昨年12月13日に映画監督すずきじゅんいちさんから、今年の「2月18日(土)から1週間、尾道駅前のシネマ尾道で、日系史3部作映画が始まります。初日と二日目には、僕も劇場に伺いお客様と質疑応答などをする事になっています。」とのメールを頂いていましたが、今日、そのチラシが届きました。


初日か二日目にまた監督さんとお会いしてお話できる事を楽しみにしています。
日系史映画三部作とは、最初の作品が、有名な写真家である東洋宮武(とうようみやたけ)の500枚以上の写真を中心に、米国本土での日系人への差別的な強制収容を描いた『東洋宮武が覗いた時代』。次が欧州戦線で大活躍し、戦後、日系人の米国内での地位を上げるキッカケとなった『442 日系部隊』。そして3作目が、米軍日系秘密情報部員たちの太平洋戦線での日本軍との戦いと、彼らの戦後日本での復興に果たした役割を描いた『二つの祖国で・日系陸軍情報部』の3本である。
そしてなぜすずきじゅんいち監督がこの三部作を作ることになったのかを以下から転載します。→http://hon.bunshun.jp/articles/-/1104
アメリカに11年住んだ。この間、日系アメリカ人の第2次世界大戦時の歴史を描いた長編記録映画三部作を撮ったことは、多少なりとも意義のあった仕事だったと思う。
日系アメリカ人については、ほとんどの日本人は知らないし、良く理解されているとも言い難い。だから、記録として残すには、この時代を生きた方々がご存命のときでないと無理だし、それは今をおいてないと考えたのだ。
日系人関連の映画3本を作り続けてきたこの7年間は、毎日が「戦争」と「日系人が被った人種差別の苦難」、さらに言えば「今日の世界情勢」について考え続けた日々でもあった。
ロサンゼルスに住み、多くの日系アメリカ人と出会った。彼らと親しくなり、日系人の歴史を自分があまりに知らないことに気づき、呆然とした。
そこで、自分の専門である映画で彼らの歴史を分かり易く語り、ボク同様に日系人の歴史を知らない多くの日本の人に知ってもらうのが、日系人の多い土地に偶然住んだ自分の、監督としての務めかもしれないと思うようになったわけだ。
日本軍の真珠湾攻撃によって始まった、何十万人かの日系アメリカ人の苦渋の歴史を日本人はほとんど知らない。困った事に、学校ではそれを教えないから知らないのも無理はない。
しかし、彼らのことを知れば知るほど、これは縄文式土器や弥生時代の生活などを知るより何100倍も、現代の日本人が知っておくべき必要不可欠な歴史であると実感したのである。
より日系人を知ることは、より自分のルーツを考えることであり、日本人としての自分を自覚させることでもあった。日本にいたのでは、こうしたことはほとんど思いつきもしない。
と同時に、アメリカや日本という国を第三者の目で見させてくれるキッカケにもなったと思う。20年ほど前にニューヨークにも1年間住んでいたが、日系人と親しく接する機会はなく、そこは外国の一都市に過ぎなかった。北アフリカのモロッコにも、30年近く前に1年間住んだが、当然日系人とは出会わなかったから、そこも単なる外国に過ぎなかった。
しかし、ロサンゼルスで自分を、そして日本人を考えることが出来たのは、ひとえに日系人との出会いのおかげだったと思うのだ。彼らはある面、日本人の原点のようなものを持っているので、ハッとさせられる発見がある。それはあえて言えば「大和魂」と言えるかもしれないような、現代の我々から失われてしまった精神性なのだ。
機会があれば皆さんも日系人から話をお聞きすることを、ぜひお勧めしたい。また、より簡単に彼らのことを知るには、ボクの映画三部作をご覧になっていただければと思う。ちなみに3作目の映画『二つの祖国で』は今年の12月8日、つまりあの真珠湾攻撃と同じ日から全国主要都市で公開が始まる。
そして、もっと簡潔に、面白くそれらについて知ることが出来るのが、本書『1941 日系アメリカ人と大和魂』だと思う。
この本には、三部作映画の取材で出会った多くの日系人元兵士の貴重な証言が収められている。また、11年間のアメリカ生活とそこで出会った日系アメリカ人のこと、現代アメリカの良さ悪さも書かれている。特に442連隊のラスベガスでの同窓会にご招待を受け、会場に向う途中の交通事故で死にかけ、アメリカの医療システムと保険制度の欠陥を実体験したことは詳しく書かせてもらった。
そして世界の映画史でも恐らく空前絶後であろう、「監督の監督」とクレジットタイトルを与えられた、女優の我が奥様、「榊原るみ」のことについても触れている。
11年間アメリカに住み、時々日本に戻ったり他の国々を旅して感じたのは、良い悪いはともあれ、間違いなく世界が「アメリカ的」になろうとしているということだ。
本書はそうしたことに触れながら、日系アメリカ人を通じて日本人を語り、そして、日本と世界の転換点となった太平洋戦争の歴史から現代を逆照射して語るものになっている。
大戦後、理想を求めてグローバル化が進み、そして今は、そのグローバル化に疲れ、自己利益を優先するポピュリズムが世界に蔓延し始めたことは、各国で自国の利益第一の政権が誕生していることを鑑みれば明白なことである。
この混沌とし始めた今こそ、日本人の立ち位置を考えるうえでもこの日系三部作は是非見ておきたいものです。
この三部作にはイデオロギーからの誘導はなく、作られた真実ではなく、実際はどうであったのかの事実が描かれています。
私も、すーさんの時間が取れる日にちを優先してシネマ尾道に家内と出来れば友人たちと参加したいと思っています。友人の皆様、尾道で監督さんを囲んでオフ会はいかがでしょうか。ご希望の方はご連絡くださいね。
なお、この三部作は [DVD]でアマゾンから発売されています。→「日系三部作」で検索後、→Amazon | 二つの祖国で日系陸情報部 [DVD] -映画をクリック。 三部作で9238円、単品では2983円ずつです。 興味のある方はどうぞ。
私の仕事では1月23日から一週間、長崎県を回り、2月はこの三部作の上映後、関東方面を回る予定です。
3月は長野、新潟の皆様がお待ちくださっていますので、そちらを回る予定です。



初日か二日目にまた監督さんとお会いしてお話できる事を楽しみにしています。
日系史映画三部作とは、最初の作品が、有名な写真家である東洋宮武(とうようみやたけ)の500枚以上の写真を中心に、米国本土での日系人への差別的な強制収容を描いた『東洋宮武が覗いた時代』。次が欧州戦線で大活躍し、戦後、日系人の米国内での地位を上げるキッカケとなった『442 日系部隊』。そして3作目が、米軍日系秘密情報部員たちの太平洋戦線での日本軍との戦いと、彼らの戦後日本での復興に果たした役割を描いた『二つの祖国で・日系陸軍情報部』の3本である。
そしてなぜすずきじゅんいち監督がこの三部作を作ることになったのかを以下から転載します。→http://hon.bunshun.jp/articles/-/1104
アメリカに11年住んだ。この間、日系アメリカ人の第2次世界大戦時の歴史を描いた長編記録映画三部作を撮ったことは、多少なりとも意義のあった仕事だったと思う。
日系アメリカ人については、ほとんどの日本人は知らないし、良く理解されているとも言い難い。だから、記録として残すには、この時代を生きた方々がご存命のときでないと無理だし、それは今をおいてないと考えたのだ。
日系人関連の映画3本を作り続けてきたこの7年間は、毎日が「戦争」と「日系人が被った人種差別の苦難」、さらに言えば「今日の世界情勢」について考え続けた日々でもあった。
ロサンゼルスに住み、多くの日系アメリカ人と出会った。彼らと親しくなり、日系人の歴史を自分があまりに知らないことに気づき、呆然とした。
そこで、自分の専門である映画で彼らの歴史を分かり易く語り、ボク同様に日系人の歴史を知らない多くの日本の人に知ってもらうのが、日系人の多い土地に偶然住んだ自分の、監督としての務めかもしれないと思うようになったわけだ。
日本軍の真珠湾攻撃によって始まった、何十万人かの日系アメリカ人の苦渋の歴史を日本人はほとんど知らない。困った事に、学校ではそれを教えないから知らないのも無理はない。
しかし、彼らのことを知れば知るほど、これは縄文式土器や弥生時代の生活などを知るより何100倍も、現代の日本人が知っておくべき必要不可欠な歴史であると実感したのである。
より日系人を知ることは、より自分のルーツを考えることであり、日本人としての自分を自覚させることでもあった。日本にいたのでは、こうしたことはほとんど思いつきもしない。
と同時に、アメリカや日本という国を第三者の目で見させてくれるキッカケにもなったと思う。20年ほど前にニューヨークにも1年間住んでいたが、日系人と親しく接する機会はなく、そこは外国の一都市に過ぎなかった。北アフリカのモロッコにも、30年近く前に1年間住んだが、当然日系人とは出会わなかったから、そこも単なる外国に過ぎなかった。
しかし、ロサンゼルスで自分を、そして日本人を考えることが出来たのは、ひとえに日系人との出会いのおかげだったと思うのだ。彼らはある面、日本人の原点のようなものを持っているので、ハッとさせられる発見がある。それはあえて言えば「大和魂」と言えるかもしれないような、現代の我々から失われてしまった精神性なのだ。
機会があれば皆さんも日系人から話をお聞きすることを、ぜひお勧めしたい。また、より簡単に彼らのことを知るには、ボクの映画三部作をご覧になっていただければと思う。ちなみに3作目の映画『二つの祖国で』は今年の12月8日、つまりあの真珠湾攻撃と同じ日から全国主要都市で公開が始まる。
そして、もっと簡潔に、面白くそれらについて知ることが出来るのが、本書『1941 日系アメリカ人と大和魂』だと思う。
この本には、三部作映画の取材で出会った多くの日系人元兵士の貴重な証言が収められている。また、11年間のアメリカ生活とそこで出会った日系アメリカ人のこと、現代アメリカの良さ悪さも書かれている。特に442連隊のラスベガスでの同窓会にご招待を受け、会場に向う途中の交通事故で死にかけ、アメリカの医療システムと保険制度の欠陥を実体験したことは詳しく書かせてもらった。
そして世界の映画史でも恐らく空前絶後であろう、「監督の監督」とクレジットタイトルを与えられた、女優の我が奥様、「榊原るみ」のことについても触れている。
11年間アメリカに住み、時々日本に戻ったり他の国々を旅して感じたのは、良い悪いはともあれ、間違いなく世界が「アメリカ的」になろうとしているということだ。
本書はそうしたことに触れながら、日系アメリカ人を通じて日本人を語り、そして、日本と世界の転換点となった太平洋戦争の歴史から現代を逆照射して語るものになっている。
大戦後、理想を求めてグローバル化が進み、そして今は、そのグローバル化に疲れ、自己利益を優先するポピュリズムが世界に蔓延し始めたことは、各国で自国の利益第一の政権が誕生していることを鑑みれば明白なことである。
この混沌とし始めた今こそ、日本人の立ち位置を考えるうえでもこの日系三部作は是非見ておきたいものです。
この三部作にはイデオロギーからの誘導はなく、作られた真実ではなく、実際はどうであったのかの事実が描かれています。
私も、すーさんの時間が取れる日にちを優先してシネマ尾道に家内と出来れば友人たちと参加したいと思っています。友人の皆様、尾道で監督さんを囲んでオフ会はいかがでしょうか。ご希望の方はご連絡くださいね。
なお、この三部作は [DVD]でアマゾンから発売されています。→「日系三部作」で検索後、→Amazon | 二つの祖国で日系陸情報部 [DVD] -映画をクリック。 三部作で9238円、単品では2983円ずつです。 興味のある方はどうぞ。
私の仕事では1月23日から一週間、長崎県を回り、2月はこの三部作の上映後、関東方面を回る予定です。
3月は長野、新潟の皆様がお待ちくださっていますので、そちらを回る予定です。
