「出ていけ!」
「わかった。出て行くわ!」
今となってはどんな話からそうなったかは覚えていません。
我慢の限界が来ていたのか、
頭に血が上った私は荷物をまとめ、
車を走らせました。
もちろん行くところなんてない…
両親の反対を押し切り結婚した手前、実家に帰ることもできない。
…死ぬつもりでした。
小学生の長女ふゆ、幼稚園の次女あき、1歳と数カ月のなつ…
連れていくことができませんでした。
車で遠出した事のない私は
いつもの近くの公園に車を停め
電車で近くの大きな町の駅に降りました。
駅の前の高いビルのホテル。
通された7階の部屋は窓の下に線路のある都合のよい部屋でした。
窓の下を行きかう電車を見ながらどれだけ泣いたでしょう
声をあげて泣き、疲れるまで泣いては
いつ飛ぼうかと考えていました。
そして過去を思い出していました。
つまらない人生だったなと…
…飛べませんでした。
ひとり娘が嫁に行くのに反対した両親…
もっと悲しませる事は出来ない。
子供達に母親が自殺…なんて事実を一生背をわすなんて。
3日目の夜、決意しました。
どんなことがあっても子供を育てよう!!!と
一度死んだ事にして、もう一度、いちから始めようと。
女でなく、母として生きようと。
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