BEAST SIDE 1

ジュエリーアーティスト太田マリ(タバサ)です。工房からの制作風景、プライベートでやってるロックバンドの話も少しだけ。

パールの糸替えもやってます

2012-11-07 09:17:43 | リペア、お手入れ
パールのフォーマルネックレスといえば、多くの女性が一本はお持ちかと思います。

冠婚葬祭の時のみお付けになる方も多いかと思いますが、糸替えというと、あまりなさらない方も・・。

糸というと、やはり時間がたてば伸びるものですし、切れてしまえば大切なパールをなくしてしまうおそれもあります。

たまに様子をみて、糸が伸びてきているようだったり、擦り切れてきている感じがあったら、お早めの糸替えをおすすめいたします。



今回、ご依頼いただいたのは、パールのロングネックレスです。




193粒のきれいなパールをつなげた170cm以上もあるネックレスで、2重、3重に巻いたり、結んだりといろいろなアレンジのできるネックレスです。

このくらいのロングネックレスになりますと、オールノットというパールとパールの間にひとつづつ結び目をいれた組み方になります。

結び目の入ってない組み方ですと、重みもかなりあるため、切れやすく、また切れてしまったらすべてのパールが飛び散ってしまいます。






当工房では、糸にGPTという強力で切れにくい糸を使っております。

この糸は、切れにくいため、加工の際にハサミを使って切るときにも、少々難儀します。



オールノットのネックレスの糸替えは、最初の糸をはずす際にも一つづつ切っていかなくてはならないので、たいへん手間がかかります。

今回の糸替えも、途中休み休みでしたので、ほぼ丸1日仕事となりました。





パールネックレスは、いつの時代でも安心してお付けになっていただける流行に左右されないアイテムです。

糸が切れていたりしてタンスの中に眠っているようでしたら、お時間のある時に直しておかれることをお勧めします。

冠婚葬祭にかかわらず、ちょっとあらたまっておしゃれをされたい時などにも、思いがけなく活躍してくれることもあるかもしれませんよ。





TABITHA
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