以前は家族揃って出かけたものだが、近年はめっきり出掛けることもないこの時期。テレビでは、行楽地の賑わいぶりを伝えている。何だか私も世間のウキウキ気分に乗じたくなった。
たまたま新聞を読んでいたら、コロナ禍になってから神社の手水を控え、鉢を花で飾る「花手水」が全国的に広がったという記事を読んだ。札幌と近郊の神社16社でも手水鉢に花を飾る「花詣(はなもうで)」を行うと言う。見に出かけてみようと思った。
どうせなら、ウォーキングを兼ねようと、家から一番近いと判断した豊平神社を選んだ。
5月2日、午後1時40分に出発。
スマホによると豊平神社までの距離は4.3キロ、徒歩で53分かかると示している。日頃歩かない夫を強制的に歩かせるよい機会だ。高齢者は鍛えなければどんどん筋肉が減っていく。夫を寝たきりにさせないためにも歩かせなくっちゃ。
見慣れた近所の道を歩きながら、咲き始めたお花を楽しむ。今はどこもチューリップが花盛り。
大きな道路に出ると、あちこち少しずつ町並みに変化があり、「こんな建物あったっけ?」等と話しながらテクテク歩いていく。
目に入るあれこれが刺激となり、家の中だとほとんど無口な二人が会話らしい会話をする。いや、私がやたら話すだけだったかも。
そんな風におしゃべりしながら歩くと、53分もあっという間。豊平神社に到着。
少し規模は小さ目。
花詣を呼び掛けた「札幌諏訪神社」は、規模が大きい。こんな感じ。
(北海道新聞より)
でも、規模は小さくてもお花の手水鉢は美しい。訪れる人もポツリポツリとやって来る。混まないくらいが丁度いい。
珍しく彩色された狛犬さん。
神社を後にして、直ぐ側の豊平公園を散策した。
豊平公園のすぐ横には「北海きたえーる」がある。正式名称「北海道立総合体育センター」。息子の大学の入学式があった場所。そして、娘と一緒にHeySayJUMPのコンサートを観た場所。懐かしい…。少し思い出に浸ってから、公園内の緑のセンターへ寄った。
トイレタイムの夫を待つ間、目を奪われたのが壁に飾られた植物の標本。
色んなのがあるなあ。とても楽しい。
写真左の羽根付きの羽みたいな形にびっくり。
右上のほおずきの葉脈が繊細で美しい。
よく見る木の実たち。かわいい。
夫が戻り、緑のセンターを出て振り向くと、正面に面白い植物があった。
初めて見た。ブルグマンシアだって。おもしろ~い。
さて、また一時間近く歩く前に休憩。公園のすぐ向かいに喫茶店があった。「果実倶楽部」。
夫はコーヒー、私はパフェを頼んだ。
カウンター席に座ると目の前に豊平公園の木々が見える。
バフェは出てくるなり食べてしまい、いつも「あっ、写真取り忘れたー」ということになる。
写真右下のこんな感じのチョコバナナバージョンでした…。
アイスクリームがみっちり入っていて、小さな見かけより食べごたえがあった。アイスクリームもとても上質で美味しかった。
メニューの一番上に「賞味期限1分のモンブラン」なんてのがある。テレビの紹介で見た記憶があるねと夫と話した。その話題のお店だったわけだ。
さて、折返しの道。ちょっと長い距離だった。
足の裏が少し痛んだ。
帰宅後スマホの歩数計を確認したら、夫は往復で18,000歩を超えていた。私は大股なので、17,000歩台。いっぱい歩いた。
豊平神社が家から最も近い神社だと思っていたけれど、よくよく調べたら、もっと家から近い神社があった。中央区の札幌護国神社。
次の休みは、ここの花手水を目的に、また夫を強制的に歩かせよう。