今朝は薄曇り。8時過ぎ、陽射しはほとんどない。
それでも熱中症の心配を多少しつつ、水筒に冷たいお茶を入れ、
いつものように、近くの御笠川へウオーキングに出かけた。
風もほとんどないから川面に揺れはない。
時折、魚がパシャと跳ね波紋を作る。何とものどかな風情である。
だが、この川には恨みがある。
あれは今でもよく覚えているが、2003年7月19日のことだった。
御笠川は当家マンションから直線距離にして300㍍ほどの近くを流れている。
太宰府市にある宝満山を源流にし、太宰府から大野城市、
さらに福岡市へと辿って博多湾に注ぐ全長20㌔ほどの2級河川である。
その川が前日からの豪雨により明け方、不意を打つように氾濫したのだ。
堤防道路を越えた濁流がたちまち周辺一帯を水浸しにし、
マンション一階の当家もそれから逃れることが出来なかった。
床上10㌢ほどの浸水だったから、命を脅かされるほどではなかったが、
それでも床はもちろん床下まで泥が流れ込んでいた。
改修を頼んだ大工さんは、「壁もだめですな。乾かせばそのまま使える、
というわけにはいきませんよ。どんなに乾かしたつもりでも、
湿気は残り、やがて壁を傷めることになります」
となれば、全面改修せざるを得ない。
結局、改修工事に一カ月かかった。
また駐車場に止めていた車も車体の半分ほどが浸かり、
結局、廃車処分となってしまった。
全国的に梅雨入りが遅れているが、間もなく梅雨入りしそうだ。
雨の強弱にかかわらず、降ればトラウマのようにあの日の事を思い出す。
その後も全国で毎年のように豪雨による水害が起きている
水害被害は、当家の床上浸水をあざ笑うほどけた違いの大きさだが、
そんな季節が今年もやってくる。
御笠川に対しても国や市がその対策をいろいろと講じているから、
以前ほどの危険性は減っているかもしれない。
だが、絶対に気を許してはいけない。
自然の力は、しばしば人間の知恵をあざ笑い、牙をむくことがある。
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