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ポジティブな私 ポジ人

だまされないで!

国民の家計の安定的な資産形成のために、新NISAが2024年1月1日から始まった。今や、一般庶民にとって、投資の黎明期を迎えていると感じている。
先進諸国の中ではかなり遅い始まりだ。

長らく私を含めた一般庶民は、投資には縁遠く、ひたすら貯金、預金に頼ってきた。
過去には金利8%の時代もあり、郵便貯金に10年も預けておけば、元本を超える利息が付いた時代もあったのだ。
しかし、バブル崩壊後、超超低金利の時代が現代に至るまで続いている。預金を銀行に預けておいても、ほぼ増えない時代になった。

そんな時代に、一般の人も関わりやすい投資NISAが現れた。
NISAとは少額投資非課税制度で投資の運用利益に税金がかからない制度だ。

イギリスのISA(individual saving account個人貯蓄口座)という、イギリス居住者対象の小口投資口座をモデルとしており、頭にNIPPOを付け、略称NISAとなったそうだ。

私も全く手探りの状況で、銀行から積み立てNISAを5年前に始めたのだった。

私もそうだったように、元本割れもすると言われる投資に、人々は恐れをなし、手を出さなかった。だから投資に関して、一般庶民にはほぼ馴染みが無く、知識も無いに等しい。

そこへきて、今、突然の投資ブームだ。
預金じゃお金が増えないから、投資の方が儲けるぞ、とばかりにみな焦り始める。
ネットには、投資へと勧誘する怪しいCMがはびこっている。
投資の知識があまり無い人が多いからこそ、投資の知識を得ようと、怪しい宣伝に手を出すケースが多い。

ついこの間、電話による投資詐欺の事をブログに書いたのだが、SNSの宣伝から詐欺に引っかかる人もかなり増えている。
宣伝では、誰でも直ぐに大金を手に出来るといった表現で人を引き付け、無料の投資講座へとLINEでつながるように誘導しているものがある。

その手口は、投資の勉強を無料で提供し、投資の仕組みやノウハウを知った所で投資のプランを勧め、入金させるという手口だ。

最近友人は投資の勉強という名目に引かれ、Facebookの広告をタップして、そこからLINEに誘導され、投資の講座を受け始めた。

授業は講師が熱心で、丁寧な講義だったという。
友人はグループラインに入り、仲間のやり取りも見ながら講義を受け、信頼を深めていった。

せっかく投資の事を勉強したのだからと、勧められるまま、投資の名目で大金を振り込んだのだという。
その際、振込先が個人名だったのが妙だと思ったが、すっかり信じていたのでスルーしてしまったらしい。

また、ラインで交わすアシスタントの日本語の助詞の使い方が、時々変だなとも感じていたという。
友人は後から思えば、グループLINEの講師を絶賛する会話も、もしかしたら”サクラ“だったのではないかと思うとも言っていた。

その後、証券会社から投資の状況を見られるスクリーンが送られ、投資した株価が右肩上がりであることを確認したそうだ。

ところが、ネット上で関連の検索をした時に、自分が講義を受けている講座が“詐欺”であるという警告をたまたま目にし、そこで初めて詐欺にあったと気付いたようだ。

その後調べてみると、どうも中国系の投資詐欺グループらしい。だからアシスタントを名乗る人の日本語が少し変だったのだ。

友人の災難。騙される方が悪いと言うなかれ。巧妙に仕組まれた罠だ。もしかしたら、カモは私だったかも知れない。
友人は投資につぎ込んだつもりの金額が、恐らく戻らないと知って、ガックリと落ち込んでいた。私も悔しい。

警察に友人が電話をかけたが、類似の被害は無いと言われただけだった。
こういった被害の相談先も聞いたのだが、警察は教えてはくれなかった。

後で調べると、詐欺被害などの消費者ホットラインは局番なしの188(いやや!)で相談できると出て来た。
しかし、友人が実際に電話をかけてみると、
相談受付は詐欺のみならず、様々なトラブルに対応しているらしく話中がながく繋がりづらかった様だ。

後から友人より、消費者センターと連絡が繋がり、多くの被害者が出ていると説明を受けたと連絡が来た。以後一切、投資講座の人と連絡を取らないよう指示を受けた様だ。詐欺確定。警察にも被害届を出した。

ガックリしている友人には、信頼の置ける銀行か証券会社を通じて、直ぐに新NISAを始めるように促した。
詐欺で失った金額を、数年越しの新NISAの運用利益で満額取り戻すのだ!

とはいえ、失ったお金は戻らない。色々な意味で、ものすごく高い授業料となってしまった。

誰でも引っかかる。詐欺は巧妙だ。
絶対ネットのCMから投資講座に関わってはいけない。儲け話の先には必ずや損をすることが待っている。気を付けて!




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