起き出そうとして、いや止めた。もう一度、腕を布団の中に入れた。
実に心地よい。「もう少し」「もうちょっと」
このほんわりとした温もりの中にいたい。
10分ほどして、また腕を出す。また止めた。腕は再び布団の中。
こんなことを何度か繰り返す。
予報では今朝は今冬一の冷え込みになると報じていた。
それを聞いていたから余計に布団の温もりから離れがたい。
結局、目が覚めてから30分ほども「もう少し」「もうちょっと」を繰り返してしまった。
男性が抱く理想の女性像は、「そばにいて癒してくれる人」なのだそうだ。
「2人でいると安心する。何だか落ち着く。そして心が晴れやかになる。
そのような人が、そばにいてくれるだけでいい」そんな存在なのだという。
うつら、うつらしていると頭の中を、「そばにいてくれる だけでいい」
「黙っていても いいんだよ」とフランク永井が歌っている。
随分古い歌を持ち出してしまったが、
「黙って、そばにいてくれるだけで」「黙っていても」
心地良くしてくれるものがもう一つある。湯たんぽだ。
これが「黙って、そばにいてくれるだけでいい」ということを初めて知った。
妻に勧められ使い始めたのだが、実に良い。
就寝30分ほど前に布団の中に入れておき、布団を温めておく。
そして寝る時は、左側のお尻のあたりに置くのだが、
最初はその部分だけが温かったものが、
次第にその温かさがぽわーッと全体へと広がっていく。
しばらくすると、体全体がぽかぽかの温かさに包まれる。
その温かさに知らぬ間に寝入ってしまうのだ。
今時は温まって寝ようと思ったら、
エアコンなど暖房機があるし、電気毛布だってある。
だが、この何とも柔らかい温もりは湯たんぽならではだ。
そんな寝心地の良さは今時の暖房機ではとても及ばないだろう。
だから、「もう少し」「もうちょっと」となってしまうのも無理はない、
勝手にそう思っている。
実は、この一文、寝床の中にいて頭の中で書いている。
あと30分、この温もりを貪り、覚悟を決めて起き出した後に文字にしよう。
そう心に決め、ようやく起き出した。
洗顔にこの湯たんぽの湯を使う。まだ温もりは残っている。
その湯がまた柔らかく、気持ちが良い。
そして今やっと身支度を整え、PCに向かい文字を打ち込み始めた。
電気毛布などとはまたちがって、いつの間にか自分でどこかへよけている・・そういうところも良いんですよね🌞
翌日の残り湯洗顔、やってます👍✨
いいですよね、いいですよね。
あの何とも言えない温かさ、これに勝るものはありませんよね。年季の入り具合はクリンさんに及びませんが、これからもずっとお世話になりそうです。