先日、札幌の長女から電話があった。
「今、大丈夫?」
「うん。大丈夫だけどどうしたの?」
「今日はいい報告です。」
「なに?」
「実は10月の振込みで奨学金が完済しましたって言うハガキが今日来たので報告しようと思って・・。」
そうだった。長女が大学生の時、我が家は仕事の設備投資の返済に追われ、子供達が高校、中学でもあったので経済的に大変だった。
彼女は我が家の状況を感じて、自分からバイトをしながら、さらに奨学金も借りて大学を卒業したんだった。
卒業して12年かけてこつこつ返済していたんだ・・・。
「ごめんね。力が無いばかりに苦労をかけて・・・。」言葉が詰まった。
「そんなことないよ。お父さんと、お母さんのお陰で大学も卒業できたし・・。感謝しています。」
世間並みに充分なことがしてあげれなかったこんな親にも、感謝の言葉を言ってくれる長女。
長女をみて、続く次女も、長男も同じ方法で自分の道を切り開いてきた。
そして、働くことの大変さと、お金の大切さを理解し、多くの人とのかかわりの中で、人への感謝を持った大人になってくれた。
そして今、豊かではないけれど世間並みの生活をし、それぞれの人生を歩んでいる。
母親は、この感謝の言葉を聞いたとき涙が出たって・・・。
何も残してやれない両親だけど、私たちの気持ちを受け継いでくれただけで私たちは本望です。
私たちこそ、子供達に ありがとう。感謝しています。
(親に子供に、夫に妻に、そしてお客様に、感謝の言葉が言えるって本当はすごい事なんだよね。)
写真は訪問先のある拠点長さんから頂いた青みかんです。(青いのに甘くてびっくりしました。)
今日は盛岡市にいます。今週は11月10日に埼玉の「双葉ボランティア」に行くため、仙台も一部、回りながら南下します。