ山の中。
こんな感じ。
熊出没の注意書きが真っ先に目に入る。最近はご承知のように、市街地にもよく出てくるので、小鳥観察の楽しみより、恐ろしい気持ちの方が大きくなってしまった。



こっちの道から、高台を目指した。
道産子のくせに、看板にビビりまくり。
ああ、熊よけの鈴、家から持ってくるんだった。事前の下調べもしなかったから、こんな山の中とは思いもよらなかった。
夫が「話しながら行けば大丈夫だよ」と言ったが、私は威嚇するように定期的に手の平を叩いて音を出しながら登った。

途中で道が二手に分かれていた。
左の道を選択して進もうとすると、一匹のスズメバチが私達の周りを周回し始めた。これは近くに蜂の巣があるという“警告”なのではないかと思い、ゆっくり後ずさった。
山道を歩き慣れた夫は、「警告なんかじゃないよ」と平気で進んでいく。ハチもいつの間にか居なくなり、「そうか」と後をついていく。

日陰のジメジメした道が続く。
道にあまり見かけない生き物があちこち。よーく足元を見ると…閲覧注意!


ナメクジ!こんな色のナメクジ初めて見た。もう、そこら中一帯大量のナメクジ。いやー、もー、やだー。ナメクジ道。
踏まないように彼等がいない場所を選びながらの前進。ひゃーひゃー言いながら何とか日向へ出た。
すると夫が「道を間違えたようだ」と言い、引き返すことに。
私はてっきり小鳥のいる森の方へ行くのだと思い込んでいたが、夫は展望台を目指していたようだ。意思の疎通は大事だ。そうしなかった為、ナメクジ道!再び。

夫が「自然が好きだとか言いながら、こんなんじゃ連れてこられないなあ」という。
確かに、「熊出没注意」の看板にビビり、「マダニ注意」の看板に恐れ、ナメクジの道に身をすくめる。
夫の言うとおり、私はエセ自然愛好家にすぎない事を思い知る。

二股の道まで戻り、道標を確認すると「展望台」という文字が、生い茂った樹木に隠されていた。映画に良く出てくるようなシチュエーション。

道標通り右手へ行くと、直ぐに展望台に到着した。
木製のベンチに腰掛けて、給水タイム。麦茶を喉に流し込んで、一息ついたところで、初めて目の前に広がる札幌市内の景色に気づいた。相変わらずいつものボンヤリしている自分に、自分でやれやれと思う。それにしても素敵な景色だ。写真じゃあまり伝わらないかも知れないけれど…。
旭山記念公園がこんなに高い位置にあるのは驚きだ。車でもボンヤリしていたから、そんなに山を登ったような記憶もなく、駐車場から歩いた距離も大した距離ではなかった。それなのにこんなに高いところまで来た。

景色をパノラマで載せたいところだけど、真ん中から右と左に分けて撮影。
向かって右側が南方面へと続く一枚。右端近くの白っぽい丸いものが札幌ドーム。

左側が北方面へ続く。主に札幌の中央区のビル街が写る。左側に写る円筒形の白い建物は札幌プリンスホテル。

展望台を少し下がったところに、飲食できる小さなかわいいお店があった。
壁には、周辺に生息する小鳥たちの写真が飾られている。つい先日行われた写真コンクールか何かに応募された作品で、小鳥たちの素敵な瞬間を捉えたものばかり。一般投票で選ばれた入選作3作品のうち2作品がシマエナガ。みんなシマエナガが好きだなあ。まあ、愛くるしい小鳥だけど。
あまり見ることができないクマゲラの貴重な写真もあったのに…。私の特別賞は、クマゲラ作品にあげたい。

参考までに旭山記念公園のしおりから「旭山の生きもの」


そのお店には、オシャレなお弁当が何種類かあり、500円から売っていた。オシャレで安い。良心的だ。その他、可愛らしい小物、シマエナガグッズ、手作りジャム、きな粉、ズッキーニも売っていた。
買ったことがない野菜だったけれど、最近お料理番組でよく取り上げられるので、ちょっと使ってみたくなった。こんなに大きいのに150円は安いのじゃないだろうかとも思ったし、買って帰宅した。

早速、超簡単なレシピを検索。
5ミリ幅に切って、塩コショウを振ってオリーブオイルで両面に焼き目をつけ、粉チーズをかけて裏返して焼けば完成。
ズッキーニのチーズ焼き。
やはり新鮮でみずみずしかった。焼けたチーズの香りも香ばしく、美味しくいただいた。

野鳥目的で双眼鏡も持って行ったのだった。行った時間帯がお昼ごろだったので、気温も高く小鳥たちはお休みの時間だったようだ。残念ながら小鳥たちにはお目にかかれなかった。
ただ、上空に鷹のような鳥影が見られ、キジバトの声か、デデッポッポーという鳴き声が聞こえただけでも、十分に楽しかった。
ナメクジの恐怖の道も今は楽しい思い出だ。





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