Toshiが行く

日々の出来事や思いをそのままに

お正月模様

2025-01-05 10:23:33 | エッセイ

 

 

『音速飯店』──何ともへんてこな町中華の店名、いや、そうではない。

今流行りらしいカードゲームだ。

 

正月は、2人の娘の家族が全員勢揃いするから普段は老夫婦2人だけの閑散とした家が、

突然として9人の熱気で溢れ返る。

屠蘇を済ませ、雑煮を食べ、そして妻渾身のおせち料理を満喫しながら

久し振りに顔を合わせた同士が何やかやと賑やかだ。

腹が満ちたら夕飯時まで一休み。すると、長女、次女はそれぞれの娘を連れ、

いやその逆かもしれないが、4人が揃って近くのコンビニにあるチャリチャリを借り出して、

歩けば20分程度のショッピングパークへ出かけて行った。

 

 

さあ、それからが大変だ。帰ってくると早々に「さあ、やろうよ」と孫娘が言う。

そして、バッグの中から赤い小箱の『音速飯店』を取り出した。

どんなゲームかというと、「タン」や「メン」「チャー」などと書かれた具材カードを、

中華料理名を作るようにスピード勝負で人に割り込みながら

中央に置いたトレイに重ねていく。

もう少し分かりやすく言えば、たとえば誰かが「ラー」の札を置くと

間髪を入れず「メン」の札を続けて重ね、「ラーメン」との料理名を完成させるのだ。

そうやっていって、早く手札をなくした人が勝利、そういうゲームだ。

それで、『カードの早出しで中華を盛るゲーム』というわけか。

母娘4人はやる気満々にテーブルを囲んでいる。

すると孫娘が「はい、じぃじもやるよ」と誘う。

こんなのやったこともないし、ちょっとためらったがルールは簡単だし、

何より孫と遊べるというのがよい。

 

「よし」と意気込んで加わった。

トランプみたいにカードが5人に配られる。途中でカードを開けてみるのは反則だ。

全員に配り終わり、それから合図によって一斉にカードを取りゲームが始まる。

誰かが「ラー」という札を置いた。「メン」という札が、確か手札にあったはずだ。

それを見つけようともたもたと手繰っていたら、孫から先に「メン」と重ねられてしまった。

次に「テン」という札が置かれた。「シン」という札はあったかどうか、

手元を見つけていたらこれまた他に先んじられ、

さらに続けて「ハン」と置かれ「テンシンハン」の出来上がりとなった。

 

 

いやはや、他はどんどんカードが減っていくのに、こちとらはまったく減らない。

すると孫娘2人が続けざまに「はい、上がり」ときた。

2人の娘もこちらほどではないが苦戦中だ。この2人との勝負となったが、やはりダメだった。

何度やっても同じような結果を見かね、

孫娘が「じぃじの手札は半分にしてあげよう」と情けをかけてくれたが、結果は同じ。

ああ、情けない。

 

頭と手先の素早さがものをいうゲーム。だから孫娘が強いのは当然と言えば当然だろう。

50歳を過ぎた娘2人は多少の衰えを感じたに違いない。

そして、82歳のこのじぃじにとっては、頭を手先をくるくると素早く動かす、

まさにボケ防止になりそうなゲームだ。お孫ちゃん、お誘いありがとう。

そう言えば2人の娘婿と孫息子、男性軍はどうしているのか。

昨年は花札に興じていたが……あらまあ3人ともがゴロリ、ゴロゴロお昼寝中だ。

今年も平穏に新年を迎えることが出来た。

 

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (keiko)
2025-01-05 16:11:38
これは楽しそう!
我が家でもやってみたいです。
こちらは、今やっと静かになりました。
今年もどうぞよろしくお願いします。
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Unknown (Toshiが行く)
2025-01-05 17:19:26
keiko さん
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。このゲーム、ルールは簡単。小学生、中学生のお孫さんとも十分楽しめますよ。ただし、勝てないでしょうね。
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Unknown (キキ)
2025-01-06 14:42:37
おめでとうございます。
新年早々楽しそうですね。
こんなゲームがあれば盛り上がりますね。
それに娘さんもお孫さんもとてもおきれいですね。
ホントに50歳を過ぎておられるのかと疑います。
素敵なご家族に幸あれです。
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Unknown (Toshiが行く)
2025-01-06 16:34:47
キキさん おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。このゲーム、なかなか面白いですよ。スピード感があるので、若い人にはかないそうもありませんが、楽しいゲームであるのは間違いありませんね。
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