書道をしよう

Reisinより書道の魅力をお伝えします

没後120年 ゴッホ展

2010-11-20 | 趣味
こんにちは Reisinです

木曜日、書き初め展の作品を無事出品し、
気分すっきりで週末を迎えています。
昨日は午前中用事があり、1日有給休暇をいただいておりました。
そして、念願の「ゴッホ展」に行って参りましたーーーーー

   


私はゴッホの絵が大好きです。
青や黄色等の比較的鮮やかな色彩で描かれる風景画や植物、
自画像の眼差しに目を奪われます。

ちょうど今年の夏、国立新美術館で同人書作展が開催されている期間中に
国立新美術館でオルセー展が開催されていましたが、
ゴッホの作品はわずかということもあり、今回のゴッホ展を心待ちにしていました。

しかし、開催されるとなると、日本では必ず人が入るといわれるゴッホ展。
連日メディアでも取り上げられるように、すごい混雑の様子で、
もしかして見に行けないかも… と思っていました。

日本で有名な美術館の作品が来るとなるととにかく混雑しますよね。
海外の美術館ではあんなことにはならないのに… 

決められた期間中しか目に出来ないと思えば、
私と同じような人たちが日本中に居る訳です。
好きな作品をじっくり見たいときに、後ろの人に押されたり、
雑音で集中出来なかったり、結構美術館の混雑は残念な感じ
そのため、久しぶりの平日休みだったので、
「絶対、ゴッホを見に行くぞぉ~」と決めていました。


希望通り、入口で待たされることなく会場に入ることが出来ました。
普段はあまり音声ガイドを聞くことは無いのですが、
混雑して説明書きが読めないかも、ゴッホだし説明も聞いてみよう と
500円を払って音声ガイドもGET!


今回のゴッホ展、本当に素晴らしかったです
感動してあまりに食い入りすぎてコンタクトがカラカラになりそうでした。

ゴッホが画家として活動していたのはわずか10年。
1890年に37歳という生涯を終えたことを考えると、
私が好きな『アイリス』(1890)や『灰色のフェルト帽の自画像』(1888)、
今回は来ていませんでしたが『ひまわり』や『星降る夜』も
画家人生として最終章の頃のものです。

今回、まず入り口を入ると初めに飾ってある2枚の絵
『秋のポプラ並木』(1884)と『曇り空の下の積み藁』(1890)

『曇り空・・』は一目でゴッホの作品とわかりますが、
正直、『秋のポプラ並木』はゴッホの作品とはほど遠いイメージの作品でした。

わずか数年の間にこうも違う作品になるものか。

パンフレットにあるように
「最初期の作品と比較することにより、ファン・ゴッホの中に潜む一貫性と、
僅かな期間のあいだに彼が成し遂げた大きな進展との両方を明示するため」
という主催者の思惑にまんまとはまりました。


私が知っていたゴッホの作品はほんの一部で、
知らなかった初期の作品は
繊細で緻密で、ゴッホの集中力や息遣いが目に浮かぶようです。

農民や労働者を描き続けた初期の作品は、
木炭や黒チョークで書かれているため暗い印象ではありますが、
力強さがあり、信念を伺い知ることが出来ます。

ミレーといった尊敬する芸術家たちの作品を模写することにより、
自分の理想の作品に近付こうとするひたむきな姿勢を感じることが出来ます。

現実から目を離さなかったゴッホの生き方と作品は、
私の心に強い印象を残しました。

夢と希望を持ち、絵を書き続けたゴッホの心が壊れ、
療養施設に入ることになりますが、
そこの庭を描いた『サン=レミの療養院の庭』は
黄色い建物と庭の緑と白い花が美しい、
とても精神を病んでいるとは思えない明るい作品と思いました。
『夜のカフェテラス』に少し似ているかなとも思いましたが、
今回見た中でも三本の指に入るReisinお気に入り作品です。

生存中にはたった1枚しか売れなかったゴッホの絵。
弟テオはその才能を見抜き、生涯兄を支えるわけですが、
自殺と言われている最期は残念でなりません。

あ~ どうして誰も生きている間にその才能に気づいてあげなかったのー


今回のゴッホ展は、
理想を持ち続け、勉強し続けたゴッホの作品に触れることで、
自分の生き方とか、取り組み方を考えさせられました。

2200円を払って購入したこちらも



飾って見るだけでなく、よぉ~く読んで
“なんちゃってゴッホファン”と言われないよう、勉強したいと思います。


最後になりますが、私の自宅トイレに飾られている唯一のゴッホを掲載し、
書道の記事ではあまり見られない長文となりました記事を終わりにしたいと思います。



お付き合いいただき、ありがとうございました
ゴッホ展、国立新美術館での開催は12月20日までですよ~ 是非





最新の画像もっと見る