珈琲が好きでよく喫茶店に出かけた
家で淹れる珈琲よりも対価を払って得る空間・時間
決して一人ではない中での一人の空間・時間
自分だけのひとときを味わう・・・
友とのおしゃべりを楽しむときもある
お店のひととの会話が弾むときもある
なかでも心を喜ばせてくれたのは珈琲カップだった
美しい絵柄、繊細な色づかいとフォルムに魅せられて
行くたびに違うカップに会えるのが嬉しかった
それが「喫茶日記」を始めるきっかけとなったのは間違いない
いまはコロナのこともあってお店で珈琲を楽しみ嗜むことも以前に比べたら少ない
ご時世だね
2003年1月30日(木)
冬の万平ホテルはとても静か
訪れる人も少ない
陽だまりの中でしばし本の中へと没入
窓の外の雪景色に心を遊ばせながら
両肘をつき両手でカップを支えて
おもむろに珈琲を口へと運ぶ
行儀悪くてもこうやっていただくのが一番好きだ
ノリタケの主張しない優しい花柄がいい