Tの時間

なんでもない日常のできごとや思いのなかで・・

骨董ソング。。。

2012-02-22 16:10:42 | Weblog

いまの10代、20代世代の懐メロとはどの辺のものをいうのでしょうか
自分の年代の懐メロと言えば
グループサウンズとかフォークソングとかニューミュージックとか
その後演歌最盛期を迎えたように記憶しています
もちろんそれらは自分にとっては懐メロに入ると思います

ドライブ中はたいてい歌をうたっています
ほどよいカラオケボックスとなっています

口をついて出てくる歌は懐メロが多いです

誰が歌っていたのか知らないのですが
湯島の白梅・・・という古い歌があります
懐メロのジャンルを超えてレトロでもなく骨董ソングではないかとこの頃思います

子供の頃 母がよく歌っていました
歌が大好きな母だったので古い歌でもいつのまにか覚えてしまっていました

時々車の中でも出てくることがあります
きょうもそんな日でした

この歌をうたうとき思い出すことがあります

高校生の頃でした
数学の時間だというのに机を隅に片付けて椅子を輪に並べて
その中で教師と指名された生徒が芝居をするのです

   これはある文学小説のワンシーンです
   さてこの本の題名を知っている人は・・・?

誰も手を揚げませんでした
でもその本を読んだことはなくても登場人物を知っていたこともあり
おもむろに手を揚げて言いました

   湯島の白梅です
   歌にもあります

と自信ありげに言ってやおら歌いだしてしまいました

教師は一瞬言葉に詰まったようでしたが

   そうですね 正しくは泉鏡花の『婦系図』と言います
   よく知っていますね

とフォローしてくださったものの内心呆れ果てていたことと思います

いま思い出しても古い言葉ですが穴があったら入りたい心境です
よくそんなことができたものだと無知なるがゆえの無鉄砲さに恥じ入るばかりです

自分で言うのもおこがましいのですが
とてもそんなことをするキャラではなかったのです・・・

それにしてもその数学の教師はとてもユニークな存在でした
おかげで数学が大好きになりましたもの

そんなちょっとほろ苦くも懐かしい思い出です
当時既に懐メロでしたから
いまとなってはもう骨董の域に達していると確信します

母が口ずさんでいた歌の数々はほとんど骨董ソングになってしまいました





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