K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

ダークナイト ライジング

2012年09月15日 | 映画
こにゃにゃちは!
卒論するぜええええって意気込んで大学来たのにUSB忘れて何もできないただけーまです。
久しぶりの更新です!しかも映画!!

くそつまらん旅行記も終わったので、ちょっと箸休め。
まあ、この後シンガポール旅行記も待ってるんだがな・・・!(死

というわけで(?)
ようやっと観てきました!
クリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ最終章「ダークナイト・ライジング」
昨日が上映最終日の館が多く、なんとか滑り込みセーフでの鑑賞でした・・・汗

前評判は「おもしろい!・・・けど前作の方がよかったのでは~?」という人が多かったので、私めも僭越ながら前作と比較しつつ楽しんできましたおー。

結論から言ってしまうと、ものすごく面白かったです。
少し泣いちゃったよーんえーん。
確かに、作品単品としてなら前作「ダークナイト」の方が若干面白いのかな、とは思いましたが、シリーズ全体をそれなりに理解していれば、これ以上ない傑作だと言えると思います。
というか、私はこの映画を相当評価しますってだけなんですけど。

で、結構意見を聞いてみると、悪役の存在感が劣る・・・みたいなことを沢山聞いたんですが。
はっきり言って、今回の敵のが悪役っぽいですよ?笑
確かに、前作のヒース・レジャー演じるジョーカーの存在感は圧倒的でしたし、私も大好きでした。
が、「悪役」という観点から見たときに、ジョーカーはあまりにも狂人すぎる。
典型的な悪役、に関して言うなら、今作の方がより悪役っぽかったように感じます。
とまあ、付け加え程度のフォローを・・・笑

では、本作の感想文笑に入っていきたいと思います~。
(※ネタバレ注意)

前回、「ダークナイト」についてのレビュー(てか感想文笑)にも書きましたが、このシリーズで扱われているのは「ヒーロー」という概念です。
ノーラン監督とっても哲学してるなー、という感じで、様々なテーマが凝縮されているように感じました。

まず、映画の設定は、前作の8年後で云々・・・

「ジョーカーとのゴッサムシティの命運を賭けた死闘から8年。“光の騎士”ハービー・デントの死によって制定された「デント法」の下、ゴッサムからマフィアによる組織犯罪は消え去り、平穏な日々が訪れていた。一方、デントの罪を自ら全て被り姿を消した“闇の騎士”バットマン(ブルース・ウェイン)は、屋敷に引きこもり隠遁生活をおくっていた。そんな折、偽りによって手に入れられた街の平和は、新たなる脅威・ベインによって破られることとなる。」(Wikipedia大先生よりコピペ)

こんな感じですね。
ここですごく印象深かったのは、バットマンが悪を欲しているということですねー。
もう、悪なんていなくなって、ゴッサムが平和な街になってしまった以上、ヒーローはいらない、んですね。
そこで、もうぼくちゃん寂しいから早く事件か何か起こらないかしらん、と不謹慎なことを考えてしまうんです。

せつなっ

そのテーマもまた、前作を引き継いでいて。
ジョーカーの「お前と俺はコインの表と裏だ」的な台詞が想起されるわけです。
だからシリーズとしての、思想の系譜というか流れを考えながら観るとホヌに面白いですよ!

もう、確かになあー。の一言ですね。
実際、平和な街にウルトラマンとか常駐してたら、ただの危険物ですもんね。
悪役がいなければヒーローが悪になる、というのは何とも切ないというか、皮肉というか。
ヒーローって何なんだろうって思いますねー・・・

ちなみに、ゴジラにも似たようなことがあって。
ゴジラって怪獣ですけど、他の「より悪い」怪獣をやっつけてくれるから、人間の味方といてのポジションだったんですよね。
映画では、ゴジラは敵の怪獣を倒したら海に帰っていきますが、実際にいたらそうはならない。
こんな危険な生物野放しにできないってなって人間は攻撃しちゃいますよね。
そもそも、ゴジラは人間に被害を受けているのに、何故人間を助けるのか・・・という矛盾もありますし云々
色んな作品でゴジラの様々な側面を描写されているので、語ると長くなります。割愛。笑

まあ、何が言いたいかというと、ヒーローってむずっ!ってことですよ!
正義って何やねん!という話ですよ!


そして、念願の悪がゴッサムにやってきます。
もう、バットマン喜びます。調子に乗って闘います。
負けちゃうんですねー!!!うわー!!!はずかしー!!!
劇中、かなり負けるフラグは立ってるんですけどね。
かなりエゴイスティックな感じで、うわぁ・・・負けフラグ立ってる・・・みたいな。
「全部おれがやる!」的なフラグを立ててしまうんですねえ。

老いたヒーローのつらさですよね・・・
うん。とまあ、そうこうしていく内に。
結局バットマンは多くの仲間の助けを借りながら、最強の敵ベインをやっつけます。
エゴで負けたからみんなで、というお約束のパターンです。

そして、最後にヒーローは誰でもなれるみたいな展開で終わるんですが。
そこに、ノーラン監督のヒーローとしての記号というこだわりを見て取れましたね。
そこがまた前作との流れを通じていてすごく良い部分です。
ハービー・デントは結局悪者として人生を終えたのに、記号としては正義の象徴になっている。
そういったことからもわかりますし、多くの人の支えでラスボスを倒すという展開は、多くの人皆がヒーローだということを描写したかったのではないでしょうか。

いやー・・・長くなりましたし、まだまだ言いたいことはありますが。
とりあえず、この辺で終わりにしておきます!
とにかくこのシリーズ最高に面白いので、是非みてみてください!

hona-☆

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