バッグ作家の日本紀行

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オーダーメイドバッグ製作の醍醐味

2014-01-26 02:16:58 | 日記
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今年初めての出張訪問に出ています。

今回は兵庫・伊丹市、愛知・一宮市、山梨・甲府市、埼玉・川越市・川口市、群馬・伊勢崎市、千葉・君津市の皆様に訪問要請を頂き回っています。

一宮のお客様からお電話頂いたのは昨年末ですが、その方は6年前にお求め頂いた方です。

その時、「ランドセルの生地で作るので毎日使っても6年間は使えますよ。」

「そう?じゃあ私も年齢が還暦過ぎたから、このバッグが使えなくなるまで仕事頑張らなくっちゃね。」と言っておられました。

私もその時、この方は最後のお仕事用バッグのご注文なのだと思っていました。

ところが、7年目に入っての年昨末のお電話での声が弾んでおられたのにまずびっくり。

「カバン屋さん?また同じバッグを作りたいからこちらにいつ来れますか?」

「えっ?修理でなくて新しくご注文いただけるんですか?」

「あの時はこのバッグがだめになったら退職しようと思ってたんだけど、このバッグをお客様がすごく褒めてくれるのよ。それも行く先々のお客様が。その反応が嬉しくてついつい今日まで頑張ってきたの。」

「今年おいくつになられました?」

「ふふ・・70ちょっと前。」

「で、今回新しくご注文されるのですか?」

「そう。今度こそ最後の注文になるかもね。」

「そんなにうちのバッグを気に入っていただいてありがとうございます。」

「そうよ。この6年間、他の人はヨーロッパだかの有名ブランド品を使ってる人もいるけど、その人たちのものより私は西守さんの作るバッグが断然いいの。」

「うわ~。35年間この仕事して初めて個人名を挙げて頂いてのご注文です。とっても嬉しいです。」

営業員として個人名を覚えておられる方はたくさん全国におられますが、製作者として覚えて頂いてることに感激しました。

その後、岡崎でも5年使われた方にお会いした時、やはりお客様からの反応がすごくいいのよ。とおっしゃり、同僚の方々に紹介して頂きました。

私も最近は皆様からの嬉しいお言葉が頂けるので、呼んでくださった皆様にお会いするのが楽しみです。

オーダメイドバッグ製作の醍醐味をじわじわと感じられる昨今です。

支えていただいている皆様、本当にありがとうございます。

1月19日で65歳になり、まだ後継者が見つからないのが心残りですが、今年も、製作に全国訪問に頑張りますので宜しくお願い致します。