こんばんは。最近ホラーに接する機会が多いただけーまです。
今回は新進気鋭のホラー小説家、澤村伊智さんの二作目『ずうのめ人形』の紹介です。

<Story>
不審死を遂げたライターが遺した原稿。オカルト雑誌で働く藤間は、作中に登場する「ずうのめ人形」という都市伝説に惹かれていく。読み進めるごとに現実に現れる喪服の人形。迫り来る怪異を防ぐため、藤間は先輩である野崎に助けを求めるが―はたしてこの物語は「ホンモノ」か。(BOOKデータベースより)
前作『ぼぎわんが、来る』で中心的な活躍をしたフリーライターの野崎昆と霊能力者比嘉真琴が今回も主役として活躍する、シリーズ二作目のような位置づけの作品。
前作がわかりやすい「ぼぎわん」という『化物』の話だとすれば、本作は「ずうのめ人形の呪い」という実体のない『都市伝説』が標的です。実体のない呪いに野崎たちはどう立ち向かうのか、という少しミステリーのような要素も含まれています。
なんとなく、映像化を意識して書かれたような印象がありましたね。それぞれのキャラクターにエッジが効いていて、キャスティングがイメージできるよくです。特定のSNSを活用して物語を進めるのも、最近の映画ではよく見られるような気がします。
『ぼぎわんが、来る』はシリーズの一作目だからか、誰が死ぬのかわからない、という不確定要素が非常にスリリングで良かったのに対し、本作は野崎と真琴は絶対に死なないだろうという予測がついてしまったため、前作のような恐ろしさはあまり感じられませんでした。
特に、野崎と真琴が呪いにかかったときは逆に安堵してしまいましたね…この(ダイハード的な)どうしようもない安堵感は、シリーズものとしては避けられない運命なのかもしれません。
ただ、『テラフォーマーズ』のように、重要なキャラを次々と殺していくにはキャラの数が少なすぎますし、なかなか難しいところです。そういえば、ぼぎわんも結構強い霊能力者のおばちゃんがあっさりと死んじゃって、色んな意味で「ふるえ」たのを覚えています。
しかし、呪いの元凶が彼女だったのがどうにも腑に落ちないのがモヤモヤします。やはり物語に必然性は必要ですね、リアリティを求めないのであれば。
とりあえず、個人的には前作の琴子が好きだったので、少しだけでも出てきてくれて嬉しかったです。
今回は新進気鋭のホラー小説家、澤村伊智さんの二作目『ずうのめ人形』の紹介です。

<Story>
不審死を遂げたライターが遺した原稿。オカルト雑誌で働く藤間は、作中に登場する「ずうのめ人形」という都市伝説に惹かれていく。読み進めるごとに現実に現れる喪服の人形。迫り来る怪異を防ぐため、藤間は先輩である野崎に助けを求めるが―はたしてこの物語は「ホンモノ」か。(BOOKデータベースより)
前作『ぼぎわんが、来る』で中心的な活躍をしたフリーライターの野崎昆と霊能力者比嘉真琴が今回も主役として活躍する、シリーズ二作目のような位置づけの作品。
前作がわかりやすい「ぼぎわん」という『化物』の話だとすれば、本作は「ずうのめ人形の呪い」という実体のない『都市伝説』が標的です。実体のない呪いに野崎たちはどう立ち向かうのか、という少しミステリーのような要素も含まれています。
なんとなく、映像化を意識して書かれたような印象がありましたね。それぞれのキャラクターにエッジが効いていて、キャスティングがイメージできるよくです。特定のSNSを活用して物語を進めるのも、最近の映画ではよく見られるような気がします。
『ぼぎわんが、来る』はシリーズの一作目だからか、誰が死ぬのかわからない、という不確定要素が非常にスリリングで良かったのに対し、本作は野崎と真琴は絶対に死なないだろうという予測がついてしまったため、前作のような恐ろしさはあまり感じられませんでした。
特に、野崎と真琴が呪いにかかったときは逆に安堵してしまいましたね…この(ダイハード的な)どうしようもない安堵感は、シリーズものとしては避けられない運命なのかもしれません。
ただ、『テラフォーマーズ』のように、重要なキャラを次々と殺していくにはキャラの数が少なすぎますし、なかなか難しいところです。そういえば、ぼぎわんも結構強い霊能力者のおばちゃんがあっさりと死んじゃって、色んな意味で「ふるえ」たのを覚えています。
しかし、呪いの元凶が彼女だったのがどうにも腑に落ちないのがモヤモヤします。やはり物語に必然性は必要ですね、リアリティを求めないのであれば。
とりあえず、個人的には前作の琴子が好きだったので、少しだけでも出てきてくれて嬉しかったです。
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