そこに彼女がいないかひやひやしながら
私も時々付き添いに行きました。
ベットで寝ている主人に掛ける言葉もみつからず、
余計な事は話さないようにしていました。
小さな子供と手をつないで病院に入った時、
ロビーで肩を寄せ合い話をしている男女の後ろ姿
主人と彼女でした。
「あっ、お父さん…」
そう、 あの人はお父さん…
「主人がいつもお世話になっています。」
「 … 」
偶然に病院で私が彼女と会ったのはそれ一回だけでした。
田舎の小さな町のため、
主人の入院は直ぐに近所の人にも伝わり
何人かお見舞いに来てくれたそうです。
彼女のいる時に…
親戚の娘さんということにしたらしいのだけど…
そんなことはあるわけもなく、
私の中では近所では
***旦那に浮気をされたかわいそうな嫁***
…と噂になっているだろうと思いました。
ある日、ベットの傍に洗面器とタオル
彼女が用意して体を拭いてくれたというのです。
主人への愛がありました。
…完敗でした。
数日後、病室に彼の場所が無く、看護婦さんに聞くと
今日病室が変わり、
奥さんがいたので、荷物を運んでもらいましたと
(…私は誰?)
病院では主人の姉になっていました。
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