闘う母の笑タイム

左乳房早期乳癌温存手術・リンパ浮腫・髄膜腫摘出手術・左乳房全切除手術経験。がんばろう~♪

会えてよかった!

2012年03月15日 | ひとりごと


昨年の12月に、宅配便が届いた。

「依頼主」欄には、知り合いのOさんの名前。

欄外には、「病院に入院中の為連絡不要」と記載されていた。

中には、Oさんの出身地の名産品が入っていた。



Oさんは、夫の仕事関係の知人で年に数回、夫と飲み会をする仲です。

随分前ですが、飲み会が遅くまで続き、県南の自宅に帰る交通手段がなく、

我が家に泊まっていったこともあり、私とも顔見知りです。




そんなOさんが、入院しているなんて・・・

携帯電話をかけても、繋がらず。

いろいろと情報収集を心がけた夫でしたが、手がかりは掴めぬまま

年が明け、Oさんの年賀状が届いた。

「__の病院に入院中。」と、Oさんの出身地に近い地方名が書かれていた。




その後も、いろいろと情報収集して少しつづ分かってきたことは・・・

Oさんは、昨年の3月で定年退職をしたそうです。

糖尿病を患っていたことが影響しているのか?

昨年3月に脚を切断し、秋には故郷の病院に転院したらしい。

脚は、片方なのか両方なのか?分からないが・・・

独身のOさんにとって大変なおもいをしたことは、想像がつきます。




とにかく、いただき物のお礼を言いたいし、Oさんに会って話しがしたい。

__地方の病院をネットで調べても、多すぎて検討がつかない。




少し前、夫がOさんの携帯電話に伝言を残しておいたことがっきっかけで

Oさんから電話連絡が入った。

病院名は、教えてもらえなかったけれど・・・地名を何とか聞き出せた。

片方の脚だけだったそうです。





元気そうな声が聞けて、安心したと同時に・・・

是非、会いに行きたい気持ちが強くなった私達でした。

Oさんの情報から、絞り出した病院が現れて、

だんだん具体的に変化してきました。




思い切って・・・行ってみよう~。何とも無茶な決断ですが、

「会いたい!」という気持ちが強かったようです。




週末を利用して、交通機関を乗り継ぐ旅を決行してきました。

最寄駅に着いて、Oさんの携帯に連絡。

夫の予想的中!予想していた病院に間違いありませんでした。


びっくりするOさん。

元気そうな顔色に安心しました。





昨年3月の大震災直後、体調を崩し自宅で一週間寝込んで

とうとう、自分の意思ではどうにもならない体を実感し

救急車搬送で、掛かりつけの病院へ。


その後、Oさんの記憶は、途切れているという。

気がついた時は、数日後。左脚は無くなっていたそうです。

立ち会った親族によると、Oさんは大変危険な状態だったそうで

お兄さんは、Oさん宅の荷物の整理をしたくらい、緊迫していたようです。





現在、義足を装着してのリハビリが続いているそうで、

微調整等、時間のかかる訓練の真っ最中!

「どうせやるなら、難しい方で」と、

膝が曲がる義足を選んで、挑戦しているOさんの目は輝いていました。

今後は栃木を離れ、親戚が住んでる出身地近くを住まいに選ぶそうです。



「家が決まったら、また遊びに来て!」

前向きなOさんの言葉に、私達が元気を貰ったような気がしました。




その日は、何度も何度もOさんの携帯電話から着信が入りました。

誰にも知らせず、頑張った気持ちが痛い程、伝わってきた時間でした。

リハビリが一段落したら一度、栃木に来るという。

そのときの再会を楽しみに、別れました。





思い切って、出掛けてよかった!



   

   帰り道、咲いていた「八重スイセン」




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