書道をしよう

Reisinより書道の魅力をお伝えします

選抜作家展 作品

2008-02-24 | 書道
昨日の午後あたりから、強風と、そして寒寒寒い!!!!!!!! 

そんな中、上野の東京都美術館へ選抜作家展を見に行ってきました。
御徒町にある学校に、児童の作品を提出した後、
あやしい雲行きの空を眺めながら、
上野まで一駅電車に乗っちゃおうかな~なんて
一瞬くじけそうなりながら、誘惑に打ち勝ち、
上野公園内の美術館まで一人歩きました。
距離としては全然歩けるんですが、とにかく風が強い!
コンタクトにゴミが入って涙が出るわ、埃が舞って、
強風にあおられ一歩進むのも大苦労… 
つらすぎて美術館到着前に帰りたくなってしまいました。

ようやく、到着。

入り口から、魅力的な作品が展示され、
選抜作家展ならではの、大きなサイズがかもし出す迫力には圧巻です。
そんな中、自分の作品を目の前に感じたこととは・・・



迫力に欠けてるな~ ということ。

選抜作家展は、最大縦3mまでの作品が許されています。
表具の関係もあり、大体2m70cm位のものを書かれる方が多いです。
今回、私は自宅で書ける最大のものだったのですが、
レン落ちサイズの横53cm、縦2m53cmに書きました。
見劣りしますね。それも少字数の場合は特に。

狭い自宅で書いていると、どうしても墨の量が控えめになりがち。
それがもろ出ているといった感じでした。

もっとガツンガツンと、
欲を抑える と言われても、そんな無理だ~ 
という風に、紙にぶつけるべきだったと作品を見て反省しました。
自分の心が作品に表れていない感じがしました。
まだまだ修業です。

次回は6月の六本木国立美術館で開催される
日本教育書道藝術院同人書作展。
卒論の締め切りも迫り、
単位取得のレポート三昧の辛い日々が続く中、
どんな作品を創り上げることが出来るかまだ全くわかりませんが、
今の自分に出来る限りのことはしたいと思います。

あ~ でも、悔しい!情けない!の今回の展覧会でした
次回は頑張るぞぉ~


開業のお祝いに…

2008-02-23 | 書道
こんにちは 今日も嬉しい小春日和です。
午後からは上野の東京美術館へ。選抜作家展へ行って来ます


さて。本日は私の作品三点を写真掲載します

昨年のブログで書いた覚えがありますが、
開業のお祝いに… と
『元麻布ヒルズデンタルクリニック』(URL:http://www.hills-dc.com/)さんへ
作品をプレゼント致しました。

治療に行くときは、写真を撮ってこよう… と思いながら、
前回カメラを忘れてしまい()、
やっと今回の治療の際にカメラを持参し、
患者さんの目を盗み、男女のトイレ、
そして治療室に飾られた作品の写真を撮影して参りました。


『作品1 ありがとう』@女性用トイレ


『作品2 Thanks』@男性用トイレ


『作品3 優』@治療室



歯科の開業のお祝いに、そして、どんな作品が飽きずに、
さり気なくインテリアに馴染むのか、色々迷いました。

この作品を創作しているとき、
ちょうど私の中での「ありがとう」作品ブームだったので、
一点は『ありがとう』、そして、麻布という土地柄、
外国人の方が大変多いということもあり、二点目は『Thanks』に。
トイレ内のインテリア用に、と作品は二点を予定していましたが、
なんとなくもう一点創りたいなぁ と。

「開業するにあたり、どんな気持ちで患者さんと接しますか」と
ドクターに聞いてみたところ、
「優しい気持ちで」という答えがかえってきました。

それじゃあ、三点目は『優』
私自身、『優』の文字が大好き。
子供の頃から、将来自分に子供が出来たら、
『優』ちゃんにしようと決めていたくらいです。
男の子でも、女の子でも大丈夫だし。

三点をプレゼントし、二点でよければ、
残りの一点は持ち帰りますと言ったところ、
治療室に飾っていただけることになりました。

トイレ用に用意したため、
サイズがあまり大きくなく(だいたいA4サイズ程度)、
だったら、もう少し「ばーっん!」って大きいのを作っても
良かったなとも思いましたが、
お陰様で堂々と現在も壁にぶら下がっております。

書の周りの茶の生地は、
病院のドアのこげ茶色にあわせ落ち着いた感じに、
且つ病院のインテリアのモダンなイメージに合うものを
ということで選びました。

作品は尊敬する表具師の方に無理を知りながらも、
お願いし、パネル作品に仕上げていただきました。
緻密で正確な仕上がりに、封をあけ、作品を目にした時は、
感動しました

飾られた作品を目にして、
書は字だけではなく、
表具であったり、
その場所にあったデザインだったり、
色々なものが上手く融合して作品になるんだと
あらためて実感しました。

作品創りは、とっても楽しかった。
展覧会用の大きな作品を創作するのも
もちろん気持ちがいいし、
楽しいこともいっぱいあるけれど、
こうして小さな作品を、
飾られることを想像して作っていくというのも
同じくらい楽しい。
CDのように、私の手を離れてから、沢山の人の手を渡って、
新しい作品に創り上げられていくのも楽しい。

書とは、本当に沢山の楽しさを私に与えてくれています。


得手不得手

2008-02-22 | 書道

東京の暖かさも明日の昼までだそうです・・
大切にしないと。

昨日、母からメールが届きました。
「こんなの作ったよ」
と写真が添付されて…



叔母へのプレゼントらしいのですが、
よく器用に作るものだと、関心します。

人間には、得意不得意があるもので、
私はこんな緻密なパッチワークは全く苦手。
学生の頃は、自分の巾着袋を作ったり、セーター編んだり、
色々しましたけど。
型紙なるものが必要な洋服などは、家庭科でなんとかやっていたものの、
自分から率先して作るような女子ではありませんでした。
編み物は型紙いらないんですかぁ? って、
要りません。似たような形のセーターを持ってきて、
それにあわせながら作るというなんとも大雑把なものだったと、
今思えばいい加減すぎて笑えます


反対に、母は、私の書道にはほとんど興味なし。
字が下手だから手紙は嫌いとか、
書道の展覧会を見に来ても、
「何がいいのかわからないわねぇ」と
半分可愛い娘の誘いに義理でついて来ている感じあり。

でも、これが人間十人十色。
人には得手不得手があって当然なのだ

その『得手』部分を見つけて、大好きになれれば、
人生Happyに。
のめり込めばのめり込むほど好きになれたら、
本物に


なかなか本物を見つけるには、時間がかかるかもしれないけれど、
ある時ふっと見つかる瞬間があるかもしれないから、
それを逃さないように、探し続けていけばいい と私は思います。



選抜作家展開催

2008-02-21 | 書道
東京は昨日より気持ちの良い小春日和です

今年は年明けから寒い日が多く、
切ない気分にもなりましたが、
春は段々と近づいているのですね。
春は私が一番好きな季節
何も無くとも気分はウキウキしてきます。

さて。そんな中。
2月20日(水)~26日(火)まで、
上野の東京都美術館にて選抜作家展が開催されています。
私はまだ足を運んでおらず、
写真掲載出来ずすみません。


今回の作品は四文字熟語。

『欲不可従』(禮記) よくはほしいままにすべからず
 (意味)自己の私欲はおさえつけねばならない


私は、以前から、人間の「欲」が気になって仕方ありません。
どうしたら、「欲」を持たずに生きることが出来るのだろうと
常に考えています。
この言葉のように、私欲をおさえつけることが出来たら、
安楽な人生が送れるのか。
でも、難しいんですよね。

人は、一つ欲しいものが手に入ったら、次はこれ、
それが手に入ったら、次はこれを…
一生そうして人間は何かを欲しがって生きていくのかぁ って。

私は、ある人に出会うまで、あまり「欲」の無い人生でした。

欲が無いというか、何となく人生を過ごしていました。
可もなく、不可もなくというか。
何となく過ごしていても、人生って進んで行くんです。
大病とか、自分の不可抗力でどうしようもない辛い運命を背負わされなければ。

でも、新しい世界、それまで関わってこなかった人との人生の接点があり、
「おっ、こんな人生もあるんだ」と気づかされ、
それからというもの、これもやってみたい、あれにも挑戦したいと、
まったく違う人間のような「欲」アリアリの人間になってしまいました。

知らずにすめば、もう少し楽ちんな人生だったかもと
思うときもあるけれど、知ったからこそ人生何倍も意味があり、
何倍も楽しく生きていられると感じることの方が多い。
自分の思うように進まないときは迷ったり、
苦しかったりするけれど、
少しでも近づいていけたと実感出来た時の嬉しさは、たくさん。

これからも一生、あれが欲しい、これが欲しいと
追い続けていくのだろう と思いながら、
『欲不可従』を書きました。
全然押さえられないけどね… って思いながら



感動を大切に

2008-02-16 | 書道
あ~ もう土曜日も夜9時半をまわり、
貴重な週末も半分が「あっ!」という間に終ってしまう~
昨晩は、久しぶりに飲んで喋って、足取りもおぼつかない 
…ほどではありませんが、楽しく盛り上がって帰宅しました。
お陰様で今日一日、どうも頭ぼんやり、
気がつくとうとうとする始末です・・


今日は、嬉しい報告がありました。
書道を教えている小学二年生のS君から
港区の書初め展に出品した作品が入賞したとのこと!!! 
おめでとうございます

現在、教えている二人の男の子。
学校で三年生から書道の授業が始まるので、
それより前に是非、ということで昨年6月よりお稽古を始めました。

道具の名前、片付けの仕方、筆の持ち方扱い方などから始まり、
基本の練習、毎月の課題… と何とか様になってきました。
授業がまだ無いため、一週間、二週間全く筆を持たないと、
子供達もすぐに忘れてしまい、最初は苦労がありました。

それも、最近では1枚基本のお手本を練習すれば、
すぐにもとに勘が戻ります。
続ける、慣れていくってすごいですよね。

確実に成長しているのがわかります。
賞を取ることが出来た、出来ないということは
重要でないかもしれませんが、
彼が素直に「嬉しい!」と思えた感動を
忘れないで欲しいなぁと思います。

大人の世界では賞を取るとか、
競い合うという機会はあまり無いかもしれませんが、
初めて「やったぁ」と感動した想いを忘れないように、
日々精進すべき とあらためて感じさせられた一日でした。



明日は東京マラソン。ものすごい人なのでしょうね。
どれだけの感動があるのでしょう。
用事のある方は、銀座界隈などに足を運ぶと大パニック、
大混乱に巻き込まれますので時間調整を行いましょう




『強く生きる言葉』

2008-02-10 | その他
昨日、土曜日午後の専門科クラスに振替で出席した後、
有楽町三省堂書店にふらっと立ち寄り、
私の心を揺さぶる本に出会ってしまった。

『強く生きる言葉』 
岡本太郎 著者
岡本敏子 構成監修


http://www.amazon.co.jp/%E5%BC%B7%E3%81%8F%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E8%A8%80%E8%91%89-%E5%B2%A1%E6%9C%AC-%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4872573250

私は、あまり、あーしろ、こーしろ、こうすべき 
と言われるような本は好きではなく、
人それぞれなんだから、そんな風に言われてもねぇ
とへそまがりな考えを持ってしまうことが多い。

しかし、この本を開いたとき、
全ての言葉に、涙が出てきそうになる自分がいた。

随分前のブログで岡本太郎氏の『自分の中に毒を持て』を
紹介したが、私にとって、岡本太郎氏の言葉は
自分に一番響いてくるのだと実感する。

沢山の言葉で涙が出そうになるというのは、
あまりにも自分を見透かされているようで、
そして、理想の自分にまだまだ程遠いと感じさせられる瞬間でもある。


『自分の中に毒を持て』に出会ってから、
まだ自分を変革出来ていないのかぁー 
とつっこみたくなる自分もいるのだが。

また私に喝!を入れてくれる一冊に出会えて、
救われた。


P.46 アキラメロ
   ぼくは口が裂けてもアキラメロなどとは言わない。


…はい。私はアキラメナイ。

素直にそう言えた。




宇野功芳の音楽棚「これがUNO!」VOL.7発売のお知らせ

2008-02-09 | 書道
こんにちは。Reisinです。
今年初めてのジャケットデザインご案内です!

宇野功芳の音楽棚「これがUNO!」VOL.7
が発売となります

http://www.hmv.co.jp/news/article/801310133


VOL.1~5までを昨年に書かせていただき、
VOL.7以降をまたご担当の方からお願いしたいという話が来たのは昨年12月。
ご依頼いただき、心より感謝いたしております。

ご購入される皆様にとっては、CDがメインではありますが、
その作品の顔として、デザインジャケットを書かせていただくのは、
とても嬉しく、また責任ある仕事だとつくづく感じます。

恐らく、このブログに目を止めてくださる方は、
書道にご興味がある方がほとんどと思いますが、
クラシックという世界にちょっと興味を抱いていただけるとか、
逆に、クラシックに関わる、興味ある方が
書道の世界に目を向けていただけるきっかけになれば、
素直に嬉しいです

まだ出来上がったものは拝見していないのですが、
HMV様映像によると、青字みたいですね。。
どんな感じに出来上がっているのだろう― 楽しみ


東京都伝統工芸品展

2008-02-03 | 書道
目を覚ますと、久しぶりの東京大雪です。
一日降り続くようで、明日月曜日の朝はパニックしそうですね。
「わかっちゃいるけど、起きられない~
皆さん、頑張って明日は早起きして余裕をもって行動しましょう。

さて。
本日のお知らせは日本橋三越「東京都伝統工芸品展」

以前、ブログで紹介致しました
江戸筆や亀井さんが出展されているということで、
昨日行って参りました。



目もくらむような、筆筆筆・・・


そして、墨墨墨・・・


沢山の書道にご興味のある方々が訪れ、出展前は大繁盛。
亀井さんは、試し書きをさせてくれるのですが(水で)、
私が楷書用のちょっと固めの筆を購入したいと申し出たところ、

沢山の人々の前で「書いてみて」と筆を渡される…
筆の持ち方、動かし方の指導を受ける… 
益々人が寄って来る… 

緊張して益々筆が動かなくなる…


今回、ミンクの筆(大小二本セット)と
今回の出展の広告品だという油煙墨を購入
もう、残り3つが売れたら、入らないよという言葉に、
欲しい気持ちが抑えられませんでした。
まだ試していませんが、とっても楽しみです。

江戸筆のほかにも、
浮世絵版画や、ちょうちん、刃物や足袋など、
沢山の職人さんが出展されています。
予想していた以上に盛り上がり、大変楽しむことが出来ました。
流石、日本橋三越!!!

普段目に出来ない業を目の前で見ることが出来ます。
大雪で外で遊ぶことが出来ない週末、
電車に乗って、デパートで遊ぶ。 

暖かいし、お勧めです
本日まで!







東京書作展 選抜作家展2008 のお知らせ

2008-02-02 | 書道

こんにちは 東京、寒い曇の土曜日です。
1月はじめまでは暖冬だったのに… コート要らずの冬はどこへ

さて。本日は東京書作展「選抜作家展2008」のお知らせです

 

  会期:平成20年2月20日(水)~2月26日(火)
     午前9時~午後5時(午後4時入場締切)
   (ただし、初日は午後1時開場、最終日のみ午後2時入場締切)

  会場:東京都美術館地階第2展示室
  
  主催:東京新聞
             (★入場無料)


毎年恒例の選抜作家展ですが、
今回は貼られるのが本当に恥ずかしい・・
自分では全く納得出来ていない作品だからです。
あまりお知らせしたくない気もしてしまいます。
これが今の自分なんだと正面から向き合ってみなくては
という思いで会場に足を運びたいと思います。

この時期、いつも美術館内では美術関係の専門学校の展示があり、
これを見るのも楽しみの一つ。
芸術だなぁ と人間の可能性や才能に圧倒されますよ。


まだまだ2月も寒いという予想だそうですが、
美術館巡り、いかがでしょうか