いつか走りたいと思い続けているうちに、ズルズルと月日が流れて数十年。やっと実行できたのが60歳を過ぎてからの事だった。
きっかけは、久々に参加した高校時代のクラス会。再会したクラスメートが高校の時より精悍でカッコ良くなっていた。その秘密がジョギングだった。それで私も始めたのだった。
たった週に一度の30分ほどのゆるい走り。距離にして恐らく3キロあるかないかのそんな距離だ。
今年(2022年)ジョギング歴も5年目を迎えた。その効果の程はというと…脂肪が付きやすいこの年代にしては、たった週一の運動でも下半身が昔より引き締まったなと思う。昔が格段にひどかったので、ごく普通になっただけかもしれないが…。
今年一時帰省した娘と、一度だけ一緒に走った。
私の背後に付いて走ってくる娘が「お母さん、お尻揺れてないね」と放った一言が、全てを物語っていると思う(笑)。
ジョギング後、シャワーを浴びたときに感じるのだが、汗の感じがあの「岩盤浴」を利用した後のそれによく似ている。お湯で流す汗が滑らかな手触りで、良い汗のような気がする。
たまに走る前に体重と体脂肪率をチェックして、ジョギング後に比較してみたりする。
今の時期は朝の比較的涼しい時間帯のジョギングでも、結構汗が出る。
帰宅後再度体脂肪率を測ってみると、2%も減っている日もあり、数字で目に見える効果はうれしい。とはいえ、体脂肪率は常に30%を上回っているのが悩みの種だ。悔しいな。
父方の家系はみなポッチャリタイプだ。ご多分に漏れず私も。
体脂肪率30%をきるためにはあと体重を2キロぐらい減らさないといけないが、なかなか減らない。
標準体重の乱暴な基準だが、「身長から100センチ引いた残りの数字が丁度よい体重」というのがある。それだと、現在の私は丁度標準体重ということになる。健康的な体重ということになるだろうか。テレビで見かけるスタイルの良いタレントさん達の体重と比べると、かなり太めだと思う。
20代の頃の私の理想体重は「身長から100センチ引いた残りの数字に0.9かけた数字」だった。
それで計算すると、現在の体重は5キロオーバーということになる。
今の体重から5キロ減らしたら、若い頃ならちょっとは見栄えが良くなったかも知れないけれど、今じゃ枯れた老婆感が増しそうだから、現状維持で良しとしよう。
走った直後はお肌の変化も感じられる。
毛穴から大量の汗とともに、毛穴に詰まった老廃物も押し出されているのだと思う。また走る振動で刺激されマッサージ効果があるのか、洗顔後はお肌が滑らかでツルツルだ。顔も気のせいか引き締まって見える。一時的にね。多分その変化は、自分にしか分からない程度のものだけれど、密かに満足している。
最も意外だった効果は、足の甲に現れた。
ジョギングを始める前は、左足の甲の足首に近い部分に、正座もしないのに「正座だこ」のようなものができて、皮膚は厚みを帯び、固くなっていた。
お風呂に入るたびに軽石などで削っていたのだが、ジョギングを始めたところ、見る見るうちに古い皮膚が剥がれ落ち、正常な皮膚へと変貌を遂げたのだった。
雪が降る冬季間は、ジョギングをお休みするのだが、そうするとまた正座だこが出来てくるのだが、春になり走りだすと皮膚が柔らかく正常になるという事が繰り返されている。
今年も走り始めて一ヶ月ほどで、まるで蓋がとれるように、皮膚の塊がとれてビックリした。(気持ち悪くさせたならごめんなさいね)
これは、運動することにより新陳代謝が活発になった証拠ではないだろうか。
人体の不思議というか、老いても刺激を与えると敏感に応えてくれる細胞。頑張れば応えてくれる我が身がかわいい。
お尻は確かに揺れなくなったが、金曜日辺りになると、少しお腹のぜい肉が揺れだす。そして土曜日に走り、ほんの少しぜい肉が削がれ、また金曜日に揺れ出すというサイクルを繰り返している。
今年は週に2回走ることを決めていたのだが、まだ実行出来ずにいる。とりあえず週1回の土曜日のジョギングだけは今後も死守だ!