今では毛染めをしなければ、多分真っ白な髪だろうとは思う。けれど今はまだ染め続けよう。そして70歳の誕生日を迎えたら、その時からはありのままの髪色にしようと思う。
70歳過ぎたら、毛染めをやめることは心に決めているけれど、ちゃんと実行出来るかな。毛染めに未練がまだまだあったりして…。
自分の身体の中の“老い”を発見しては落ち込む段階は、すでに過ぎた。
髪の毛の流れが変わって、髪型が思うように決まらなかったり、髪の毛のボリュームが減ったり。
まつ毛も知らないうちに、とても短くなった。
身長も1センチ位縮んだ。頑張って、乳製品や大豆製品を多めにとって、運動をしてみるけれど、まあ、こればっかりは仕方が無い。
こうして次第に枯れて行くのだなと、最近では客観的に老いる自分を眺めている。
今出来ること、今しか出来ないことをやって、ささやかに残りの人生を楽しんでいこうと、今は、ポジ人の名に恥じないように前向き。
最近その老化がまた一つ見つかった。右手の薬指の爪だけもろくなり、先端が割れて引っかかるようになってきた。爪を生成する私の中の爪工場のシステムに、何らかの不具合が起きたらしい。経年劣化で爪工場もガタがきたのか…。しょうが無いなあ。
ヤスリをかけても、伸びる先から割れるので、これは何か対策を講じないと、と思った。
薬局に行って、店員さんに爪のケア剤を尋ねてみると、なかなかお高い物を勧められた。爪に栄養を与え、なおかつ爪を強くする成分も入っているらしい“それ”のお値段は2,000円くらい。そこまでお金をかける必要もないなあと思い、他の安そうな製品も見てみた。ネット上の評判も後で見てみようと思い、その日は下見で終えた。
若い時から爪については、形が悪いこと以外で、爪が割れるとか薄い等のトラブルは一切無かった。丈夫な爪だったのだ。だが、今回とうとう爪にトラブルが発生してしまった。
数日考えてから、結局別の薬局で、マニキュアのトップコートにも使える「弱い爪薄い爪補強コート」というものを買った。値段は400円ほど。価格が安く、ネット上の評判もまずまず。パッケージに表示された「ロングセラー大ヒット」や「ダイヤモンド末配合(保護成分)」という文言にもひかれた。
ダイヤモンドの粉末が入っているという意味だよな。何てゴージャスな!でも、価格から察するところ、どうせビックリするぐらいちょびっとの量しか入っていないに決まっているだろうけど。
薬指だけに塗ってみた。まあまあ、あまり引っかからなくなったし、透明だから気になら無い。薬指だけ美しいツヤが出た。
他の爪もまじまじと眺めてみると、洗剤のせいなのか、爪の表面がやや荒れていた。補強コート剤を全部の爪に塗ってみた。
爪はピカピカ、ツヤツヤとして、指先だけ若返った感じ。いーい気分だ。
今度から、“出掛ける時は忘れずに”コート剤塗ってコーット。