K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

ジャクソン・ポロック展

2012年04月29日 | 美術
こんにちは!今日は初めて大学のパソコンから投稿してます^^
どうも、GWにも関わらずあんまり予定のないただけーまです。

あら、予定がないのなら作ればいいじゃない。

というわけで、国立近代美術館で開催中のジャクソンポロック展に行って参りました^^
ジャクソンポロック生誕100周年かつ、国立近代美術館創立60周年ということで。
かなり力の入った展覧会でした、というかポロックの大規模な回顧展とか、よく日本でできたな・・・
ポロックの作品は世界各地に散らばっていて、それぞれがそれぞれの国の美術館の目玉商品なので、そもそも日本に持ってくること自体が難しいだろうに・・・
特にテヘランの「インディアンレッドの壁画」とか、本当によく持って来れたな・・・

っていうぐらい豪華な展覧会だったんですよー^^
GWでめちゃめちゃ混んでるのかなぁ、嫌だなぁ、とか思っていたのですが。
ガラガラでむしろ驚きましたね・・・
去年のGWにやってた国立近代美術館の岡本太郎展は意味分からんくらい混んでたけど・・・
知名度の問題なのかな・・・あとは分かりやすさとか・・・?

二人に共通していたのは、ピカソを意識しまくっていたという点ですね。
岡本さんはキュビスムに対抗して対極主義なるものを打ち立てるし。
ポロックに至ってはピカソの画集を見た後で「くそ、全部あいつがやっちまってる!」って叫びながら画集を投げ捨てたという逸話も・・・
「あいつがやっちまっている!」っていうのが、もうすごいなと思いました。
ずっと画家の表現なんて個性の発露なんだから何をやっても良いはずだと考えていたので、まさか同じプロセスを経ようとするなんて衝撃でしたね。
多分ある程度のレベルに到達したら、ピカソのやったことではなく、ピカソが何を考えていたかまで洞察できてしまうんでしょうね・・・
理論的にピカソの手法を理解することはできても、本質から理解するのは一部の天才しか無理なのかな、と少し寂しくなり申した笑

だから、ポロックの絵の本質的な理解なんてできるわけなかったのですけどね。
授業で教わった理論的な部分はすごい理解しながら楽しめる展覧会でしたよ!
何より、「誕生」がまさか来ているとは思わなかったので、少しテンションあがりました。
原始への希求、先住民へのオマージュ・・・いわば人間の本質に迫ろうとしていた彼の経歴がよくわかりました。
あとは、無意識的世界観というか、ユングの精神分析についての影響とか。
無意識といえばオートマティスムの手法とかもやってたみたいで。
うん、どっちにしろ始原への回帰。一貫している。

良い展覧会でした。
久しぶりに絵を見てほわーってなる感覚を味わえた気がします^^
あとは常設展も観てきました!
明治大正からモダンアートまで時系列順に所蔵作品を展示していました。
古賀春江の「海」を観ることができたので私は大満足です^^

というわけで、GWが始まりました。

hona-☆

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