こんばんは。シルバーウィークはいかがでしたか。初めて整体に行ってハンバーグにされたただけーまです。
またまた今更ですが『レヴェナント-蘇えりし者』の所感をば。レオ様が初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞されたことで話題になりましたね。
<Story>
1823年、毛皮ハンターの一団はアメリカ西部の未開拓地を進んでいた。隊長のヘンリーを先頭に、ガイド役のヒュー・グラスとその息子のホーク、そしてグラスに対して敵意を抱いているフィッツジェラルドたち一行だったが、ある時、先住民に襲撃され多くの犠牲者を出す事態に。生き残ったグラスたちは危険な川を避け、船を捨てて陸路で砦に戻ろうとするが、グラスは巨大な熊に襲われて瀕死の重傷を負ってしまう。
隊長のヘンリーは余命わずかに見えるグラスを残して行くことを決断。息子のホーク、金に釣られて居残ることにしたフィッツジェラルド達にグラスの最期を看取るよう命じるが……。
ストーリーを一言でまとめるのなら、息子ホークを殺された父親グラスの復讐劇、と言ったところでしょうか。復讐に取り憑かれたレオ様扮するグラスが、大自然の中で「復讐の先」にある世の理を体得していく物語です。
舞台はアメリカ西部の未開拓地(ロケ地はアルゼンチン)で、グラスの所属する毛皮ハンターの一団が先住民に襲われ敗走するシーンから始まります。
その一団の中に居たのはグラスが先住民の女性との間で授かった息子ホーク。熊に襲われ重傷となった父グラスの最期を看取ることを巡り、彼は一団の厄介者フィッツジェラルドと対立し殺されてしまいます。
なんとか一命を取り留めたグラスはその真実を知り、フィッツジェラルドへの復讐を誓います。そこから始まる大自然での旅。ロケ地アルゼンチンの大自然の絶景は本当に圧巻です。
道中、娶った女性の幻が「枝葉は揺らめいていても幹は動じない」というメッセージをグラスに届けますが、それは多少のことでは潰えないグラスの復讐の炎を暗示しているかのようです。
散々復讐に燃えるも最終的な結論は「復讐は神に任せよ」という、遭難の道中で遭遇した同じ意志を持つ先住民の言葉でした。しかし、同じ考え方を持ちながらもグラスの復讐は成り、先住民は復讐を遂げる前に開拓者に殺されてしまいます。
それは恐らく信奉していた神の違いではないでしょうか。未開拓地の神とはつまり大自然のことであり、グラスにとっての神は異方の自然ではなく亡き妻です(復讐を遂げた後、微笑む亡き妻の幻影が出てきますし!)。自然を崇めていた先住民は、ある意味その自然の摂理(弱肉強食)の厳しさ故に、開拓者という文明の申し子に侵略されただけなのです。逆にグラスが妻を信奉するのであれば、息子の仇を討ってくれるのも当然でしょう。
そういえばこの作品、私の崇拝するタルコフスキーの影響を受けているそうです。そういえば宙を浮く亡き妻の姿は神のようでもありますが、この表現の仕方はまさにタルコフスキー『サクリファイス』のマリアであり、『惑星ソラリス』のハリーではないですか!(違う)
特に画作りが非常に近似しているそうですが、なんとクオリティの高い比較動画がYoutubeに掲載されています。
The Revenant by Tarkovsky HD (Reference)
こうして並べてしまうと、いかにタルコフスキーの映画が当時優れていたかがわかりますね。※急進派なので無条件に褒めます。
いやあ、多少脚色されているとは言え、これが事実をベースにしてるとは…事実は小説よりも奇なりとはこのことですね。
またまた今更ですが『レヴェナント-蘇えりし者』の所感をば。レオ様が初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞されたことで話題になりましたね。
<Story>
1823年、毛皮ハンターの一団はアメリカ西部の未開拓地を進んでいた。隊長のヘンリーを先頭に、ガイド役のヒュー・グラスとその息子のホーク、そしてグラスに対して敵意を抱いているフィッツジェラルドたち一行だったが、ある時、先住民に襲撃され多くの犠牲者を出す事態に。生き残ったグラスたちは危険な川を避け、船を捨てて陸路で砦に戻ろうとするが、グラスは巨大な熊に襲われて瀕死の重傷を負ってしまう。
隊長のヘンリーは余命わずかに見えるグラスを残して行くことを決断。息子のホーク、金に釣られて居残ることにしたフィッツジェラルド達にグラスの最期を看取るよう命じるが……。
ストーリーを一言でまとめるのなら、息子ホークを殺された父親グラスの復讐劇、と言ったところでしょうか。復讐に取り憑かれたレオ様扮するグラスが、大自然の中で「復讐の先」にある世の理を体得していく物語です。
舞台はアメリカ西部の未開拓地(ロケ地はアルゼンチン)で、グラスの所属する毛皮ハンターの一団が先住民に襲われ敗走するシーンから始まります。
その一団の中に居たのはグラスが先住民の女性との間で授かった息子ホーク。熊に襲われ重傷となった父グラスの最期を看取ることを巡り、彼は一団の厄介者フィッツジェラルドと対立し殺されてしまいます。
なんとか一命を取り留めたグラスはその真実を知り、フィッツジェラルドへの復讐を誓います。そこから始まる大自然での旅。ロケ地アルゼンチンの大自然の絶景は本当に圧巻です。
道中、娶った女性の幻が「枝葉は揺らめいていても幹は動じない」というメッセージをグラスに届けますが、それは多少のことでは潰えないグラスの復讐の炎を暗示しているかのようです。
散々復讐に燃えるも最終的な結論は「復讐は神に任せよ」という、遭難の道中で遭遇した同じ意志を持つ先住民の言葉でした。しかし、同じ考え方を持ちながらもグラスの復讐は成り、先住民は復讐を遂げる前に開拓者に殺されてしまいます。
それは恐らく信奉していた神の違いではないでしょうか。未開拓地の神とはつまり大自然のことであり、グラスにとっての神は異方の自然ではなく亡き妻です(復讐を遂げた後、微笑む亡き妻の幻影が出てきますし!)。自然を崇めていた先住民は、ある意味その自然の摂理(弱肉強食)の厳しさ故に、開拓者という文明の申し子に侵略されただけなのです。逆にグラスが妻を信奉するのであれば、息子の仇を討ってくれるのも当然でしょう。
そういえばこの作品、私の崇拝するタルコフスキーの影響を受けているそうです。そういえば宙を浮く亡き妻の姿は神のようでもありますが、この表現の仕方はまさにタルコフスキー『サクリファイス』のマリアであり、『惑星ソラリス』のハリーではないですか!(違う)
特に画作りが非常に近似しているそうですが、なんとクオリティの高い比較動画がYoutubeに掲載されています。
The Revenant by Tarkovsky HD (Reference)
こうして並べてしまうと、いかにタルコフスキーの映画が当時優れていたかがわかりますね。※急進派なので無条件に褒めます。
いやあ、多少脚色されているとは言え、これが事実をベースにしてるとは…事実は小説よりも奇なりとはこのことですね。
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