書道をしよう

Reisinより書道の魅力をお伝えします

ちょっと長いです

2007-06-30 | 書道
昨晩、学校から届いた“東京新聞賞受賞”のお知らせ。
間違いではないかとあわてて今朝学校へ問い合わせる
「これ間違いではないでしょうか」 … … …


行ってきました! 国立新美術館。
日本教育書道藝術院 同人書作展へ。


美術館の周りは人・人・人
良く見るパンフレットの写真とは違った角度で写真を撮ってみました。
この下には、モネ展の60分待ちの人の列が連なっています
わさわさ人がいる!!!




今回の作品は李白「聞王昌齢左遷竜標尉遥有此寄」という七言絶句。

実は自分の中でちょっとした賭けをしてみました。


数年前、私は順調に師範免許を取得、その後も勉強を続けていましたが、
入学して5年が経った頃、諸事情により約2年の書道活動停止期間に入ります。
2年間、まーーーー ったく、筆を持ちませんでした

学校の決まりで、当時準同人だった私は
2年に一度同人書作展に出品しなくてはならず、
その停止期間中、一度だけ出品したことがあります。

それまで毎週熱心に授業に出たり、勉強会に出席していた私が、
急に筆を持たなくなり、それも2年もの月日が経過したことで、
全く腕が動かなくなりました。
それこそ、入学初日に書いた「永」の字なんてもんではありません。

困った困ったと、どうしたら出品しなくて済むかと頭を悩ませ、
出品したのがこの李白の同詩。
サイズも半切の半分、縦35cm×横77cmの小さなものでした。

会場に貼られた作品が、あまりにも貧弱で、情けなく、
自分の作品を前に写真を撮ることも出来ませんでした。
人様にこんなものを披露してしまった。
もちろん、誰もこんな作品に目を留める者もいない…。


そんな私がやっとの思いで、
休止期間の遅れを取り戻すべく頑張った数年間。
周囲を気にするな と自分に言い聞かせながら、
謙虚に自分の実力を受け止めるんだ と
諦めなかった数年間でした。


そして、今年。
漢字研究科二度目の卒業の年に、あの時の自分に挑戦してみよう
と同じ漢詩を選んでみました(本当は同じ題材は良くないのですが)。

東京新聞賞 という賞をいただき、
もちろん受賞だけが全てでは無いと思っていますが、

やっぱり素直に嬉しい。

自分のやってきたことが間違いでは無かったと思えると共に、
自分を信じてもいいんだな と思えた展覧会でした。

今回の作品を掲載します。
写真だと墨色がお伝えできないので、是非会場にて見ていただけると嬉しいです

また「読めない!!!」というお叱りのお声が聞こえてきそうですが。
次ブログで漢詩について掲載させていただきます。










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