書道をしよう

Reisinより書道の魅力をお伝えします

日本教育書道芸術院 同人書作展開催中

2010-06-27 | 書道
こんにちはReisinです。
どんよりした梅雨空ですね
体もだるいし、髪の毛はチリチリだし。
お肌の調子が良いのだけが救いです


いよいよ始まりました同人書作展


昨日は、スタートから14時まで受付をさせていただきました。
私が受付に座っている間だけで、600名以上の方の来場がありました。
オルセー展にいらっしゃった方が、無料ということもあり、
書作展の方にも足を運ばれている様子で、
予想以上に多くの方に見ていただいているようです。

途中、学校の師範科に通われている生徒さんが先生に引率され、
会場に大勢いらっしゃいましたが、
I出先生から「受付にいらっしゃる皆さんの大先輩の…」なんて
紹介され、大変恥ずかしかったです
皆さん、熱心に先生の話を聞き、私も随分前はこんな感じだったのかなぁ
なんて懐かしく思いました。

さて。

昨日は、受付の後、予定が入っていたため、時間が無く、
とりあえず、自分の作品だけ写真を撮ってきました。

私、Reisinの作品はこちらです




王昌齢の七言絶句「閨怨(けいえん)」

「閨は女性の私室。その中での女性の恨みという意味。
この詩では、戦場に出た夫の帰りを待ちわびる妻の嘆きをうたう。」
(「唐詩選(下)」より)

とあります。

夫に昇進を求めさせたがために、彼女は一人で春日を過ごさなければならない
という淋しさ、後悔を詠んだ内容です。

なんか切ない想いと、
内に秘めた強さや弱さが伝わってくる内容に心惹かれ、
今回の題材としました。

昨年は、白居易の「長恨歌」で、
珍しく細かい文字の作品に挑戦したら、案の定、ストレス爆発で、
大変勉強になったものの、「絶対、来年は大きな文字にする
と心に秘めた思い。そして、臨んだ作品創り。

引越を控え、時間が無い中、集中して取り組めたと思います。
書き上げた中から、最終的に残ったこの作品は、
自分の中では一番気に入っていたものだったので、
ほぼ90%は満足出来たかな と思います。

しいて言うならば。ちょっとお金をかけて色紙に挑戦したのに、
今一満足出来たものが書けなかったことでしょうか…

最後から2行目の、「柳」の縦線が一番気に入っています。
隣の「翠」の縦を長めに引いてしまったために、
一瞬「しまった、どうしよう」という思いが頭をかすめましたが、
自然に、角度もうまくいった一線です。

そして、見に来てくれた知人が
「この字が好き。ここだけ切り抜いて、額に入れたら」と
言ってくれたのは、この真ん中の「春」の文字です。





展覧会を見て、私の母にも言われるのは「理解できない」「読めない」という感想。
そうですよね。まず書道をやっていない人はそうでしょう。
というか、書道をやっていたって、そうだと思います。


でも。

まずは現物を実際に見て、
「ここが好き」「この文字がかわいい」といったような
感想でも良いと思います。

私だって、大きな賞を取っている方(色々な書道展も含め)の
作品を見て、「なんで、この作品が、こっちの作品より評価されるのだろう」と
思う時が何度もあります。

昨日も、「こんなにいろんなタイプがあって、どうやって賞とか決めるの?」
と知人に聞かれました。

色々な作品を見ていると、ぱっと見た時に、瞬時に感じる迫力とか、
空間の美しさとか、線の強さとか ぐっと訴えかけてくる作品があります。
私にとっては、それがその作品の魅力なのですが、
それは人それぞれですし、十人が十人違う作品に魅力を感じても、
全然おかしく無いのです。

この文字が好き
この色が好き

なんていう小さな興味からはじまり、
色々な作品を見て、こんな作品に自分は興味があるんだ、
こんな字が書けるようになりたい ということに気づいたら、
その先生に近付いてみたり、自分で真似したりしてみてはどうでしょうか。


今回、予想だにしておりませんでしが、無鑑査で「特別賞」を受賞させていただき、
一つ上の依嘱に推挙されることになりました。
学校から連絡をいただいた時、最初、携帯に学校の番号から不在着信が残っていて、
思わず「あれ・・・・・ 何か、支払いとか滞っていたっけ?」
なんて思ったくらいです。それくらい、賞のことが頭にありませんでした。

電話をしてみたら、「おめでとうございます。特別賞です。」と言われ、
これもまた不意なことで、「ありがとうございました」と答えたものの、
何賞だったかも聞きとれず、後で特別賞ということを確認しました。
マヌケにもほどがある と自分のことながら、情けないばかりです

会場の一番奥の壁、隅の方に私の作品が展示されています。
作品数も多いので、私の作品までたどり着けない方は大勢いらっしゃるかと思いますが、
どうかこのBlogをご覧になった方は、頑張って一番奥まで歩いていってください。

よろしくお願いいたします
そして、昨日全然時間が無かったので、これから会場に見に行きます。




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