Toshiが行く

日々の出来事や思いをそのままに

そばにいてくれるだけで…

2025-01-11 06:00:00 | エッセイ

 

起き出そうとして、いや止めた。もう一度、腕を布団の中に入れた。

実に心地よい。「もう少し」「もうちょっと」

このほんわりとした温もりの中にいたい。

10分ほどして、また腕を出す。また止めた。腕は再び布団の中。

こんなことを何度か繰り返す。

予報では今朝は今冬一の冷え込みになると報じていた。

それを聞いていたから余計に布団の温もりから離れがたい。

結局、目が覚めてから30分ほども「もう少し」「もうちょっと」を繰り返してしまった。

 

男性が抱く理想の女性像は、「そばにいて癒してくれる人」なのだそうだ。

「2人でいると安心する。何だか落ち着く。そして心が晴れやかになる。

そのような人が、そばにいてくれるだけでいい」そんな存在なのだという。

うつら、うつらしていると頭の中を、「そばにいてくれる だけでいい」

「黙っていても いいんだよ」とフランク永井が歌っている。

 

随分古い歌を持ち出してしまったが、

「黙って、そばにいてくれるだけで」「黙っていても」

心地良くしてくれるものがもう一つある。湯たんぽだ。

これが「黙って、そばにいてくれるだけでいい」ということを初めて知った。

妻に勧められ使い始めたのだが、実に良い。

就寝30分ほど前に布団の中に入れておき、布団を温めておく。

そして寝る時は、左側のお尻のあたりに置くのだが、

最初はその部分だけが温かったものが、

次第にその温かさがぽわーッと全体へと広がっていく。

しばらくすると、体全体がぽかぽかの温かさに包まれる。

その温かさに知らぬ間に寝入ってしまうのだ。

 

             

 

今時は温まって寝ようと思ったら、

エアコンなど暖房機があるし、電気毛布だってある。

だが、この何とも柔らかい温もりは湯たんぽならではだ。

そんな寝心地の良さは今時の暖房機ではとても及ばないだろう。

だから、「もう少し」「もうちょっと」となってしまうのも無理はない、

勝手にそう思っている。

 

実は、この一文、寝床の中にいて頭の中で書いている。

あと30分、この温もりを貪り、覚悟を決めて起き出した後に文字にしよう。

そう心に決め、ようやく起き出した。

洗顔にこの湯たんぽの湯を使う。まだ温もりは残っている。

その湯がまた柔らかく、気持ちが良い。

そして今やっと身支度を整え、PCに向かい文字を打ち込み始めた。

 

 

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2 コメント

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Unknown (クリン)
2025-01-11 18:53:28
湯たんぽ愛好家です🐻(30年以上使っていますが形が変わらないのがすごいと思います🎶ちなみに一昨年ついに長年使ってきた湯たんぽが壊れました~←お湯漏れするようになってしまったんです💦)
電気毛布などとはまたちがって、いつの間にか自分でどこかへよけている・・そういうところも良いんですよね🌞
翌日の残り湯洗顔、やってます👍✨
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Unknown (Toshiが行く)
2025-01-11 19:12:33
クリンさん こんばんは。     
いいですよね、いいですよね。
あの何とも言えない温かさ、これに勝るものはありませんよね。年季の入り具合はクリンさんに及びませんが、これからもずっとお世話になりそうです。
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