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ポジティブな私 ポジ人

松尾諭さんの本

「捨てられた男」なら何となくわかる。「拾われた男」?題名に惹かれた。著者は松尾諭さん。あの俳優の。面白そうだなと思って本を取り寄せた。

松尾諭さんと言えば、杏さんと長谷川博己さんのドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」で長谷川博己さんの幼馴染みとして出演していた。

独特の風貌で、1度見たら忘れない顔立ちだ。
このドラマを見る前からあちこちに出演されていたけれど、このドラマ以前からジワジワと知名度が高くなっていかれたのでは無いかと思う。
このドラマでは実にしっくりとくる、役柄だった。
工務店を経営し、町内会長も引き受けるという、下町に住む頼りになる奴。それが見るからにピッタリだった。はまり役というのだろうか。

ドラマ自体は“もどかしい恋物語”で面白かったし、松尾さんの絡みも十分楽しめた。何となく息子も一緒に見ていたと思う。松尾諭さんの名前を最初に覚えたのは多分息子だ。

私は主役の中心人物ばかり見ていたが、息子は結構ドラマでは“脇の俳優陣”を見ていることが多い。息子が注目していたので、私も名前を自然に覚えたのだった。
その後の松尾さんは数々のドラマや映画に出演し、現在に至る。今や売れっ子の俳優さんだ。

「拾われた男」は松尾諭さんの半生を描いたノンフィクションで、興味を持って読み始めた。

文章は面白く、俳優へのキッカケとなるお話も航空券を拾ったところから意外な展開となり、正にミラクル。実話なのだからすごい。“持っている人”とは正に松尾さんのような人のことを言うのだなと思った。

あのゴツい体つきはラグビーをやっていたからということで納得がいった。後に、ドラマ「ノーサイドゲーム」にも出演されている。

人柄は読めば読むほど、想像した通りの人で、汗と涙がよく溢れる人だ。そして、惚れっぽい。14回もふられたらしい。きっとピュアだからなんじゃないかなと想像された。気持ちを正直に相手に伝えられるのは素晴らしい。結果がどうであれ…。
日本人の男性で、チャラ男じゃないのに、こんなに告白できるのは、彼が関西人だからだろうか。いやいや、こういうのも偏見かもしれない。黒人の人を見たら、みんなバスケットがうまいと思ってしまうのと同じで…。
松尾さんは、恋多き男性で彼の“恋バナ”は楽しかった。心が一緒に高揚した。

後半では、家族のお話がメインとなり、松尾さんのお兄さんとの確執などが明かされる。そして、「拾われた男」の意味も、昭和生まれの人間なら、思わず「ああ、そうか」と思い至るようなエピソードだった。
なかなか読み応えもあり、とても面白かった。

この本がテレビドラマになると知り、調べたら主演が仲野太賀さんだ。若手実力派で好きな俳優さんだ。他にも草彅剛さん、伊藤沙莉さんと、私の好きな人ばかり出演する。見逃せないなぁ。ぜひ見てみなくては。

NHKの回し者ではないけれど、6月26日日曜日からBSプレミアムで午後10時からスタートだ。楽しみ。





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