今日のお昼に食べるパンを選ぼうと、早めに家を出て、駅前のスーパーへ向かった。
市販のパンを買おうと思っていたが、店内に入ってすぐ、今流行りのフルーツサンドが目に入った。
色鮮やかなフルーツたちが私を誘惑した。
たまにはランチをオシャレにしてみるか、とミックスフルーツサンドと牛乳パックを手に取り、お会計を済ませた。
地下鉄に揺られて15分、歩いて5分、会社に到着。
サンドイッチに生クリームが使われているので、会社の冷蔵庫に昼まで入れておこうと思った。
冷蔵室に入れるとパンが冷え過ぎると思い、ほんの少し冷蔵室より温度が高い野菜室に入れることに決めた。
最近会社の冷蔵庫が新しく大きくなった。
自分の家の冷蔵庫は野菜室が最下段なので、会社の冷蔵庫の下段を開けてみる。良い具合に誰も利用していない。
私はサンドイッチと牛乳の小さなパックをハンカチに包んで、そこへ入れておいた。
そして昼。
早速冷蔵庫から取り出して、同僚とパーテーションで仕切られたテーブルに着いた。
斜め向かいに座った同僚に良く見えるように、可愛いフルーツサンドをさり気なく置いてみる。
サンドイッチに気付いた同僚が「女子高生のランチみたい!」と言った。
私はすかさず「だって私、JKだもん」と軽口を叩いた。
私の名前のイニシャルはJ・Kなのだ。
JKは言わずともご存知とは思うが、「女子高生」の略称で、通称である。
いざ実食。
挟まっているフルーツは3種類。
マンゴー、キウイ、イチゴ。
一口目、あれ何だかマンゴーがやや固め。やっぱり、安いスーパーのフルーツサンドだからかな?あまり美味しくない。次にキウイ、やっぱり固め。
牛乳を飲む。
まだ、3分の1も飲んでいないのに、ストローの出が悪い。
これはストローに難ありか?吸っても出て来ない。
よくストローの途中に小さな穴が開いていると、吸っても液体が上がってこないと言うことがある。
やむを得ないのでストローを抜いて、マグカップに入れ替えようと、ストローの穴から、絞り出す。
あれれ、なかなか出て来ない。
不思議に思ってパックの上部を開けて中を除いてみる。なんと牛乳が固まっている。
もしや…。
どうやら野菜室と思っていた場所は、冷凍庫だったようだ。
冷凍庫に入れて3時間ほどしか経っていなかったので、まだそれほど固まってはいなかった。
お喋りしながら食べたり飲んだりしていたので、やや凍っているサンドイッチになかなか気付かなかったのだ。
マグカップの中の凍った牛乳とフルーツが凍ったサンドイッチをレンジに入れ、40秒ほどチンした。
生クリームがちょっと溶けかかったけど、フルーツサンドの本来の美味しさが口に広がった。
これよこれ!
サンドイッチの一切れ目はゴリゴリだったけど、もう一切れはレンジによってフワフワ。
良かった食べ切ってしまう前に気づいて。
その場にいた3人に、みんなの家の冷蔵庫の野菜室の位置を聞いてみた。
結局、私を含めた4人のうち“最下段が野菜室”のタイプは3人だった。
野菜室と冷蔵室の温度差を気にしてこんな結末になってしまったけれど、所詮温度差なんてせいぜい2〜3度程度のもの。そんな些細な事を気にして取った行動が結果最悪になった。
最初から冷蔵室に入れて置くんだったなぁ。
でも、ま、そんな出来事があったからこそブログも書けた訳で、
「終わりよければ全て良し」
「災い転じて福となす」
今日もポジティブシンキング!